西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(リツイート順)

1701
暦。バレンタインデイに恋心が小鳥の姿をとっていとしい人のもとに飛んでいくのが理想。現実にはカードを送りつけるわけです。図は1919年の婦人参政権バレンタイン。喧嘩上等のカササギドレスが面白うございます。
1702
絵葉書ついでにほぼ同時期(大正10年頃)の日本で見られた女性テーマの絵葉書。「活動の女」「バアの女」だそうです。なんかお洒落です。もうオカルトは関係ないのですが、せっかく見つけた資料ですので勢いで。
1703
暦。6月13日はパドゥアの聖アントニウスの祝祭日。こちらの聖人は多数の逸話持ち。神の教えに耳を貸さないパドゥアの民に立腹し、ならばと魚を集めて説教した件が一番有名でしょうか。このとき魚たちは種類別、サイズ別に整列し、水面から頭部を出して聖人の教えを傾聴したとのこと。
1704
#犬の日 #育ちすぎたワンコ 11月1日はワンワンワンのワンコの日。当館ゆかりのスタンプーの近影を。現在2歳、体重30㎏。デーンにオールドイングリッシュと大型を飼い続けてきたオーナーによれば、スタンプーの賢さは一味違うそうです。鏡やTVを映像として理解しているとのこと。
1705
暦。かつて英国では二月の今頃から闘鶏が盛んに行われておったのですが、19世紀半ばに残酷な見世物であるとの理由で公共の場での実施が禁止になりました。四旬節直前の火曜日が闘鶏の日とされていた点で、なんらかの呪術的意味もあったのかもしれませんーー
1706
暦。昔のアルマナックには日時計が指し示す時刻をより正確に修正するための表が付録していました。3月ならば 1日 +12分43秒 6日 +11分38秒 16日 +10分23秒 21日 +9分0秒 26日 +5分59秒 31日 +4分25秒 日時計上の時刻を apparent time と称し、修正を加えたものを mean time といいます。
1707
市中引き回しの際はこんな感じです。そのときどきの有名政治家等をガイ人形に仕立てる場合も多いのであります。ドナルド・トランプのガイ人形はここ数年目白押し。
1708
想像図では巨大ウナギの雰囲気ですが、目撃者の談話によるとヘビというよりはトカゲに近く、ひれを使って一定の速度で泳いでいたとのこと。酔っ払いの水夫の話ではなく、英国海軍士官の報告ですので世人も耳を貸すのであります。
1709
雑。奥義書『ラ・プール・ノワール』(1840頃?)の扉絵。いわゆる「黒い雌鶏」でありますが、ずいぶんと煽情的な雰囲気が逆に興味深いというか。魔術師が手にする細い棒が「ワンド」のスタンダードな形であります。
1710
魔女のイメージ変遷の資料として再掲。 twitter.com/MuseeMagica/st…
1711
雑。グランヴィルの花の擬人化シリーズをチェック中。この方面のスタンダードですが、サタイヤとカリカチュアが効きすぎて応用が難しい印象であります。
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fairy hour 妖精時刻を定める新たな術式なり、と。 twitter.com/kusabanaasobi/…
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雑。ロバといえば酷使される家畜の代表格ですが、たまに背中に十字の模様を持つロバがいます。それはキリストがエルサレム入城の際に乗っていたロバの子孫と見なされ、えらく珍重されるのであります。背中の十字を撫でると願いがかなうとか、背中の毛を煎じて飲むと万病平癒といった伝承があります。
1714
暦。1814年の6月3日はナポレオン后妃ジョゼフィーヌの葬儀の日。その波乱万丈の生涯は節目節目に予言や占いがつきまとうのです。15歳のときの手相の予言、長じてのルノルマンへの傾倒など、興味深いのであります。絵はダンハウザーの「后妃と占い師とナポレオン」。またか、と憮然な表情のナポレオン。
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同じくエドワーディアンの貴婦人の肖像。 twitter.com/MuseeMagica/st…
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英国の雑。この時期、イグサの束を荷車に満載して教会に運び込む「ラッシュベアリング」なる行事が19世紀中頃までは盛んだったとのこと。収穫祭の一種で、ドルイド宗の名残との説もあり。図は子供たちが行うスケールダウン版。教区を練り歩いて募金を集め、お菓子を購入するというよくあるパターン。
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魔女のイメージ変遷の資料その2。 twitter.com/MuseeMagica/st…
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先のリツイートに関して。エルフはタフで働き者の徒弟たちです。森のなかの低血圧どもとは違うのであります。手放す車がすねる話は具体的に経験あり。このあたり、理屈抜きの感性でありましょう。 twitter.com/MuseeMagica/st…
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なお、クリスマスの妖精劇ヴァージョンも存在していて、こちらはナイスバディーなお姉さんが演じます。19世紀後半にはむさい孤島中年の女体化が行われておるのです。陽の下に新しきものなし。
1720
北欧のバイキングが襲ってくる地域では金銀財宝を地中に埋めてやりすごす例が多かったそうで、後年所有者不明の金貨の壺などがよく発掘されたとのこと。もちろん所有者をめぐってもめますので法的整備も比較的早期に行われたわけです。そこに妖精がからむと話が一気に複雑化する次第。
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雑。ガーデニングの一部門としての養蜂は子供向け説話集にもよく登場します。神様がミツバチたちに授けた知恵と勤勉をよく学べ、と子供にさとすのであります。またミツバチたちを家族として遇し、喜びも悲しみも分かち合うべし、と。養蜂は独自のフォークロアを形成しているので面白うございます。
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雑。「魔女の予言にびびる長靴をはいた猫」の図。あの話のどこにそんな場面がと思いますが、これは1860年代(推定)のパントマイム楽譜集から。クリスマスのパントーはあらゆるファンタジーの詰め合わせセットですから、なんでもありなのです。その場その場で楽しければOK。
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雑。アメリカの児童向け読本(1887)に見るドルイドの生贄図。ずいぶんと煽情的ですが、「キリスト教以前」の野蛮さを強調する意図もあるようです。オークの枝に頭蓋骨が挿してあるのもなかなかのホラー。文章は比較的冷静な記述となっています。
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化け物の 正体見たり 枯れ尾花  ーー也有 同じくミラー編纂の句集から。「ゴブリン」「ホブゴブリン」が有する語感というかイメージというかは、他文化圏の相当物を知ることで補完されるのかもしれません。
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暦。1月22日はいわゆる「南海バブル」がはじけた日。1720年、英国の国策会社「南海会社」の株式暴騰と暴落、それに群がった人々の破産で騒然となったのであります。ホガースの戯画にいわく「悪魔が運命の女神を切り売りし、聖職者も職人も農民も本業を放り出して投機に夢中となり破滅ーー」。