草木のこと(@herecomethewar1)さんの人気ツイート(いいね順)

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Trachelospermum asiaticum 平安の末期、後白河天皇の皇女であり歌人の式子内親王を愛した藤原定家が死後も彼女のことを忘れることが出来ず、生まれ変わってこのテイカカズラとなり彼女の墓に絡みついたという。ジャスミンに似た香りを持つが有毒植物。葉や茎を切ると流れる乳液には触れないこと。
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虫瘤、昆虫、線虫、菌類、細菌などの寄生によって葉や果実などが異常な発達を起こし出来たコブ状の突起のこと。最近スナヅルという蔓性寄生植物が寄生すると、この虫瘤の中に寄生する虫をミイラ化してしまうという現象が確認されたそうで、なんだかトムとジェリーの追っかけっこみたいだなと思った。
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Nymphaea Sunfire ニュムパエア・サンファィアー、ヘヴィ・メタルが大好きというアメリカの育種家マイク・ジャイルズにより2008年にリリースされたピンクとイエロー複合色の耐寒性睡蓮。大正時代、日本でも睡蓮の交配育種が流行ったそうだが、大戦で絶えてしまったものも多いという。
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Rosmarinus officinalis L. ローズマリー Rosmarinusには「海の雫」という意味があるらしい。和名は迷迭香。ヨーロッパでは悪魔から守ってくれる不思議な力を持つ植物と信じられていた。香辛料としての利用だけでなく、薬用植物としても研究されており、当に我々を守ってくれる植物言える。
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Protea cynaroides キング・プロテア、南アフリカ原産ヤマモガシ科の常緑低木。キングの名に相応しくプロテアの中では最大級の花を誇る。実際にはどうなのか分からないけれど、恐竜のいた時代から咲いていたような、そんな花。
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Musa spp. バナナ、バナナは木になる果実ではなく、草本であり野菜に分類される。そしてあの幹に見える部分は偽茎(仮茎)であり、実際には葉鞘が幾重にも重なりあっているもの。だから切っても年輪などは出てこない。もう遠足のとき、バナナはオヤツかどうか悩まなくてもいい。野菜なんだから。
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ptilotus manglesii オーストラリア西部の砂壌地に自生する。現地ではポンポンと呼ばれ、動物の尻尾のような愛らしさが園芸でも人気。プティロータス・マングレイシーのptilonはギリシャ語の羽毛から来ているらしい。
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Cichorium intybus チコリー、キク科の多年草。和名は菊苦菜。サラダに入ったチコリーからこんな綺麗な青い花を思い浮かべることが出来るだろうか?サラダに入ったチコリーは肥培した株から出させた芽を遮光栽培したもの、花をつけることを禁じられた存在。だから僕らは花のことを忘れて貪るのか?
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Senecio rowleyanus 正式和名はミドリノスズ、一般にはグリーンネックレスと呼ばれ親しまれる南アフリカ原産の多肉植物。一昔前ならオシャレと言われたかも知れない喫茶店の窓際に下げられていそう。何処かできっと目にはしていると思うけれど、その花は記憶にないのではと思い、ここに掲載。
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Dendrobium lindleyi デンドロビウム・リンドレイ、アッサム、ミャンマーから南中国、マレーシアに分布するラン科の植物。蘭という漢字は草冠に 闌と書く。この闌という文字は「連なる」「溢れる」の意味を持つらしく、この花を見ていると成る程なぁと思えてくる。
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自然界にはアルビノを除いて純白の花は存在しない。白と言われる花も微妙に何らかの色を持ち受粉の媒介者を誘惑している。白という色はその媒介者たちには目に留まらない色らしく、そんな花をつけても種を残すことが出来ないから。そうすると花嫁が白いブーケってのはダメじゃないかと考えてしまう。
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Magnolia grandiflora タイサンボク、モクレン科の常緑高木。公園樹や庭木として親しまれる北米中南部原産の植物。日本には明治時代に入ってきた。タイサンとは中国山東省にある泰山に由来する名前、見映えする花や樹形を名山に例えたという。また香りが良いことでもしられる。
