西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(リツイート順)

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#宝石言葉 もう少しこの話題を。  王侯貴族がぶっとい指にルビーやエメラルドの指輪をはめるのは、護符的意味合いが強いとのこと。毒物の具体的接触は金銀の変色で察知し、将来的な暗殺や凶事はルビーの輝き方で判断するという伝承があります。悪霊、生霊の類はサファイアで撃退とのこと。
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猫魔術。九尾といえば東洋ではキツネですが西洋ではネコであります。ネコは九つの命を持っていて、転生を繰り返すたびに尾が一本ずつ増えていくとのこと。九尾猫は最上位なのでしょう。もちろん平素は隠しているので普通のネコと見分けがつかないわけですーー
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雑。13世紀末にバッキンガムシャーでヒーラーとして活躍したジョン・ショーンという神父様は、悪魔を長靴のなかに飼っていたとされ、図像もそのように描かれます。これが「びっくり箱」の起源という説もあります。長靴のなかの使い魔を想定するなら、長靴をはいた猫のお話にも別解釈が可能かと。
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暦。11月11日はまた #独身の日 とのこと。  英国異能紳士はおおむね独身。ホームズ、ヒギンズ、ドリトル先生と多士済々。だいたい富裕層の次男三男あたりで相続から外されるかわりに家族年金が貰える身分。好き放題の人生を送って異能持ちになるのであります。身の回りの世話は執事とメイドに。
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過去の例からいうと、日本ーベルギー間の郵送はだいたい10日はかかったのです。世界情勢を意外な線から身近に感じるのも妙な気分であります。
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#猫の日  黒猫をラッキーシンボルとする文化圏も多いのであります。一次大戦中、お守りの黒猫ぬいぐるみを失くした戦闘機乗りが、出撃命令を拒否してパリまで新しいぬいぐるみを買いにいくというエピソードが『スーパーナチュラル・ウォー』(4月下旬刊行予定)に。エースたちは縁起を担ぐのです。
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雑。「男の人魚は上半身が魚で下半身が人間」という設定はよくありますが、そんなもん誰が見たいのかと常識も働くため、実際に絵になる例は少ないようです。絵はジャードン『鍵穴の国』(1885)にあった希少例「コーラー・ヘリング」。在宅日に訪問してくるのであります。
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さて今年の四旬節 Lent は3月2日から4月12日まで。この期間中は肉料理を控えるのがしきたり。コーンウォール名物のスターゲイジーパイは、その起源がいろいろ言われておりますが、実のところ四旬節中に「これは魚料理ですよ」と強調するための仕様だったのでは、と当館などは推測しておりますーー
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雑。9月14日をもって英国ではコロナ対策として屋外屋内を問わず7人以上の集会を禁止する条例が実施されます。警察には違反集会を解散させる権限が与えられ、違反者には罰金が科せられます。これに困ったのが英国フリーメイソンリー。多数の儀式が七人以上で行われるからですーー
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暦。7月22日は聖マグダラのマリアの祝祭日。「信仰に目覚めて己が罪深さを悔いる女性」というのが教会の公式設定ですが、クリヴェッリの筆にかかるとこの通り。思いっきりドレスアップして、悔悟のカケラも見せない美貌であります。反省などするかと言わんばかりの冷ややかな視線が素敵ですーー
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猫に関する伝承 ・他人の手袋で猫をなでるとその人が多数の猫につきまとわれる ・耳のうしろをなめてくる猫は使い魔になる ・食べ物を持っているときに猫にウィンクされたら、素直に差し出すとラッキー どうも猫系の伝承は「人によってはご褒美」が多いような気がします。絵はキャサリン・パイル。
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#ドラゴンの日 西洋のドラゴンは美女を守ったりかどわかしたりしますが、昨今のマンガ等に見るドラゴンは美女・美少女化して主人公につきまとうのが多いように感じます。安珍清姫モチーフの発展形と思えば納得できなくもないです。図はラングの緑童話集の装丁から。
