西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(リツイート順)

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雑。猫楽譜をもうひとつ。挿絵入り楽譜は珍しいものではありませんが、デザインが五線譜にまで入りこむのは少数派かもしれません。結果として読みにくくなっては本末転倒でしょう。いずれにせよ蓄音機の普及によりシートミュージック市場が縮小したため、遊び心がある楽譜も少なくなった模様。
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2023年2月22日 #猫の日 ということで ・灰色猫の前足を見つめて願いをかけるとかなう ・緑色の瞳の黒猫に会うのは恋人と喧嘩になる予兆 ・ぴんと張ったベッドクロスの上に猫を置く。猫が移動した方角に将来の伴侶が棲む。猫がそのまま寝込んだら、それはそれで幸せ それはそれで幸せなのです。
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雑。鍋島の猫に関して。昭和40年代前半、福岡から佐賀に向かいますと、三瀬峠を越えたあたりから農家の茅葺屋根に不思議な猫耳が生えていたのです。佐賀出身の父の話では、化け猫除けのおまじないの一種で「この家は猫の味方」の意とのこと。本当かどうかはわかりませんがーー
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雑。ホームズやヒギンズのような独身の英国紳士は「オールド・バチェラー」と称されますが、デナム論考によりますと法的には50歳3か月3日を過ぎて未婚の場合に適用される称号(?)とのこと。この妙な区切りの根拠も不明だそうです。図像は『ピグマリオン』(1938)からヒギンズとピカリング大佐。
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暦。猫。ハロウィンの猫集会は通常時よりも長時間行われるため、出席した猫たちは翌11月1日にはぐったりと疲れてろくに動かないとのこと。集会が具体的なものかアストラル的なものかは不明ですが、「ついたちのねこ」にはかまわないのが賢明なのだとか。何日の猫様でも邪魔しないのが賢明であります。
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雑。冬の朝、行くあてのない子猫にウサギさんが尋ねるのです。 「これからどうしたい?」 「クリスマスプレゼントになりたいの」 「よくわからない。くま先生に聞いてみよう」  1925年版エルソン読本収録の「クリスマスプレゼントになりたかったこねこ」という物語です。刺さる人には刺さりそうな。
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翻訳。モモタローの「猿」も monkey にするか ape にするかでえらい差です。南米のタマリン風になったり、オランウータンが登場したり。ピーチプリンスがオランウータン連れてデモンアイランドを襲うのであります。武器も刺付き棍棒。
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猫魔術。ランカシャーのとある村で、丘の上に教会を建てようとして資材を搬入すると、翌朝にはすべて別の場所に移されているという事案が発生。それが数回繰り返されたため関係者が夜中に見張っていると、巨大猫が出現して資材を移動させる模様が目撃されたため、教会建立は中止となりましたーー
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雑。『フィギュアスケートの書』(1880)によれば、かのわざは北方の狩猟民族が氷上にメッセージを残す術であったとのこと。ワンストロークで描ける図形には限界があるため、ジャンプして次の図形に移行したのだとか。オーロラの下、氷上に刻まれる魔法円や護符模様、ありだと思います。
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さて七夕、ということで恒例のリンダー「スターラヴァーズ」(1895)の図を。年いちのデートで気合を入れてドレスアップした織女。そこにのこのこ普段着で現れる彦星。もはや対岸のモブと化した男に向けられる冷たい視線が怖いです。
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猫。「長靴をはいた猫」のイタリアン・ヴァージョンは細部がかなり異なります。まず長靴をはいてない。さらに雌猫。飼い主のために王様に取り入ろうとせっせと魚や小鳥を届けるのであります。このあたり、猫の習性を反映しているような。コーラ・モリス童話集から、絵はアントワネット・イングリス。
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雑。生前いろいろやらかした人の葬儀の際、通りがかった人に金銭を渡して棺の上で飲食してもらうウェールズの奇習「シン・イーター」。故人の罪を背負ってもらうというコンセプトですが、これをしないと故人が幽霊化して地上をさまようんだそうです。地獄落ちしない程度の悪人は扱いが面倒であります。
