西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(リツイート順)

1426
#違うんだよ母ちゃん選手権会場 発行年、製作会社、印刷所、紙質、手触り、原画参照元など、ひとつひとつ入手して丁寧に確認するのが研究の第一歩でございます。
1427
さらに天使の剣。アンデルセン「赤い靴」の天使の剣は、作中では「幅広のぎらぎらした剣」くらいの描写ですが、挿絵画家はやはりフランベルジュ風に描く傾向があります。なおパメラ・コールマン・スミスもそれは同じ。興味深い傾向です。
1428
イースターは卵型のものをプレゼントする季節でもあります。先般紹介したハンドクーラーもそのひとつ。デビュー前のお嬢さまに、汗ばむ手は淑女の恥ずべきところと伝えつつ。ドレスの色に合わせて何種類も揃える向きもあったようです。写真のは孔雀石。
1429
雑。複数光源が常態の現代生活。昔、ロウソクの灯りひとつで就寝する子供たちの不安を想像してみるのであります。夢の世界に入れば傍らのテディベアすら信用できません。絵は1934年のカナダの読本から。影の出方の不自然さが不安をあおっています。
1430
雑。青年だったり、少年だったり、図像が安定しない冬の使者ジャック・フロスト。とりあえず持ち物として絵筆とパレットは確定であります。ただし野山を紅葉で彩る筆あり、氷結した窓にアーカンサス風のパターンを描く筆あり。いろいろあって面白うございます。
1431
続・養蜂。伝説によればドイツのアンダーナッハでは城壁上で養蜂を行っていたとのこと。ある日、敵の奇襲に気づいたパン屋の見習い小僧が蜂籠を敵兵の頭上に投下。蜂に刺された敵兵の悲鳴が警報となって撃退に成功したというお話。ちなみに敵はリンツとされています。一応、史実らしいです。
1432
一応、つけぼくろの位置にも暗号的意味合いがあったらしく、密会の場所や日時を読み取ることができたとのこと。このあたりは後年、庶民レベルにまで降りてきて花言葉やエチケットと合体し、「フラーテーション」という術になるのであります。楽しそうです。
1433
珍品。星の邪気を払うタリスマンを追っていて遭遇。1935年4月28日ボンベイクロニクル紙。忠犬ハチ公の葬儀の模様が記事になっておりました。弔電188通、僧侶16名による丁重な葬送だったとのこと。
1434
暦。6月5日はカール・マリア・フォン・ウェーバーの命日。1826年のこの日、人気絶頂にあったドイツの作曲家がロンドンにて客死しています。代表作は『魔弾の射手』、遺作が『オベロン』と怪奇幻想色が強いのであります。図はエドゥアール・ハマン作「フォン・ウェーバーの最後の想い」(異題あり)。
1435
燃える皿は煉獄の入口であり、なかの干しブドウは救われるべき魂というわかりやすい図式でありましょう。地獄の入り口にドラゴンマウスが描かれるのもお約束であります。
1436
雑。夜の教会墓地はさまざまな伝承の舞台。4月末に多いのは午前0時に幽霊たちのミサが行われ、会衆のみなさんに新人(近日中に亡くなる人)が紹介されるというもの。興味本位で覗きにいく人がその新人になるのでありますーー
1437
雑。電気がいまだ普及しない19世紀中頃、秋の夜長の愉しみ方はもしかしたら現在よりも変化に富んでいたのかもしれません。ロウソク一本あれば影絵で遊べるのであります。シャドウゲームの魔術性は当館も注目するところ。見つけ次第報告いたします。絵は『ザ・ナーサリー』誌 (1869) から。
1438
雑。英国ではながらく10月第4週からキツネ狩りのシーズンが始まっていたのですが、21世紀に入ると狩猟法の改正によってキツネ狩り自体が禁止となりました。キツネ狩りには独特の言語が用いられていて、時折りおまじないの呪文に転化したりします。tally-ho とか view haloo は有名なところ。面白や。
1439
#読書の日  不思議なもので小説や評論を読むと「読書」という気がしますが、詩集にはそれがない。どちらかというと「食事」に近い感じがします。物語にほんとうに没入したときは「睡眠」でしょうか。夢を見るのであります。
1440
「死者の髪は燃やさずに地中に埋めよ。さもないと最後の審判の際に死者が髪をもとめてさまようであろう」という伝承があるわけです。生前の評判が悪いと埋葬までの間にいろいろと悪戯されるようです。最後は棺の裏返しまであるとのこと。
1441
聖デイヴィッド祝祭を前にして英国で深刻なネギ不足との報道。 Wales faces leek shortage ahead of St David’s Day independent.co.uk/news/uk/home-n…
1442
雑。グランヴィルの魔女論を拾い読みした少女が独身の伯母を魔女だと思い込むという事案。ラム姉弟の『レスター夫人の学校』(1809)にある一編ですが、デント版(1899)のウィニフレッド・グリーンの挿絵はなんとも美しいのであります。意外な形で心に残る読書の風景なり、と。
1443
雑。マウンテバンク mountebank といいまして、一段高いところから鳴り物入りで営業する偽医者というか医療芸人というか。瀕死の病人に「万能薬」を与えるといきなり復活、伸身の空中二回転を放ったりするエンタメです。もちろんサクラですが客も承知の上。19世紀中頃に廃れたとのことーー
1444
暦。チェンバースによれば1826年の10月18日に英国の宝くじが廃止されたとのこと。内部不正、さらに全財産を突っ込んで破産する者、当選しても放蕩三昧で破綻する者が相次ぎ、社会問題になっていたようです。図はホガースの戯画の部分、ミネルバが外れくじを引いた人に「勤勉に働け」と示唆しています。
1445
1446
参考図像。15世紀初頭のタリスマンデザインと思われますが、確信はなし。検索ベースとしてアップしております。
1447
暦。10月17日は英国国教会による聖エセルドレーダの祝祭日(カトリックは6月23日)。王族に生まれ、政略結婚から信仰生活へ入られた聖女さまです。旅の途中、お昼寝しているあいだに杖が芽吹いて巨大な樹木(トネリコ)になったという伝説があります。別名を聖オードリー。
1448
参考画像:炭化した安珍。いまひとつ同情がわかない描き方であります。
1449
暦。3月17日の聖パトリックデイも近づいておるのです。世界中のアイリッシュたちが飲んで騒いで殴り合う日とされていて、図のライフの表紙もそんな感じ。手にするのはブラックソーンの棍棒「シレイラ」。コロナが収束してみんな楽しく殴り合える日が来ますようにと聖人に祈りを捧げましょう。
1450
こちらは対モンスター戦で見かける武器群。ラッパ銃は銀貨や銀ボタンを詰めて至近距離で発砲。ファルシオンは英国のワームに特効という記録あり。シミターは砂漠の妖魔が嫌うとの伝承(さらにネクロノミコン系で活躍)。