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暦。さて四月一日、「フールの日」ということで愚者や道化を考察する日でもあります。図の道化が手にしているのはブラダースティック。豚の膀胱を風船状にしたもので、これで人の頭を叩いて笑いをとるのです。タロットの愚者が担いでいる鞄はこれの可能性もありますーー
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雑。そういえば西洋系にもアマビエさまに似た感じの不可思議がおりました。なんとかの賑わいで紹介しておきましょうか。浜辺にたたずむのは「海の老人」と称される変化。ボート乗りを脅しているのはマン島沿岸のバケモノ。怪魚系、でいいのでしょうか。
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季節。チェンバースによればヴィクトリア朝のロンドンでは今頃「あらゆるサイズ、形状、テーマのクリスマス本が書店のウィンドウで壮麗に煌めく。贅を尽くす現代の装丁術、活字印刷と挿画技術の精華を披露している」とのこと。当時の児童書の装丁は激烈な商戦を勝ち抜くための武装だったようです。
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暦。来る2月16日は2021年の「パンケーキの火曜日」。とにかくパンケーキを食す日であります。なかに豆や指輪を入れて焼いて当たった人に特典とか、その種のゲームも行われます。なお焼きたての最初の一片はその家の「一番のなまけもの」に与えるしきたり。貰いそうになったら逃げまわるのもしきたり。
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さて #13日の金曜日 。何度も申しておりますが、トリスカイデフォビア「13恐怖症」はもっぱら英国の病だったのですが、一次大戦を期に世界中に広まったとのこと。それまでフランスなどでは長寿を表す数字として幸運絵葉書の定番テーマですらありました。きれいなお姉さんが13を手ににっこりと。
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こちらは1908年のグリフィスの日本童話集『ほたるの恋人』に見る「ぶんぶく茶釜」。文中からタヌキではなくてアナグマにされていて、絵もこの通り。英語タイトルは The Wonderful Tea Kettle 。
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7月26日は #幽霊の日 とのこと。 経過。棺覆いの布をかぶってうろちょろするのはお通夜から数日間。埋葬されてからはワインディングシーツを巻いた姿となりますが、土で汚れているのは直埋めされた庶民。地下納骨所に安置される富裕層は比較的クリーン。鎖を引きずっているのは煉獄から仮出所中。
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雑。低年齢魔女の登場は19世紀末あたりと以前書きましたがその補足資料。1893年のセントニコラス誌にあったライム「ハロウィンの乱痴気」から。リトルウィッチがウサギを招集してなにやら指示を与えています。魔女が恐怖の対象から徐々に外れていく様子が興味深いのであります。
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雑。7月22日はハメルンの笛吹きの日です(諸説あり)。1376年、ドイツはブラウンシュワイクのハメルンの街でドブネズミが大発生。駆除を依頼されたものの成功報酬を貰えなかった笛吹きが7月22日に百人余の子供たちを連れ去ったという事件であります。教訓:相手がなんであれ契約は守るべし。
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幽霊を追い払う方法(主にアメリカ) ・ゴムを燃やす ・玄関先に羽箒を置く ・左手の親指と人差し指で十字を作って「スキピトー!」と大声で叫ぶ ・銀の弾丸で撃つ  英国の人々は(ああ、いるなあ)で済ませてことさらに対応しないため、追い払う方法が見当たらないのであります。面白や、と。
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ドイツではイースター前夜に白ウサギの大群が野原のあちこちにエッグを隠してまわるとのこと。その様子を決して見に行ってはいけないとされていて、当然見に行く子供がいて、ウサギに見つかって呪われるのであります。悪い子は黒ウサギに連れていかれる説もあり。絵はウィラード・ボンティー・
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#猫の日 古来より魔法ネコの名前として伝わる「グリマルキン」 Grimalkin 。その正体に関しては諸説ありますが、毛並みはブルーグレイであろうとされています。非業の死を遂げた猫の女王説に始まり、猫国の宰相とか長靴猫の本名とか、みなさん言いたい放題。楽しそうです。
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一枚食べると煉獄の魂がひとつ救われるというソウルケーキ。霊たちはこれを求めてハロウィンの夜にさまようのであります。 twitter.com/CentreMyth/sta…