西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(リツイート順)

201
雑。手足が生えた魔法の水瓶が心優しい少女を助けるお話「パティーと水瓶」のフルバージョンを発見。簡略版に較べると水瓶がしゃべるしゃべる、「お嬢様、心配はご無用ですぞ。万事私におまかせあれ」となかなかの執事トークが素敵です。声もよく響く低音のようですーー
202
#ドラゴンの日 グリム童話にはよくわからないドラゴンも登場。お姫様をさらったのはいいものの、海上の岩礁でただ二人してのんびりしてるだけというドラゴンさま。結局退治されてしまいますが、なにがしたかったのか。お姫様もどこか他人事ふうでいい味出してます。絵はアニング・ベルとラッカム。
203
劇場に関する伝承 ・劇場内で口笛を吹くと不吉 ・マクベスの魔女の歌は最後まで歌ってはいけない ・黄色い衣装の役者は台詞をど忘れすること多し ・リハーサル時に舞台で猫が走るとラッキー ・チケットを最初に買う人が老人であればロングラン、若者ならば逆  劇場はフォークロアの宝庫であります。
204
雑。船舶のマスコットとして猫を搭乗させる伝承。その理由はというと、キャンベルの説によれば結局は魔女除けとのこと。そもそも海上の嵐は魔女のしわざと考えられていて、猫がいる船舶はいわば友軍識別信号を出しているのだとか。もちろん諸説あります。
205
#猫の日 2月22日は猫の日とのこと。猫の瞳は潮の満ち引き、あるいは月の満ち欠けと連動すると昔から言われておりますが、瞳が丸いときがかわいい、いや細いときのほうが猫らしくてよいという議論も盛ん。結論が出ないとわかっている話題でえんえんお茶を飲むのも英国人の特技であります。
206
さて母の日。 しかしカーネーションの花言葉は19世紀後半の時点ではろくなものがないのです。 真紅=嗚呼、心が痛い  黄色=嫌悪 縞入り=拒絶 20世紀に入って母の日とコラボするようになるととってつけたように「感謝」「母への愛」となります。
207
暦。2月26日は料理研究家ウィリアム・キッチナー(1775-1827)の命日です。実業家であった父親から7万ポンド(現在換算15億円)の遺産を受け継ぎ、人生を如何に快適に過ごすかをひたすら追求し、行きついた先が「料理」だったというハッピーな御仁。ポテトチップスの考案者とも言われていますーー
208
暦。11月25日は聖カタリナの祝祭日。高齢独身女性の守護聖人でもあり、英国では11月25日にそういった女性たちが Catharning カタリナ集会なる女子会を開く伝統があったとのこと。集会の詳細は不明ですが「楽しく騒ぐ」とされています。図は調子に乗って言い寄ってくる権力者を足蹴にするカタリナ。
209
アイヴィーに関する伝承 ・妖精界に迷い込んでも、アイヴィーの葉を持っていると無事に家に帰りつく ・墓場に生えるアイヴィーは魔除けになる ・アイヴィーに覆われた廃墟には幽霊は出ない ・埋葬の際に墓穴に投じるとラッキー いわゆる「ツタ」であります。その生命力の強さからか各種伝承多し。
210
雑。美貌の令嬢が貧乏な青年弁護士に恋をしてしまい、悩んだあげくに突拍子もない行動にでるお話。果たし状で青年を呼び出し、自分と結婚するか決闘するかを迫るのであります。「使い慣れたラピエも持参しております。一時間ほどお考えくださいませ」ーー『絵入りバラード集』より。
211
さらに猫伝承。 ・黒猫にキスするとふとり、白猫にキスするとやせる ・黒猫がいる家の娘は男に不自由しない 黒猫を新月とすれば増大する一方であって、満月たる白猫はどんどん細くなるわけです。「男に不自由しない」は魔女系の伝承でしょう。多数の例外報告の提出が予想されます。
212
雑。蝶はサナギから出て最初のフライトの際に体内に残る残滓を放出しながら飛ぶそうで、それが往々にして赤いとのこと。多数の蝶が同時に飛び立つとき「血の雨」が降るという伝承が生まれた所以と19世紀の昆虫奇談集にありました。毒の雨を降らすならばちょっとしたホラーでありましょう。
213
