西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(リツイート順)

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他にも黒髪が歓迎される話がかの国には多いのです。一説には、冬場に食い詰めた北欧系が襲ってくる時代が長かったため、寒い時期の金髪には本能的に警戒感があるとか。
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雑。アンダーソンの一幕劇「森の魔女」(1914)。無暗に自然を傷つける少年が魔女の呪いで飛べない鳥に変えられて、巨大なカラスや蜂に追いまわされます。姉妹からもほぼ見捨てられ、劇中で人間に戻ることなし。魔女が懲罰者として正義を実現する珍しい例でしょうか。絵はクレイヴン。
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雑。カード占いおよびカード占い師を指す用語としての card-cutting, card-cutter 。意外と用例が少なく、チェンバースの暦本にある「英国どんな小さな村にもひとりはカードカッターがいる。ロンドンには無数の占い師がいて、料金も6ペンスから予約前払い3ギニーまでさまざま」あたりが代表的ーー
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雑。魔法合戦もの。チューダー・ジェンクス『イマジノーション』(1894)収録の一篇では、砂漠を舞台にいまひとつ頼りないマジシャンとウィザードが秘術を披露しあいます。詠唱が長すぎて実戦の役に立たないという指摘があったり、使い魔が出先から電報を打ってきたりと、面白いのでありますーー
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グリニッジ天文台の役割のひとつは正確な経緯度の測定であり、それは航海術のためのものでもあります。ゆえにグリニッジは気象に関する情報も収集分類しておりました。「空が赤いから明日は晴れ」(マタイ伝)といったことわざ類も重要な研究対象だったのであります。
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暦。毎月の27日は #仏壇の日 なんだそうです。 西洋方面で仏壇相当の物品を探しますと、family altar と呼ばれる家庭内祭壇でしょうか。三連の聖画を折り畳み収容するトリプティクなどを置いて日々の祈りを捧げます。富裕層の家庭祭壇は豪華な細工を施され、やがて悪趣味と化していくのであります。
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続・ガブリエルの猟犬。コーンウォール等の伝承によれば、この霊的猟犬たちは別名をスカイ・イェルパーともいい、闇夜になると比較的低空に出現するそうです。目に見えない猟犬の群れが吠えながら空を横切るとのこと。獲物は「義務を果たさずに逃げまわる魂」とされています。
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雑。以前紹介した19世紀の女子向け体操「ワンド・エクササイズ」。解説記事をいろいろ参照してみると、部分的にクォータースタッフ等の動きが取り入れられているような印象を受けます。ともあれ天地に構えたときが一番かっこよいような。魔法学校の体育にぜひ取り入れるべきと具申する次第であります。
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とあるお屋敷で飼われていた巨大黒犬が幽霊化して暖炉前を占領すること100年。ついに当代の主人が頭にきて黒犬を追い払うと、そいつは屋敷近くの小路に出没するようになり、その道はドッグレーンとして人気スポットになったという逸話もあります。英国はこんな話に満ち溢れておるのです。
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お宝、とまでは。今回のお宝群はいろいろなものが箱に入って届きました。これは三位一体を表すフルール・ド・リスの金具に深緑色のリボンのブックマーカー。大切な書物のページに挟むのであります。優雅な読書のお供に。19世紀末あたりの品でしょうか。
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雑。季節の使者ジャック・フロスト。この季節、夜ともなると子供部屋の窓辺にやってきて覗き込むのであります。中に入りたいのか、子供を連れ出したいのか、そのあたりは伝承によって異なります。ひたすら暗くて長い冬の夜。絵はパジェット・フレデリクス。
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伝承。路傍で蹄鉄を拾うとラッキーとされておるわけですが、理由がいまひとつ不明。ブランタイア・シンプソンによれば、それはスレイプニルの蹄鉄が外れたものと見なされていて、発見者はオーディンの武勇に与ることができるからとのこと。少なくとも解釈一個めっけ、という気分であります。
