西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(リツイート順)

1826
ーー聖遺物業界ではマグダラの「前髪」とか「瓶入りの涙」が伝わっていますが、人気はいまひとつといった感じです。伝承によれば最終的に南仏にて被昇天したとされ、マルセイユの守護聖人に認定されています。マルセイユタロットの「世界」がマグダラの姿といわれる所以であります。
1827
雑。そういえばと『冬物語』をチェックしていてあらためてパーディタの魅力を再確認。「花尽くし」の場面でさまざまな花に祝福属性が付与されていくのであります。シェイクスピアの場面場面から術式を構成していくのは優雅でよいのです。親指がひりひりする。なにかが道をやってくるのであります。
1828
雑。靴屋さんと妖精の話にある「衣服をあげると出ていく」というモチーフの応用を発見。英国のヒルトンホールの家付き精霊がいたずらばかりするので、小さな緑のマントとフードを台所に置いてお引き取り願う話がありました。(ここの霊はコールドラッドと呼ばれていて、地縛霊説もあります)。
1829
タロット。PCSの誕生日を記念してライダー版の謎を少し。PCSはほぼ半年で78枚を書き上げているため、塗り残しや消し忘れがあるのです。有名なのが棒の3の謎ライン。腋毛説、洗濯ばさみの外し忘れ説などが提唱されましたが、消し忘れ説が一番有力。なお後期の版では修正されています。
1830
雑。ロンドンでは19世紀半ばまで、12月に入ると「アルマナック」の路上販売が行われていました。カレンダーとさまざまな便利情報を業種別に組み合わせたもので、ステイショナーズカンパニーという書籍・印刷・文房具ギルドの独占販売物でしたが、19世紀末にはその業態もなくなったとのことーー
1831
雑。意外と耳にしないのが占い師の幽霊。ムアフィールズの居酒屋でポルターガイスト化したとされる占星術師の記録はありますが、いまひとつ確証に欠けるのであります。図はホルバインの「死の舞踏」に見る占星術師。天上の学問に気をとられて死神の接近に気づかないの図。
1832
暦。5月29日はロイヤルオーク・デイ。英国国王チャールズ二世の誕生日であり、また王が敗走時にオークの樹に隠れて敵をやりすごした故事を偲ぶ日。かつて英国国民はオークアップル(虫瘤)を飾って29日を祝していたそうですが、19世紀にはそれも廃れたとのこと。樹木崇拝的に興味深いのであります。
1833
絵入りアルマナックの挿絵はだんだんと受け狙いになっていくのが面白いのです。当初は伝統的な季節寓意や擬人化像を掲載していたのですが、やがて「花咲くおっさんたち」シリーズを展開したり、誰得方面に暴走していきました。面白や、と。
1834
吸血鬼のシーズンインと頭上棺桶大乱闘の件はご質問が多いので。テレザ・ストライレスコの『カルパチアからピンドスまで』(1906)という東欧紀行の一節から。農具を使って「死ねこら」「すでに死んどるわボケ」とどつきあうみたいです。台詞はこちらによる補足ですのであしからず。
1835
ハロウィン。スコットランド系の卵占いを教える珍しい絵葉書。お湯を張った洗面器に卵を割って落とし、出来上がるパターンで占います。類似物として鉛占いなどもも。
1836
雑。エドワード朝の雑誌上では軍人さんもイケメンなら芸能人扱いです。写真は第十軽騎兵連隊所属のファーナム卿。将校=貴族という時代の名残りでしょう。オカルトとはあまり関係ない話題ですが、時代の気分ということで。
1837
メモ代わり。「(悪党は)畳の上では死ねない」の照応英文として Lawyers and asses always die in their shoes を参照。「弁護士とロバはいつも靴をはいたまま死ぬ」。弁護士さんに不幸があったときにランカシャーで用いられる言い回しとのこと。面白や、と。
