西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(リツイート順)

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ナーサリーマジック。子供部屋にある少ない家具も工夫と想像であらゆるものに変貌していきます。  黄金の夜明け団の儀式場にある立方体や円柱が位置を変えるだけで宇宙を表現していく有様も、このあたり遠因があると自分などは信じておるのです。絵はダルマーニュの『玩具史』から。
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関連図像。運命の女神の乗り物は車輪や球体が代表的ですが、たまにシーソーの中心にいてあちらを上げたりこちらを下げたり。この図では(ちょっとわかりにくいですけど)学者と政治家がぎっこんばったんしています。女神はいずれに微笑むか。
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8月15日は聖母被昇天の日です。人間であるマリアさまは天使たちに支えられてBGMつきで昇天されたようです。合いそうな楽曲を考えてみてもよいかもしれません。「聖母の藪入り」などと不謹慎なことを思いつくのは我が身の業の深さゆえか。
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雑。マサチューセッツ州にあったイプスウィッチ靴下会社の広告に見る魔女像の変遷。1910年の雑誌広告では文章主体で簡単な魔女マークのみ。1920年になるとまる1頁のイラストになりますが、魔女は旧来の老婆像であります。
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雑。コーンウォールでは妖精もメイポールダンスを行うという伝承。メイデイの夜、街道からちょっと離れた場所に高さ3フィートほどのメイポールが出現し、周囲で妖精たちがお祭り騒ぎ。それを目撃する人間がひどい目にあったりするわけです。絵はハミルトン・ジェンキンの「妖精祭り」から。
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占。チェンバースによれば1860年前後の時点で英国の「一番小さな規模の村落にも最低ひとりはカード占い師 card cutter がいる」とのこと。またロンドンでは無数のカード占い師が営業していて、料金も最低6ペンス(現在換算約500円)から最高3ギニー(約63000円)まで幅広いというーー
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暦。11月11日は「リメンバランス・デイ」。第一次世界大戦戦没者を追悼する日です。目印は赤いポピー。  『スーパーナチュラル・ウォー』はWW1にまつわる多様な超自然的要素、フォークロア、戦場伝聞の類を網羅する良書であります。とても興味深い、と訳者がおすすめしております。
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なんでも東北の雪の多い地域や北海道では彼岸花は自生できないそうです。白秋の「曼珠沙華」も柳川の光景でありましょう。「地には七本、血のやうに、血のやうに」ーー
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雑。チェンバースによれば、文人政治家サー・ウィリアム・テンプル(1628-99) は自分の心臓を銀の小箱に入れて庭園日時計の下に埋めよと遺言したとのこと。遺言はその通りに執行され、当の日時計も現存しているそうです。この種の日時計はいろいろなおまじないの舞台にもってこいでありましょう。
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ーー英国に帰還したときは女装していて、早世した妹の名を借りてエリザベスと名乗り、以後は占星術師、服飾デザイナーなどで世渡りしたとのこと。酒場で男どもと豪快に飲みあかすこともあったとあり、人気もあった模様。毛抜きでこまめに髭を抜いていた痕跡あり、と  図像の類はいまだ見当たらず。
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調べてみますと英国には一種類のセミがニューフォレスト区に棲息するのみで、それも絶滅が危惧されているとのこと。研究者が森のなかに集音マイクを設置して長期間録音を続け、セミの声が入っていないかどうか分析を繰り返しているそうです。英国でセミの影が薄いのはしょうがないのかもしれません。
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暦。6月4日は #虫の日 とのこと。 ウィリアム・ロスコーが1807年に発表した子供向けの詩「蝶の舞踏会あるいはバッタの宴」は好評を博し、イラスト付きの普及版が飛ぶように売れたそうです。擬人化ものながらも英国児童の昆虫リテラシーの向上に大いに寄与したのであります。続編に「蝶の葬式」。
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資料。ミカエルvsルシファーの場面を描いた面白い絵が見つかったので追加しておきます。『英国詩人選集』(1795) のミルトン編扉絵から。基本、ローマ風なんですね。 twitter.com/MuseeMagica/st…
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図は16世紀頃のブロンズ。「ツインテールの人魚」と解説にありましたが、実際に見ると「思ってたのとちがう」。人魚と関係した男はその後陸上に戻ってもいろいろあって、子孫もまた海に魅かれて水死する運命にあるとのこと。それを回避するためにも海水による「右手の洗礼」なんだそうです。
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暦。1月6日は公現祭。面白いことに世界の終末が近づくと出現するアンチキリストにも公現祭がある模様。欧州各国は敵勢力を「キリストの敵」と罵倒するのがしきたりですので、他国の王子の生誕に際して外交レベルで祝辞を述べ、裏ではこの種の宣材をばらまいていたとのこと。面白いのであります。
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雑。バークシャーの外れに「ウェイランド・スミスの洞窟」と呼ばれる遺跡があり、ここに腕のよい妖精鍛冶が住んでいるとのこと。この近辺で馬の蹄鉄が外れたときは、馬をここに連れて来るとよいそうです。銀貨を置いてからしばらく離れていると妖精が蹄鉄を装着しなおしてくれるといいます。
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雑。チャップブックに目を通すことが多いのですが、ときどき意味不明の木版があって面白うございます。図版のそれはどうやら陽気な死神の類が中高年を迎えに来ておるようです。寝る前のお祈りを忘れるとこういう目に遭うという教訓ものでしょうか。面白や、と。
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夏の夕暮れの読書、ということでこれも再掲しておきましょう。あちらは蚊の類が少ないのでうらやましいです。 twitter.com/MuseeMagica/st…
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雑。14世紀頃から英国各地の有名巡礼地では巡礼者の到着証拠として独自のデザインを持つバッジやブローチの類が販売され、教会の利権となったのであります。この種の記章には道中安全といった効能が付与され、事実上の護符扱いなのですが、もちろん教会は知らんぷり。図はカンタベリークロス。
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ナーサリーマジック。峡谷にて反響を得ようと叫ぶ言葉。「ヤッホー」が有名ですが、なかにはあやかしを目覚めさせる呪文もあるのです。木霊を呼んでしまった少年の魂は無事ですみそうにありません。デラメアの「ダンダンデリーの書」から、絵はラスロップ。
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もちろんクリスマスに高価な童話本をプレゼントされるのは一部の恵まれた子供たちだけでしょう。学校から貰えるご褒美本は優等生の特権。華麗な装丁で魔法と妖精を語るフェアリーブックはある種の怨嗟の対象ともなり、トロフィーと化していくのでありました。
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#ミニチュアの日 とのこと。19世紀に入るとルビより小さいダイヤモンド活字を使ったミニチュア本が作られるようになり、ドールハウスの変種として豆本書斎が登場してきます。当館でも魔法のミニチュア古書を揃えようと頑張ってみました。面白い分野ではあります。
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実はアガサ・クリスティーは危うく幽霊にされるところだったのであります。「1926年12月の有名小説家失踪事件。乗り捨てられた車が発見された地域の住民が2週間もたたずにヴィジョンを見るようになり、白いアパリション目撃の報告がなされた」。幽霊発生のメカニズムの一つということでーー
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#読書の日 とのことで再掲。人形書斎の蔵書はおよそ200冊弱。セレクションには結構こだわっております。 twitter.com/MuseeMagica/st…
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瓶詰の奇術師関連で再掲。この当時は帯剣している人も多かったため、剣を抜く人をまず取り押さえる、あるいは抜く前に取り上げるのが重要だったそうです。ネコを振り回すのは意味不明。 twitter.com/MuseeMagica/st…