西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(リツイート順)

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参考資料。1933年にアメリカで出版された美術読本。もっとも現在では英米でも虹は七色とする傾向が主流であります。そのあたりの推移は面白そうです。
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季節の挨拶。今年も近所の空き地の柘榴が元気です。こんな感じで枝からぶらさがるのであります。なぜかさまざまな女神様に愛される果実。下のほうの実はタヌキやハクビシンのおやつになっているようです。おもしろや、と。
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#この画像でTシャツを作りたい まじめな提案であります。
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ナーサリーマジック。ロッカバイ・レディーの新しい絵を追加。1923年のメイ・ヒル「子供の宝物庫」から。彼女の周囲には小さな夢がつまったたくさんのポピーが浮かんでは消えているのであります。そのひとつに触れるとたちまち夢の世界が広がるのです。どこか怖いところも魅力的なのです。
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暦。チェンバースによれば1381年11月12日、クレーヴェ伯アドルファスの手によって「愚者の団」が創立されたとのこと。その実態は「愚者」「道化」のフリーメイソンリーのようなもので、団員はドイツの貴顕名流の人士に限られ、みなで集まって愚者祭りを楽しんだそうです。図は写本に残る「愚者」図。
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雑。英国の井戸まわりは当然ながら伝承の宝庫。夜にウィンチで巻き上げる水桶にいろいろ乗っかってる話が多いです。実用井戸と儀式用井戸の差異も興味深いところですが、ここらへんはまとめて英国水道局に吸収されてしまい、現在では実態がなかなかわかりにくくなっています。
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ーーチェンバースによりますと、貴婦人の手にキスする習慣はこの頃に生まれたとか。頬や唇には有毒物質が塗布されていて危なかったから、と。ともあれすべては清教徒革命で一掃され、しばらくは清楚な装いが是とされたとのこと。
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さてフォース・オブ・ジュライ。アメリカ起源の祝祭のもっとも大なるものでありましょう。その特徴はひたすら花火のドンパチ。邪悪なるもの(英国人)を大音響と火花で追い払う象徴的行為はやがて互いを爆破しあう狂騒と化したのであります。図は18世紀中頃のボストンの独立記念風景。
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これはイースターに新展開をもたらすポテンシャルを感じますね。すごくお洒落です! twitter.com/goda_nobuyo/st…
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続・ドールドクター。どうも子供たちの「お人形のお医者さん」ごっこは楽しみの目的が尋常ではなかった模様。いんちきくさい病名と処方箋を出してぼったくろうとする医者。それをなんとか飴玉でごまかそうとするドールオーナーの攻防がメインだったようです。将来的に有益なシミュレーションかと。
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雑。チェンバースによれば、昔の羊飼いは賃金をもらえず、オーナーから預かった羊の数に応じて生まれてくる子羊を貰うシステムだったそうです。契約期間中に羊をロストすれば当然貰える子羊の数が減らされるわけで、ボーピープのように昼寝したらあかんのです。妖精の羊泥棒も出現するのであります。
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暦。1月31日は烽火(のろし)の誤報の日。1804年のこの日、スコットランドのお城で手違いから烽火を点火してしまい、たちまち周囲の全軍が警戒態勢に入ってひと騒動。結果としてよい演習になったとされた事件であります。英国の烽火は無敵艦隊の頃から活用されている光通信なり、と。
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あるいは別名を「悲願花」。大切ななにかと引き換えに願いがかなう花、などと書き残しておけばそこそこ猿の手になりそうです。higan-bana "the flower of sad fulfillment". A flower signifying a fulfillment achieved by sacrificing one's most important thing or person.
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これも再掲しておきましょう。日光は熱感としてたいがい感知できるわけですが、月光でもそれは可能とのこと。 twitter.com/MuseeMagica/st…
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さらに聖金曜日。図は恒例のイラストですが、右のおばさん(お姉さんと呼びなさい)がHCBを配る一方、左の男性は魚を売っています。聖金曜日は肉食を控えて魚料理を食べるという結構ポピュラーな伝統があるためです。こちらの由来も諸説あり。フィッシュアンドチップスでよいそうです。
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麦藁の 家してやらん 雨蛙 ーー智月 ミラー編『日本のリトルピクチャーズ』(1925)はキャサリン・スタージスの挿画もいい感じの英訳句集であります。音節の五七五で翻訳する離れ業は名人芸の域でしょうか。面白や、と。
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雑。恋占いの特異日「聖アグネス前夜」近し。ところでなんで特異日かというと、聖人祝祭のため天使が準備に追われるー小妖精/小鬼の類が積極的に活動できるー未来予知のエージェントをつとめてくれるとの発想のようです。メジャーな聖祝日前夜が占い・まじないの好機とされる所以なり、と。
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暦。7月24日は「アポロニウスの日」。1854年のこの日、エリファス・レヴィがテュアナのアポロニウスの霊を呼び出したとのこと。この術がエヴォケーションなのかネクロマンシーなのかは見解が分かれております。密室での香の焚きすぎには注意。図はレヴィ式魔法のランプの想像図。
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続きが気になる方はこちらから archive.org/details/elsone… 絵を見るだけでもほっこりできますです。
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雑。英国版ルンペルシュツルキンのお話、「トム・チット・トット」。この妙な魔物の名前バレのもととなる台詞「ニミーニミーノット」を "name me, name me not" と表記している版があり、とんと腑に落ちた次第。民話童話に出てくる妙な言葉は心の奥深くに刻まれておったのです。半世紀を経ての解決。
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ベストセラーとなったキッチナーの料理本『クックズ・オラクル』にいわく「不慣れなハウスキーパーや料理人に時間と手間とお金がかからない料理を紹介する。社会の中層の人々に食事の楽しさを知ってもらう」のが執筆目的とのこと。皿洗いや後片付けも視野に入っている丁寧な著作であります。
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さらに追加。幼くしてなくなった子供は天国に一輪だけ花を持っていってよいというお話。どの花にしようかと迷っていると、天使からおすすめが。これがアンデルセン本来の光明なのか。とはいえ赤い靴やパンを踏んだ娘に見られる暗黒面がかれの魅力の一つである点は否めないのであります。
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思うにクルックシャンク自身がネコを飼っていたんじゃないでしょうか。締め切りが迫ってくると邪魔しにくる、作業台によじのぼってくるあたり、リアリティーがありすぎるように思うのであります。
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雑。伝承によれば地獄は七層から構成されていて、第一層は地上の火の60倍の熱さ、第二層は第一層の60倍の熱さと進行していくとのこと。第七層の温度は計算するのも面倒であります。図は魔術文書にあった地獄図の再現。よくわかりませんが逃げにくそうです。
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珍品。1810年頃のチャップブックの「赤ずきん」に少女の名前として Biddy を発見。1840年頃の本で Celia があったのですが、今回のはさらに古いです。Biddy とは基本的に「ひよこ」「めんどり」の意で、転じて「かわいい娘」を指すとのこと。ラストは食べられておしまいヴァージョン。