西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(リツイート順)

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雑。「3月の29日、30日、31日は4月から借りたもの」という妙な伝承があります。マーチ君は28日に3頭の羊を発見したのですが、つかまえたくても日にちが足りない。そこでエイプリルさんに頼んで三日ほど融通してもらいます。この三日間は支配権があいまいなので常に悪天候に見舞われるとのこと。
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#人魚の日 とのこと。 19世紀前半、英国沿岸部で「おっさん人魚が飲んだくれている」という目撃事案が多発。煙草を吸いながらビールを飲んでいたとのこと。トドの昼寝かなんかという冷静な判断は行われず、「終末は近い」「神の怒りを畏れよ」といったプロパガンダにつながったそうです。
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暦。月食に関する伝承 ・月の女神が顔をそむけている ・巫女が月の女神を地上に降ろして悪しき願いをかける ・民は鍋その他を打ち鳴らして悪しき願いを打ち消す ・月食中に薬草を煎じると効果倍増 ・巨大なドラゴンが月を食している 地上に引き降ろされた月の女神は森のなかをさまようとのことーー
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さて本日は2023年のパンケーキデイ。四旬節を前にドカ食いする日。もちろんこの傾向は昔から警鐘を鳴らされていて、祝祭本によれば「名医いわく世の人の三分の一は過食に起因する疾病で死亡する。節制をもって飲食すれば健康に長命するであろう」と。六段パンケーキくるみ蜂蜜かけの威力やいかに。
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編み物に関する伝承 ・編み物をしながら年を越してはならない ・編み針を落とすと年内には結婚できない ・真鍮製の編み針には魔力が宿る ・なにも考えずに靴下一足編み上げると願いがかなう 編み物が魔法発動のきっかけになっている場合が多いようです。ほぼ無心で指が動くようになるとOKとか。
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猫魔術。「猫のコンサート」なる言い回しは「不可思議な騒音」をあらわす慣用句として用いられたようですが、「音曲でネズミを踊らせおびき出す術」という解釈もあります。楽譜が読めるネコたちが集まって相談中。ワルツにするかポルカにするか。
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雑。ジューンブライド関連。結婚指輪の伝承。  レザーリング。恋人と逃げる花嫁が自分の手袋の指を輪切りにして急ごしらえしたという故事にちなみ、一時期流行したとのこと。手袋の残骸を追っ手にたたきつけて挑発するまでがワンセットだそうで、なかなかドラマチックであります。
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#死ねを別の言い方で言ってみよう 以前も紹介したやつですが 貴婦人「お好きな花を教えてくださる?」(お墓に供えてあげたいから)
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5月30日はジャンヌ・ダルクの命日です。救国の甲冑美少女は20世紀になると英国でも人気者となり、各種メディアに登場。一次大戦中の雑誌ではワシントン、聖ジョージ(推定)とともに表紙を飾っております。戦時中に各国が歴史上の英雄を利用する様子は『スーパーナチュラル・ウォー』を参照のこと。
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雑。英国童話「金の壺」。金貨が詰まった壺を拾ったおばあさん。家に持ち帰るうちに金貨の壺は銀塊、鉄塊、石ころと劣化し、最後にはお化けになってしまうお話。ただしおばあさんは劣化が進んでも「銀のほうが目立たないし」「鉄のほうが使い道が多いし」と楽天的。お化けになったときは大笑いしてーー
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雑。「悪魔はブーツのなかに、天使は帽子のなかに棲む」といいますが、ネコはどちらにも顔を出すから面白うございます。とりわけ新品だと高確率で占拠されるのであります。トップハットからちょこんと白足袋を見せると破壊力アップ。
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雑。古今東西、架橋は悪魔の仕事とされていて、世界中にデヴィルズブリッジが存在します。たいてい悪魔が「最初に橋を渡るものの魂」と引き換えに工事をしてくれるのですが、依頼者は餌を使って犬や猫を最初に渡らせるのであります。悪魔はそれを連れていって、意外とちゃんとかわいがるそうです。
