西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(リツイート順)

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雑。20世紀に入ると魔法衣の描写に「キモノガウンに似る」といった不気味な言葉が登場するようになるのです。調べますに袖と襟をフォールドした足首丈の簡素な寝間着を指すようです。派手な柄のやつは日本が輸出していた模様。モノクロ写真は1918年の初級服飾本から。
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「借りた三日間」に関して再掲。 twitter.com/MuseeMagica/st…
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印象。英国の教会はあまり結界機能がないというか、神域ゆえに悪しきものを寄せ付けないというイメージが薄いというか。敷地内であやしげな儀式を行う話が多いのであります。銀行みたいなもので、たまったエネルギーを盗みたい輩が寄ってくる雰囲気です。
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雑。英国女王メアリー(1516-58 )は即位後に父王ヘンリー八世のプロテスタント転向を撤回してカトリックに復帰。5年の在位期間中に抵抗する宗教者や信徒300名余を火刑に処して「ブラディー・メアリー」とあだ名されることにーー
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雑。ブルーベルが咲いている場所でヒワが鳴くとき、妖精たちが踊るのだそうです。花と小鳥の組み合わせは地方によって異なるわけです。この種のサインを見逃さないのがウォッチャーの腕の見せ所なんでしょう。絵はラスロップ。
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ランプに関する伝承 ・油切れでランプが消えるとアンラッキー ・すでにランプが灯してある部屋に別のランプを持ち込むとアンラッキー ・ランプのほやが割れるとアンラッキー ・吹き消す際の息の数がそれまでついた嘘の数 ラッキー関係がほとんど見当たらないのも興味深いところであります。
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雑。暦本によれば、アルフレッド大王の業績にひとつに「時計蝋燭」があったとのこと。一定の速度で燃える蝋燭によって時を計るのですが、風が吹くと精度が狂うため周囲をガラス板で囲んで箱状にしたそうです。タロットの「隠者」に見られる砂時計もランプも実は同じものである可能性も出てきました。
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ジャック・フロストの作品、ですねえ。見事なものです。 twitter.com/jackiesearle09…
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英国の鳴く虫に関して再掲。虫の声は西欧人には雑音にしか聞こえない、などということはないのであります。 twitter.com/MuseeMagica/st…
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燃え続ける炉のなかでいろいろな残滓が残留/成長するのはよくある話でしょう。竈から逃げた火が大災害を引き起こすのもありがちな話。さよう、9月2日はロンドン大火の火であります。火の用心さっしゃりませ、と。
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雑。例の「妖精と靴屋さん」のお話では、エルフたちがたいてい妙な髪形で描かれるのです。どうもこれは「好機」の前髪を表しているらしく、逃してしまえば二度とつかまえられないという教訓なのでしょう。目に触れることのない小さなチャンスなり、と。絵はパムリー読本(1918)から。
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珍品。ベルギーより到着。マラカイトのタマゴ。孔雀の卵。およそ4.5㎝x3.2㎝、115g。イースターのアクセサリーといったところでしょうか。ころころするため意外に置き所が難しい。安産、安眠、解毒などの魔術的効能が伝えられています。
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季節。19世紀のロンドン。今頃は書店のウィンドウに幾多の児童書が飾られたとものの本にあります。思いますに金箔押し装丁はゆらめく灯火のもとにあって本領を発揮するのでしょう。クリスマスのご褒美本がきらめくのも当然なのであります。ナーサリーマジックなり、と。
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ガブリエルの猟犬に関するヨーク界隈の伝承 ・午前0時に生まれた子供は長じて霊を見る力を持つ ・またガブリエルの猟犬の声が聞こえる ・教会の鐘が鳴っているときに生まれた子供は長じて霊を見る力を持つ ・赤子は生後の一か月間で将来のすべての場面の夢を見る  誰もが聞こえる音ではないようです
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さて10月近し。「10月はサソリに乗ってやってくる」とスペンサーが記したのですが、手近にサソリがいない英国の挿絵画家たちにもそれなりの苦労があったようです。1849年版絵入りアルマナックのサソリは全体像不明。ともあれオクトーバーおやじがワインを片手に陽気に騒ぐのであります。
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雑。蒸気式孵卵室に紛れ込んだコカトリス/バジリスクの卵の図。産業革命の余波で万事に蒸気が適用されて巨大化・効率化が図られる世相を風刺したもの。ぱっと見でエッグプラントに見えないこともないのであります。謎の卵を温めるのはロマンチックな愚行なのでしょう。鬼が出るか蛇が出るか。
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さて藪入り。最近あまり見かけなくなった用語ですが、昭和十五年に運輸省が出した海外向け観光案内『日本の年中行事』によれば、「各地の寺院にあるエンマ像に巡礼する日」「エンマはハデスの判事」とのこと。なんかよくわかりません。図は同書のエンドペーパー。結構おしゃれだと思います。
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雑。なぜその場面を、と不思議に思う挿絵。それゆえに心に残って術式化する場合もございます。「ホレおばさん」の樹を揺する娘。王子を見つめる人魚姫。なんともスタイリッシュ。ともにシングルトンの『野の花童話集』(1905)から、C. B. Falls 作品。
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雑。水面霊視系の術はときに奇妙な照応を持つのであります。過去を観たいときは土器にワイン、現在なら青銅器に油、未来を知りたいときはガラス器に水という組み合わせで観照するとのこと。ただし心が不純な人間にはなにも見えないという巧妙な条件がつく場合が多かったようですーー
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暦。ちょっと季節外れですが新たな「カニ乗りおやじ」の画像を発見しましたので報告がてら。1849年の絵入りアルマナックにあったもの。単に乗るだけでなく、手綱を持っている点が珍しいのであります。「六月はカニに乗ってやってくる」。
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ひな祭り近し。当館は外国に紹介される日本の祝祭に注目しております。特に人形関係は異文化に接触すると微妙な変化を起こして魔法を生み出すことが多いからです。七代伝わる人形に生命が宿るとか、仕舞い忘れるとエンシャントメイドになるとか。図は1901年のアメリカ中等読本に見るひなまつり紹介例。
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暦。11月30日はスコットランドの守護聖人アンドリューの祭日。意外と知られていないのは、この聖人がルーマニアの守護聖人でもある点であります。かの国の吸血鬼たちが聖アンドリュー前夜に墓から這いだしてきて暴れるのは、もしかしたら死してなお護国の鬼たらんという愛国的行動なのかもしれません。
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雑。ハロウィンゲームは炉端遊びが多くなります。  現代ではぴんと来なくなったものは「鉛溶かし」。溶かした鉛を水中に投じ、出来上がる不思議な形でいろいろ占います。各家庭に各種補修用の鉛板とるつぼが常備されていた時代があったのです。二次大戦後はほぼ見かけなくなっています。
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暦。1月5日はグレース・ケリーの結婚記念日なので #シンデレラの日 とのこと。シンデレラ物語の逆境からの逆転劇だと思うのであります。ネズミ捕りにかかって処分寸前のハツカネズミ、ドブネズミ、庭の隅っこのトカゲたちも魔法で変身するところが重要かと。
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『久保田町史』下巻にあった写真がわかりやすいかと。 city.saga.lg.jp/main/5080.html