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妖精集会の覗き見とその顛末もヴァリエーションが多くて面白いです。いたいけな子供は大目に見てもらえたり、図々しいおばあさんはボコボコにされたり。エルフィンフェアでは妖精金を持っていればきちんと買い物ができるのだとか。冷やかしが歓迎されないあたり、それなりの経済活動であります。
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雑。自由の女神といえばニューヨークのあれを想起するわけですが、ローマのアヴェンタイン山の自由の女神リベルタスは片手に棒、片手にフェルト帽を持ち、足元に猫を置く姿で表現されるとのこと。すなわちライダー版の棒の女王が近いのかと。お猫さまは自由と奔放を意味する普遍象徴なのであります。
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雑。ヘブル系伝承にて魔法剣を発見。ヨシュアの後継者ケナズは自分の武勇を他に示さんとアモリ人の陣営に単騎で夜襲。その際に剣から雷光が閃いてあたりを照らし、アモリ人は混乱して同士討ちを始めます。ケナズはこの剣で4万5千人を討ち取るのですが、そのためか剣が手から離れなくなってしまいーー
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雑。パワーストーン関係でときどき話題になるのがカットの影響であります。19世紀半ば、当時世界最大と言われたインド産の巨大ダイヤ「コイヌール」が英国で再研磨された際、かつての魔力が失われたのではといった議論であります。図は再研磨の様子を描いた戯画。
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雑。当館でもよく話題にしております日時計 sun-dial 。そもそも時計は時間と死の象徴でもあり、庭園日時計などは夜ともなれば幽霊のたまり場になることも。「文字盤 dial は die all を意味する」といった言説も巷間広まっていて、不気味伝承の類には事欠かないのであります。
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八月四日は #橋の日 とのことで英国の関連伝承 ・新たに架けられた橋をわたるときに願い事をするとかなう ・橋から身を乗り出して水面を見つめるのはアンラッキー ・橋を渡るときに猫から伝言を貰うとラッキー 最後のは「猫の王さま」のヴァリエーション。写真は19世紀中頃のブリストル近郊の橋。
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#キスの日 とのことで再掲。 twitter.com/MuseeMagica/st…
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これは『ペイネ愛の世界旅行』に見るスペインの聖体行進。真夜中に行われることも多く、それは凄い雰囲気だそうです。
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雑。庶民にとって糸紡ぎは重要な内職なのでしょうが、公爵夫人や王妃様もたしなむ典雅な趣味でもあります。宮廷内に紡績用具があればこその「スピンドルで怪我して眠る」物語でありましょう。貴婦人の紡ぎ車は考察対象として重要なのです。
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関連図像。運命の輪にはいろいろなものが乗っかります。砂時計を手にした有翼の老人は「時」。運命と時が出会うときに好機が生まれるのですが、その瞬間はあっという間に過ぎ去ってしまうのであります。しかも時の老人はなんか眠そうです。われらに気づいてもらえない可能性もあり。
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雑。夏から秋に変わる頃といいますから今頃でしょう。「ノアの方舟」パーティーなるものが開かれていたといいます。動物のマスクを着用した子供たちが主催者の家に集まり、方舟に見立てた一室に入る入らないで遊んだと記録にあります。子供の遊戯が神話の再現となる場合、その魔術性は強力なり、と。
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雑。「おまじない」を聖書に書き込むことで効力を持たせるという発想があります。たとえば歯痛に苦しむペテロにイエスが鎮痛をもたらすという民間伝承がありまして、それを聖書に書き加えたりするのです。代々ファミリーバイブルとして継承していくと、ちょっとした奥義書の出来上がりであります。
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雑。棺付添人 pallbearers といいまして、葬儀の際に棺を運び出す力持ちたちですが、あれを肩に担ぐか横取っ手で持つかで微妙なニュアンスが出るとのこと。酒が入っているときは取っ手が無難だそうです。あと、一部地域でコフィンダンスなる余興が入るとか。図はリンカーンの特注棺。