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Vデー近し。そもそも小鳥が伴侶を選ぶ日とされていたわけで、「わたしの魂は小鳥となって愛しい人の窓辺に現れる」とオフィーリアも歌っています。朝一に一羽だけの小鳥を見る人はだれかに慕われておるのです。なーんもなかった人は夕暮れどきに見かけた花に be my valentine とつぶやくのであります。
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使い魔の猫とマスターの間には外見的にも共通するものが多いという伝承。あるいは魔女が猫に変身してもどこか原形をとどめているという意味か。おうちでお揃いペアルックをしているという解釈もあるらしいのであります。なんか微笑ましいです。
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またこの夜は生まれながらに吸血鬼の人が自己に目覚める日。突然口から青い炎を発して家から飛び出し、墓から出てきた吸血鬼たちと殴り合うとのこと。こちらは覚醒型とでも称しましょうか。街の十字路ではバンパイヤたちの不思議な乱闘が朝まで続くのであります。
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雑。男性用コルセットは「マダム・ダウディング」というブランドが雑誌などで宣伝していて、商品名は「ベルトサポート」のようです。ローズ型、キッチナー型、プリンス型という名称から察するに、腹の出た中高年紳士が瞬間的に見栄を張るためのシークレットアイテムでしょうか。結構高価です。
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ーー問題視されていた「いかがわしい」ゲームのひとつが「ホットコックルズ」。目隠しされた男性が女性のスカートに顔を突っ込んで、相手が誰か当てるというもの。間違えるたびに後ろから尻を殴打されるのがルール。わざと間違える猛者も多かったのであります。中世の文書にすら描写が残っています。
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ようやく事情が判明。イタリアの彫刻家ジュリオ・モンテヴェルディ制作の「少年コロンブス」(1870)がえらく評判を呼び、さまざまなメディアで紹介されて美少年イメージが定着した模様。
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雑。長期間火を絶やさない炉や竈にはサラマンダーが生まれるという伝承。赤ん坊のサラマンダーは七年で大人になるため、炉の火が七年以上燃え続けると図体をもてあました火蜥蜴が外に出て大災害を引き起こす場合があるとか。ゆえに製鉄所などでは七年を目安に火を一度落とすのがしきたりとかーー
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雑。宝石の性別という妙な分野がありまして。サファイヤは薄い青だと男の子、深い青だと女の子、ダイヤは輝きが強いほうが男の子といった具合。護符製作に必要な知識とのこと。男ダイヤと女ダイヤを同じ箱に入れて数年放置すると子供ダイヤができるというめでたい話も伝わっています。
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雑。四葉のクローバーは見つけたら大切な人にあげるのが作法なんだとか。そういう人がいないなら、そのときまで押し花にしてとっておくべし、と。愛があるから、なんだそうです。 c"love"r という例の文字遊びであります。絵は神出鬼没のクローバーの妖精、M・T・ロス作。
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雑。クリスマスに幽霊が多いのは、異国の地で亡くなった霊が帰郷するからとのこと。クリスマスまでには戦争が終わる、家に帰れると信じて塹壕にこもった兵隊さんが「帰ってくる」のであります。十字軍の頃から繰り返されるモチーフなんだそうです。絵はアーヴィングの『英国古式クリスマス』から。
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ときどき妙なものを見つけて読みふけってしまうのは悪い癖と自覚しております。1913年刊行、マクリーン・サヴェージの『かえすカタナ』はダイミョーの若様レンノスケの冒険もの。悪漢バロン・マツヤマの奸計にはまり、負傷して記憶を失い山中をさまよう若きプリンスの運命やいかに。なんかすごいです。
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雑。分類。 warlock スコットランドの魔法使い wizard ウェールズの魔法使い sorcerer ラテン諸国の魔法使い ただしこれは近世以降の分類であって実態を反映していない可能性も。典拠となるジョンソン博士の辞書の影響力は底知れないのであります。
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#どうでもいい報告をする 知りあいの老人73歳がスカイダイビングに挑戦したのは、着陸して「わしは舞い降りた!」と言いたいだけだったと判明。