西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(リツイート順)

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雑。新たに見つかった天井ワニの図。スモレットの「ペリグリン・ピックルの冒険」からクルックシャンク画「魔術師」の図。コウモリ、骸骨、肩の黒猫と、これでもかと小道具のオンパレードであります。天井ワニはオカルト系室内装飾として最大級のものでしょう。最近あまり見ないのが寂しいです。
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恒例。庭先より一枝いただいて2023年元旦のローズマリーワイン。軽くディップするくらいでよいと思います。冬場のハーブの女王ローズマリーはさまざまな場面で重用されるのであります。
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雑。マザーグース世界の探訪記は確立されたジャンルといってよいでしょう。世界の仕組みを説明する神話はシステムの基本であります。サンタの玩具工場で働くボーピープとボーイ・ブルーがいて、パイを食べすぎてパイに襲われるジャック・ホーナーがいます。憧れと恐怖も神話の重要な要素なり、とーー
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ナーサリーマジック。1814年のチャップブックから「動物の鳴き声」。使い方はいろいろで、絵だけを切りとってう読み上げカルタにしてもよし。ノアの方舟と連動させてもよし。なおこの小冊子には「ナースへのお願い」という一文が付いていて、いわく「バグベアやブラディスカルで子供を脅すな」ーー
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原典はバーガーの『救世主のための料理』のようですが、あれは希書の類でなかなか見つかりません。これはリード・ニューランドの『子供の年間行事』から。
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さて新年度を前に銀器磨き。おおむね春夏の曇りは青系、秋冬は赤系なのですが、石油ストーブを焚くと斑点が加わります。なにかのネタになるかもしれません。専用のクリームで1時間かけて磨くとこの通り。銀器の輝きはメイドのプライド(いやまあ自分で磨くんですが)。ともあれ気分転換になります。
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無くした人形は亡くした人形であって、戻ってくるときは別物になっているとか、いろいろと。なお見つかったお人形が修理不能と判断されたなら、「人形のお葬式」が執行されるのであります。夢のなかで壊れた人形に襲われるのもお約束。たいがい怖いです。
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雑。英国では呪いの人形をロウや粘土で作って針や釘を刺すわけですが、それを教会の墓地に持ち込んで見つかりにく場所に隠すまでが一連の手順とのこと。聖域のエネルギーを借用というか悪用するのがお約束。人形を完全に隠さず、だれかに見つけてほしいという心理もユニヴァーサルであります。
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応報系悪夢は壊した人形に襲われるパターンが多く、たまにヌイグルミなども。乱暴に扱われたテディベアが真夜中にやってきて、子供を壁にたたきつけたり階段から突き落としたり。怖いのであります。絵は以前も紹介したセントニコラス誌のもの。
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暦。8月27日(26日説もあり)は前55年に軍船80隻12000人の将兵を率いたユリウス・カエサルが英国上陸をはたした日。英国史はここから始まるとのこと(それ以前は考古学)。  こういう場合、英国土着の魔法使いが迎撃するはずなのですが負け戦なので記録なし。ともあれガリア戦記は貴重な資料です。
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ヴァリエーションで ”Brain, brain, go to Spain" 「おまえの脳みそスペインに行っちゃえ」というのもありました。脳みそだけスペインに飛ばされるのです。頭が悪くなれという呪詛なのでしょう。なんか凄いです。
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ナーサリーマジック。やれペストだ生贄だといろいろ怖い解釈がある輪踊り Ring Ring a Roses 。メイポールの小規模版という見解もあるようです。輪舞で発散されるエネルギーがどこに向かうにせよ、いい運動にはちがいありません。スピードアップするとほとんどバーピー。絵はマーガレット・タラント。
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ナーサリーマジック。手遊び歌はもっともわかりやすいエンチャントメント。英国手遊び歌の代表格「ビーン・ポリッジ・ホット」は鍋の中身に力を与えるのであります。待ち時間の有効利用なり、と。絵はアリス・アークル・ハント。
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ーー「恥も外聞もないのね。そんな人は嫌いだわ」と消えてしまうという。自分の手で聖書の記録を消してしまった男は天地に安らえる場所がなく、地をさまよう悪霊の類になるんだそうです。面白い(というと語弊がありますが)伝承です。
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暦。本日4月2日は2023年のパームサンデー、キリストのエルサレム入城の日。このときに騎乗されたロバの子孫には背中に十字架模様が浮かぶとの伝承があり、いわば神獣として有難い見世物にされたのこと。十字架ロバを撫でると家内安全、ひと撫で6ペンス。
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暦。1月17日はエジプトの聖アントニウス祝祭日。  悪魔に修行の邪魔をされた逸話が有名で、いきなり妖艶な美女に誘惑されるエピソードから入るあたり、悪魔もつかみをわかっていると申せましょうか。画家たちの絵筆にも気合が入ろうというものです。
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先般のアダムとエデンの園に関して再掲。どうも人類計画は最初から杜撰な様相を呈しておるのであります。 twitter.com/MuseeMagica/st…
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雑。オリーブのカッティングボードにトネリコやナナカマドで作ったスプーン、フォーク類。日常的魔除けの定番ですが、オリーブはともかく他は最近なかなか目にしません。木工関係者にご一考をお願いしたく。写真のものは材質不明であります。
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暦本にあった18世紀当時の携帯用食器。ねじ込み式のナイフフォーク類を納める革製ケースがお洒落です。ここらをヒントに魔法道具を考えてみたいものかと。図は1745年のスコットランド一斉蜂起に失敗したボニー・プリンス・チャーリーが持ち歩いていたとされる逸品。
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暦。10月10日は2022年のコロンブスデー(10月の第二月曜)。もともとアメリカの民間祝日であったものが20世紀に入って各州で公式祝日になったのだとか。小学読本などでも少年時代のコロンブスが取り上げられ、未知の航海を夢見る勇気が賞賛されました。ほぼ美少年枠で登場するのであります。
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さてエピファニー当日。お約束のボケを。 「東方の三博士の名前、言うてみ?」 「ええと、山根博士、芹沢博士・・・」 「東宝かい!」  わからない人は幸いなり、と。
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#むしろ中古が良い トレンチコート。適当にクタクタでないと雰囲気が出ないというか、ドラマを背負っていないのであります。新品じゃハードボイルドできません。
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さらにラウントリー・スミス。あまり裕福でない家の、しかし真面目な少女が毎日お使いで通る森のなかで靴造りの妖精に出会い、足を採寸されている図。やがて妖精から靴をプレゼントされるのですが、それを履くとフェアリー・ステップを踏めるようになるのです。お話はそこでお終いーー
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ちなみに同誌1932年5月号には「人形のお祭り」と題してまさに日米人形交流を描く短編が掲載されます。宣教師の両親とともに日本に住む少女リリー・メイが仲良しの日本少女チェリーブロッサムと人形遊びをしていて人形交換を思いつくというもの。このあたりは実際の出来事を反映しているのでしょう。
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雑。curfew 夜間外出禁止令はフランス語の couvre-feu 消火が語源で、もともとは就寝前に竈や暖炉の火を落とす合図の鐘の音だったとのこと。ノルマン征服とともにこの習慣が英国に持ち込まれ、やがて意味もほとんど忘れ去られ、不気味な鐘の音として田舎の一部で継承されていったそうですーー