1838
雑。11月29日夜の吸血鬼シーズンインを控えて、かれらの体内時計はどうなってるのかといったどうでもいい疑問が生じたのであります。朝日のなかで微笑んでとはいかないわけですから、暦で日没時間を調べて目覚まし時計をセットするのか。誰かが日没ですよと棺桶をノックするのか。さて。
1839
書物。当館にも届きましたアレイスター・クロウリー著植松靖夫訳『法の書』国書刊行会、特装の黒ヴァージョン。ペーパーナイフを必要とするその姿はいかにも「封印の秘儀」でありましょう。興味深いのであります。
1840
暦。11月9日は伝統的にロンドンのロードメイヤーズ・ショウの日(現行は週末に移動)。シティーの職種組合から選ばれる市長がド派手なパレードを行います。組合ごとにシンボリズムが異なり、多くの術式が隠されているのでオカルト的にも興味深い行事ですが、今年はコロナで中止が決定。残念なり、と。
1841
時事。たまにはコンテンポラリーな話題も。 ノーベル文学賞受賞者でオカルト関係といえばまずイエイツ(1923年受賞)の名があがりますが、他にもキプリング(1907)、メーテルリンク(1911)、タゴール(1913)は外せませんでしょう。
1842
巨大エッグ運搬。どうやら大きな卵型のトランクというかバスケットみたいなものがあって、それにピクニック道具を入れて野外で遊ぶ風習もあったようです。
1843
12月10日はライダー版タロット記念日、ということで当館のコレクションから紹介。1915年に登場した通称「パメラD」。一次大戦に起因する物資と人材不足のため品質がいまひとつだったのですが、当館のDは出来がよい。オリジナルの抑え目な彩度は現物を当たらないとわからないのであります。
1844
雑。赤子の顔面遊び(とでも言いましょうか) 額に住むのはロンドン市長 おめめに座る二人の男 右のほっぺに雄鶏がいて 左のほっぺに雌鶏がいて ひよこが鼻からお口に入って あごでぴよぴよ遊びます こういった内容を各部位に触れつつ歌うのであります。ある種のオカルトアナトミーかもしれません。
1845
雑。サルヴァトル・ローザの「妖術」を眺めていて、足元に妙な形のロウソクを発見。こういう形式の品があったのか、自作する呪物なのか、いろいろ調べるも判明せず。面白そうです。蛇蝋燭は存在するのですが、だいたいリアルにとぐろを巻いていて、これとは違いますし。
1846
暦。8月19日は詩人ロバート・ブルームフィールド(1766-1823) の命日。貧しい環境に生まれて11歳で徒弟奉公に出るも、ほぼ独学で詩人となった偉人です。しかし文筆のみで食うのは難しく、靴職人も兼業していました。ちなみにフリーメイソン。没後の蔵書や原稿の処分のひどさが語り草ーー
1847
暦本によれば、1840年1月10日が英国近代郵便制度の発足の日とのこと。それまで、たとえばロンドン・エジンバラ間の郵便料金が一通1シリング余であったものが、この日から距離に関係なく差出人負担で一律1ペニーに値下げされたのであります。すなわち12分の1。庶民が手紙を乱発する時代の到来なりーー
1848
貢物は具体的にはその季節季節の鳥獣や魚であります。晩秋の今頃はサーモンが最高の貢物なのですが、かの魚の名産地であるスコットランドでは猫たちがマン島王から離反して独自の王を擁立。なんかいろいろと難しいようです。
1849
こちらは日本に伝わったヨセフィ子さまの貴重なお姿、ということで再掲。 twitter.com/MuseeMagica/st…
1850
「集会は6人まで」ルールのもと、マスク着用かつソーシャルディスタンスをとって開かれたフリーメイソンリー集会の模様。前列左のメンバーがリモコンでシャッター操作中。こちらのロッジは1788年に開かれたとのこと。 twitter.com/ShropshireMaso…