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猫魔術。猫関係の伝承メモ。 ・いんちきお守りを作った者は罰として猫に生まれ変わる ・神の名をみだりに唱える者は猫に生まれ変わる ・人の魂が宿った猫は一定の時刻に外出する ・猫を大切にしないとここ一番の日に雨がふる 二番目のやつは、猫になるための呪文があるという意味でしょうか。
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暦。6月17日は雄の錆び猫の日。1826年のこの日、ザ・タイムズ紙に「立派な雄の錆び猫を相応の価格で譲渡する用意あり。連絡先はーー」との広告が掲載され、人目を集めました。錆び猫は三毛猫の一種で、遺伝子的にオスが生まれる確率が極めて低く、雄錆びは古来より幸運の象徴なのであります。
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報道によりますとスペインでは昨年一昨年とコロナ禍で中止されていた聖週間行事が再開されたそうです。かの国の各信徒会が行う聖体行進や独特の三角帽子とマントは畏怖と恐怖の対象となり、さまざまな分野で引用されています。写真はウィキより。
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猫魔術。猫伝承メモ。 ・トスカーナの猫宮殿では貧しい人間の娘がメイドとして採用される。 ・ライオンがくしゃみをすると鼻の穴から猫が生まれる。 ・原初猫は初産で一匹、二回目のお産で二匹と産んでいき、七回目のお産で合計28匹を産んだ。28匹の子猫たちは空にあがり、28相の月となった。
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猫。パドリック・コラムによれば、マン島の「猫の王様」はアイルランドに渡るとき、多数の船を八艘跳びしていくとのこと。足場にされた船は突然の加圧で沈みそうになるのだとか。なおアイルランドに渡るのは貢物が少ないと文句をつけにいくためだそうです。絵はポガニー。
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#独身の日 当館でもよく話題にしておりますオールドバチェラー。未婚のまま50歳3カ月3日を過ぎた独身男性に与えられる称号みたいなもので、19世紀英国富裕層の次男三男に多かったのであります。相続から外されるかわりに家族年金をもらうため、とりあえず食うには困らないという気楽な身分ーー
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雑。ユーモラスな怪談は何時頃から流行りだしたのか。1845年のクルックシャンク・テーブルブックの一篇では、書物のみで解剖学を学んだ若者が骸骨幽霊に遭遇してこれを追い回しています。 「汝、死すべきものよー」 「成程、下顎骨はああ動くのか」 「話を聞け」 「皮膚って邪魔なんだよね」
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さても  #七夕 ということで毎年おなじみのリンダーの日本説話集(1895)から「タナバタ、或いはスターラヴァーズ」の図。資料なしで日本の恋人たちを描けと言われた画家の開き直りも痛快であります。着飾った織姫が普段着の彦星に向ける冷たい視線が怖いです。対岸のモブの運命やいかに。
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珍品。マラカイトの卵の用途が判明。これは19世紀前半頃の淑女用ハンドクーラーでした。当時のご令嬢は手が汗ばむのを恥とし、社交的集まりや舞踏会ではこの種の卵で手を冷やしていたとのこと。右はスチューベンが作った近年の置物型ハンドクーラー。
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暦。スコットランドでは新年最初に家にやってくる人を first footer と称して吉凶を占ったとのこと。黒髪でお菓子やお酒を持ってくる人が大吉、金髪の男性が大凶とされています。もちろん偶然を待っていられないので、大晦日深夜に黒髪男性を外に追い出してすぐに中に引き入れるのが半ばしきたりーー
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#黒猫感謝の日 だそうで。 とりあえず慶事をもたらすといわれるふざけた黒猫に感謝を。見かけることは少ないと思いますが、うまく交渉すると願いをかなえてくれるそうです。
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さて2月29日。伝承によりますと、四年に一度のこの日ばかりは女性が男性に結婚を申し込んでよい日とのこと。申し込まれた男性は、断るのであれば女性に上等の手袋を渡さねばならないとされていて、いろいろ物入りであります。聖ブリジッドが広めた風習だそうですが、文献的バックアップはいまひとつ。
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雑。さて夏至近し。この時期のスコットランドでは女子が目当ての男の生霊を誘い込むべく、真夜中にターゲットの好物でテーブルセッティングしてドアを開けるおまじないがあります。うまくいくと男の生霊がやってきて家に入り、お辞儀をしてから帰るそうです。違う男が来たら蹄鉄で殴るとのこと。