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Monotropastrum humile 日本で見られる腐生植物としては、たぶん最も知られているツツジ科多年草のギンリョウソウ。ユウレイタケなどとも呼ばれるが、中国ではその透き通るような白さを水晶に例え水晶蘭と呼ばれる。生薬としても利用され、強壮作用、強精作用、鎮咳作用などがあるとされる。
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neoregelia carolinae ネオレゲリア・カロリナエ、ブラジル原産。開花時期になると真ん中の葉が赤く色付く。中心に水を溜めその中に小さな紫色の花を咲かせる。時にはその水の中でオタマジャクシが育つこともあるという。南アフリカと並びブラジルには日本にいては想像も出来ないような植物が育つ。
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myrmephytum arfakianum ミルメフィタム・アルファキアナム、アカネ科のアリ植物。自らの塊茎内を蟻に巣として提供し、その排泄物を養分として成長する。インドネシアの雲霧林に着生する種だが、あぶれて地生するものもある。数あるアリ植物の中でも花が美しい種。
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Galanthus bursanus トルコ北西部マルマラ海地域に於いて発見されたスノードロップの新種。非常に限られた地域での固有種ということらしく、生息地の開発や蒐集家による乱獲の脅威によって、絶滅が発見と同時に危惧される。
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Ampelopsis glandulosa var. heterophylla ノブドウ、葡萄や山葡萄とは別属になり果実は不味く匂いも良くない。夜店で売っているようなプラスティックのアクセサリーみたいな色の果実はブドウタマバエなどの幼虫が寄生した影響。肝臓病や白血病に効くなんて言う人もいるようだけど、やめた方がいい。
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Camellia sinensis チャノキ、19世紀イギリスでは紅茶と緑茶が夫々違った種のお茶の木が存在するのではないかと議論されていた。もちろん同じ茶葉の発酵度合によって緑茶になったり紅茶になったりする訳だが、当時の中国にとってお茶の製法は外に漏れることを恐れるほどの国家機密だった。
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Solanum carolinense ワルナスビ、ナス科の多年草。米国 南東部原産の帰化植物。鋭い棘、全草にソラニンを含む有毒植物であり、地下茎を張り繁茂し除草剤も余り効かないというタチの悪さから呼ばれる名前。英語でもソドムの林檎とか悪魔のトマトと、相当な名前で呼ばれる。
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「植物園の世紀 イギリス帝国の植物政策 」amzn.to/31tiG2y 今年2月に69歳で亡くなられた京都大学名誉教授 川島昭夫先生の最後の本。まだ読んでいないけれど、植物園と植民地政策、植物と人間の欲望、絶対に読みたい本。
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leiothrix curvifolia var. curvifolia ブラジル ミナスジェライス州の岩の多い草原に見られるエリオカウラ科の植物。座からぴょんと飛び出した花がカワイイ。冬の乾燥期になると白い繭のような被り物をして、別のモノみたいな姿になる。なんとも変わったヤツ。
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Althaea rosea タチアオイ、アオイ科の多年草。属名のAlthaea はギリシャ語の「治療」に由来する言葉、その名の通り古くは薬草として扱われていた。トルコ辺りの原産種を十字軍がヨーロッパにもたらし、東ヨーロッパの原産種と混じり合い今のタチアオイになったよう。
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射干玉(ヌバタマ)、ヒオウギの種子。その神秘的な漆黒は夜や闇をイメージさせるため和歌などでは夜や神の枕詞として使われる。烏羽玉(ウバタマ)とも呼ばれる。射干とはヒオウギの中国名からの当て字。烏羽はそのままカラスの羽の色から。幻覚サボテンとして有名なペヨーテの和名も何故かウバタマ。
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acacia baileyana ギンヨウアカシア、ミモザと呼ばれるものの殆どがこの銀葉アカシア。ミモザとは本来オジギソウのこと。たしかに葉の形や花の姿はオジギソウに似ているけど、ギンヨウアカシアの葉に触れても閉じることはない。これだけミモザの名前が定着しては今更何言っても仕方ない。
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毒キノコを見分けるアプリがカナダのブリティッシュ・コロンビア大学で開発されているそうだ。子どもの頃、父親に教えてもらった簡単な毒キノコの見分け方、怪しげなキノコは蹴飛ばしてみると毒キノコはバラバラになるが、毒のないものは繊維に沿って割れる。父親は素人なので信じない方が良いと思う。