西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(リツイート順)

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暦。そもそもクリスマス・ストーリーはゴースト・ストーリーとほぼ同義。この季節、夢のなかで教会に赴いて亡者のミサに参加したり、野外で幽霊集会に紛れ込む物語が多くなります。対抗策にはヒイラギの葉がよいとのこと。トゲトゲが悪しきものを追い払うそうです。
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妖精の報酬に関して。エイキンドラムのように報酬を渡すと消えてしまうのもいれば、こちらのようにきっちり要求するケースも。靴銀貨の場合は、銀が有する消臭効果が含有量の低下によって弱まったという話なのかもしれません。(銀貨を入れておくと靴の臭いが消えるかどうかは別個の検証が必要か)。 twitter.com/MuseeMagica/st…
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このガラス工芸のハリネズミはハンドクーラーとともに当館にやってきた純粋な置物。素手で持つと痛いです。屈折加減が面白く、下から青い光を当てても胴体は透過してトゲ部分のみが青くなります。オカルト的意義など後出しじゃんけんでどうとでもなりそうな。
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雑。五月の今頃、英国各地の「聖なる井戸」ではウェル・ドレシングと称される飾付けが行われ、地域住民が水源の神様に感謝の意を表します。もちろん英国国教会ではそれを「異教あるいはカトリック」 Pagan or Popish の迷信として批判するのですが、禁止するまでには至らないとのことーー
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雑。同じく日本訪問記から「狐釣り」。お座敷遊びの一種で、輪っかのなかに首を突っ込んで三宝上のお酒を飲むと成功。飲みそこなうと紐を引っ張られて首が締まるのです。頭に扇子を載せて行い、シルエットが狐に見えるのでこの名前があるとのこと。長崎の夜はお狐さまとともに更けていくようです。
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暦。10月22日は #カバラの日 、と当館では勝手に決めております。それらしき既存日もないようですし、数字的によろしいかと。青銅の蛇は生命の樹にからみつくのであります。
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暦。11月24日は2022年のサンクスギビング。この日のご馳走の七面鳥から採れるウィッシュボーンで願い事のおまじないをするのは伝統儀式。図は南北戦争中の陸軍でのサンクスギビング・ウィッシュボーン。いいおっさんたちが子供のように。
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イースター。ベルギーのワンコのお家から正体不明の卵デコレーションの写真が送られてきました。ずいぶん昔から伝わっているそうで、台座はガラス製とのこと。ダチョウかなんかの卵なんでしょう。ナチュラルなまま飾るのも面白うございます。
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雑。beadle といいまして、教会や学寮の「典礼吏」と訳されます。礼拝のときにいろいろな手配をし、また手にした杖で居眠りしている会衆の頭を小突いてまわるのがお仕事。おかげで評判が悪く、発音が似ている「チャバネ色のアレ」に例えられるのであります。19世紀英国の風景として。
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雑。ヤドリギの下にいる人にキスをする習わし。キスされた人にはヤドリギに生る白い実を摘んで縁起物としてプレゼントするのです。実がなくなったヤドリギはエナジー枯渇という次第。図ではかなりボロボロになったヤドリギの下にエンシャントメイドが出現しております。紳士も思案顔。
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あ、記録によると紅茶ではなくコーヒーを淹れたとありました。お詫びして訂正いたします。レディー・ジャラットは出現に際して絹のドレスの衣擦れ音を伴うため、シルキーとの関連性も示唆されています。
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雑。低年齢魔女の資料。イーグル・ブランドのコンデンストミルクの宣伝(1910年前後)。魔法のように美味なミルクで子猫たちもメロメロといったところでしょう。以前に紹介した19世紀末のセントニコラス誌の少女魔女といい、この領域はアメリカが先行していた印象であります。
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聖。7月15日は英国の聖スイジンの祝祭日。聖人には珍しい祟り系のお人で、没後の7月15日にお墓を移転しようとしたら豪雨となり、40日間降り続いたという伝説持ち。以降、天候聖人として尊崇を集めました。とんでもない大酒のみでらしたという話も。絵はスイジン伝から雨具姿の聖人。
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雑。チェンバースによれば風見鶏はもともと教会の尖塔にのみ見られたもので、例の聖ペテロと鶏鳴の故事にちなんで聖職者に訓戒を与える趣旨があったとのこと。それがいつのまにか世俗の建物にも設置されるようになり、鶏以外のデザインも採用されて今に至る、と。面白いのであります。
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暦。ホーンによりますと、1719年の3月19日午後8時頃に英国全土でとんでもない流星というか隕石というかが目撃されたとのこと。月ほどの大きさの薄青色の火の玉が一分間近く夜空を横切っていって、砲声のような轟音を発して消滅したとの記録。当時の天文学界は流星の軌道計算に夢中になったそうです。
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雑。リッチゲート lychgate といいます。lych は古アングロサクソン語で遺体の意。教会の墓地に通じる門でありまして、伝承が多いのです。怪異目撃はもちろん、花嫁がくぐるときわめて不吉とか、この周囲の花に各種特効とか。ご覧のように屋根付きの構造になっていて、雨宿りするとまたいろいろと。
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そういえば、と再掲。 twitter.com/MuseeMagica/st…
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ーーコールリッジの『クリスタベル』第三部もこの図書館で読めると妖精司書が語っています。シェイクスピアの知られざる戯曲もあるそうです。絵はマリア・L・カーク。
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ーーおばあさんは母猫を刺激しないようそっとその場を離れました。それからこっそりチーズやミルクを差し入れする日々が続き、ゆりかごの子猫たちも屋根裏で運動会を開催するようになりました。とまあ、よくあるお話ではありますが。
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戦場で拾われた子供や犬猫を連隊のマスコットとして同伴させた例は多いのであります。兵隊さんはマスコットに笑いかけてもらうためにプレゼントをしたり世話をしたり。マスコットの少年少女が作るお守りなどは争奪戦になるのでありますーー
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暦。天使の祝祭日ミクルマスが近づいております(9月29日)。花はミクルマス・デイジー、食べ物はブラックベリー・ジャム。この一年を振り返り、自分がなした善行と悪行愚行の類を天秤にかける日でもあります。細部にわたる点数表もあり、「魂のアナリティクス」と申せましょうか。面白や、と。
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さて英国では井戸にまつわる行事が増える時期。いわゆる wishing well 願掛け井戸を花で飾ったりします。もちろん願掛けには対価が必要なわけで、有力な井戸には相応のものが。子供たちに視線を送る井戸の精霊には注意が必要なのであります。絵はグレアム・ロバートソン。
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私事。さきほど庭先にてイタチを目撃したのであります。カメラは間に合いませんでした。かの獰猛なる小型哺乳類は魔物学的にはバジリスクの天敵とされております。英語では weasel 。ハリポタのウィーズリー一族が活躍する背景でありましょう。タロット的には「節制」にコレポンします。
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魔弾用防弾チョッキに関して再掲。何事にもカウンターを用意しておくのが要諦であります。 twitter.com/MuseeMagica/st…
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雑。魔犬、妖犬の類を既存のブリードで例えている際は注意が必要。昔と今ではほとんど別の犬種という場合も多いのであります。図は1867年の児童雑誌に見るセントバーナード。ごつい大型ラブといったところです。現行種を冬山の捜索に出そうものならたちまち二次遭難でしょう。