月食に関する伝承 ・月食のとき、月の女神の裏の顔が見える ・月の女神のおしゃべりがとまる ・月食中はなるべく音を立てて食の邪魔をする ・はらぺこの巨大黒猫のしわざである ・ニンジンでタマネギを叩くと月食が終わる 叩かなくても終わるのですが、ここらが要諦でありましょう
214
季節。そのあたりに生えている彼岸花、英名 Red Spider Lily 。英国へは比較的近年に導入された園芸種であるため、これといった伝承がありません。いまのうちに「夜歩く」「地下の死骸の血を吸って赤くなる」などとささやいておくと、100年くらいで吸血歩行植物に進化するかもしれません。
215
#ドラゴンの日 さて今年もまた4月23日すなわち「ドラゴンの日」が近づいてまいりました。一般には聖ジョージ祝祭日だったりしますが、そこはそれ。大多数のドラゴンは書物のなかに棲息していますから、書物の日でもある23日にみなさんのお気に入りのドラゴンを紹介してください。図は当館の守護龍。
216
雑。そういえばと明治の頃に海外で紹介された節分の様子を見てみると「エクソシストがドライドピーをキャストしてデビルズアウト!ハピネスイン!と叫ぶ」とありまして、なるほどと感心。決して間違ってはいないのであります。どのような光景を想像するかは受け手の問題でありましょう。
217
先ほどカーナビが「今日はオカルトの日です」などと口走りまして。調べてみると昔『エクソシスト』が公開された日なんだそうです。あれから何年たったのか。カーナビに通告されるほうがよほどオカルトでありましょう。 #オカルト記念日
218
雑。人を指さしたりじろじろ眺めたりすることが無作法にあたるように、星や月も指差したり凝視したりしてはいけないとされています。指し示すときは掌全体で優雅に、眺める際は扇の隙間からちらりとだけ。山の端より現れる月には恭しくお辞儀するのがスコットランドの良家の子女の心得とのこと。
219
雑。夏至前には妖精ないし異界に起因する体調不良が起きがちとされていて、キュアリング・ストーンやリー・ペニーといった伝統的呪物類の出番となります。たらいにはった水の上でこの種のペンダントで十字を切ったり、あるいは浸したり。そうして作る妖精水が悪しきを祓います。スコットランドに多し。
220
紅茶に関する伝承 ・泡立ったらお金持ちになれる ・茶柱が立ったら来客あり ・茶柱に意中の名前をつけてかみ砕くと恋が成就する ・淹れ終えたお茶の葉を捨てるのは不吉。暖炉内にて乾燥させるべし ・ティーケトルが歌うと雨が降る 乾燥させた茶葉の使い道が今一つ不明なのであります。
221
雑。魔法学校は昔から伝承上では存在していて、ローマ、トレド、セビリア、サラマンカといった都市にあったとされています。経営母体はさまざま。悪魔が経営している黒魔術校は全寮制で、学費がいらないかわりに卒業試験に失敗すると一生悪魔の召使にされてしまうとのことーー
222
#ドラゴンの日  さて今年もまた4月23日すなわち「ドラゴンの日」が近づいてまいりました。一般には聖ジョージ祝祭日だったりしますが、そこはそれ。大多数のドラゴンは書物のなかに棲息していますから、書物の日でもある23日にみなさんのお気に入りのドラゴンを紹介してください。
223
暦。12月6日は聖ニコラス祝祭日。ドイツ方面ではサンタの原型といわれる聖人が良い子にお菓子を配る一方、同行する悪鬼クランプスが悪い子をかごに入れて連れていく日であります。泣き叫ぼうとお構いなし。「なまはげ」は普遍なのであります。
224
6月24日は洗礼者ヨハネの祝祭日。少女の願いで首を落とされたという劇的な最期のおかげで聖遺物ももっぱら頭蓋骨。あちこちの教会でいろいろなサイズの「聖ヨハネの頭蓋骨」が尊崇を集めています。  恋しい人を手に入れたいという少女の願いゆえにこの日は恋占いの特異日としても有名。ちょっと怖い。
225
雑。グリフィスのオランダ童話集によれば、江戸時代に幕府からオランダ国王に贈られた品のなかに鬼が一匹紛れ込んでいて、ロッテルダム到着後に逃走したとのこと。その奇怪な容貌がデルフト焼きの悪魔に反映したとか。なお当の鬼はオランダのチーズの臭いを嗅いで悶死したそうですーー