西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(リツイート順)

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トレンドに「かごめかごめ」がありますので。 籠目は六芒星なので、いろいろと妄想が捗るのは当然でありましょう。ここに閉じ込められた鳥はなにものか、などと。
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猫魔術。何度も書いております。猫の国で一番歓迎されるのは身寄りのないおばあさん。夏至の頃、(あのこは昔飼っていた・・・?)と黄昏のなかをついていくといつしかゲートを通り抜け、猫の国に到着するとのこと。その後は猫の女王様の客分として遇されるとか。さて。絵はランドシーア。
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予習。来週ははや六月。「六月はカニに乗ってやってくる」とスペンサーが詩に詠みこんでからというもの、人類は毎年「カニ乗りおやじ」に襲われております。図像はいろいろありますが、このチェンバース暦本の挿絵が一番好評です。カニの上に正座して微笑む中年をは可愛いのだそうです。
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ドイツ南部シュワーベン地方では、子供たちはイースター週間中は影絵遊びでウサギを作ることが禁止されているとのこと。それは「月に対する罪悪だから」とよくわからない理由が伝わっております。謎めく禁忌はなんとも魅力的ではあります。
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この儀式を行わないとミツバチたちが元気をなくす、よそに行ってしまうと言われておるのです。国家元首がどうこうではなく、家族の慶弔と世間の趨勢を知らせるのが目的であります。 twitter.com/yusai00/status…
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雑。港や船舶に関する伝承を調べておりますと、ウサギが敬遠されている傾向を発見。とりわけ海上にては決して rab**t と発音してはいけない、やむを得ない場合は「あの毛の生えた耳の長いの」といった婉曲表現を用いるべし、と。商売仇の船にウサギの皮を張り付ける呪詛も見つかりました。
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雑。「ケーキを一つ食べると煉獄の魂がひとつ救われる」という魅力的な文言がありますが、この場合のケーキは聖金曜日のホットクロスバンや万霊節前後のソウルケーキを指しており、平時のスイーツ暴食を勧めておるわけではないとのこと。図は恒例のダンピーからhットクロスバン配給の図。
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珍品。「日本のフェアリー・テイル。このお話にフェアリーは登場しません。ですが日本人はフェアリー・テイルだと言っています。ですからフェアリー・テイルということにしておきます」。いきなりケンカを売られた気分です。挿絵からは想像つかないでしょうが、これ、モモタローのお話ですーー
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猫魔術。アイルランドの猫伝承は独特なものがあって、猫の王様の一族に「ドルイド猫」がいるというのです。「スレンダーな黒猫」で、銀の鎖を伴うとのこと。鎖を下げている説と、鎖の上に寝ている説があります。ドルイド猫は人語を解し、さまざまな特権持ち。人間でいえば「ロードビショップ」相当か。
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珍品。19世紀末(?)の猫楽譜。よくみると音符も猫だったり小鳥だったり。シートミュージック全盛時にはこうした絵入り楽譜も多かったようです。swallow a swallow はなかなかのインパクト。 魔法資料収集の途上でときどき妙なものに遭遇しますのでこうして報告しておく次第。
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さて今年も4月23日すなわち「ドラゴンの日」が近づいてまいりました。一般には聖ジョージ祝祭日だったりしますが、そこはそれ。大多数のドラゴンは書物のなかに棲息していますから、書物の日でもある23日にみなさんのお気に入りのドラゴンを紹介してください。 #ドラゴンの日
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スコットランドのゆりかご伝承 ・新品のゆりかごは不吉。古いのを借りるか、 あるいは先に鶏を入れて卵を産ませること。 ・ゆりかごを移送する際は空にしてはいけない。パンや小麦などの食物を入れておくこと。 ・家に運び込む際は決して地面につけてはならない。 魔術的に興味深いのであります。
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ーー他にも追いはぎに銃を突きつけるヤングレディーとか、同誌には勇猛な女子の記事が多いのであります。危機に陥っても知略でその場を切り抜け、優位に立つや容赦なく攻撃するというプロットが多数見受けられるあたり、時代の気分なのか。面白うございます。
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猫系伝承。 ・部屋に椅子が二脚しかないときは、よりよい椅子を猫にゆずるべし。  見知らぬお猫さまとたまたま同室になったときの心得であります。お猫さまはたいての場合お姉さまでもありますから、逆らうだけ無駄なのだそうです。なんかわかります。
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雑。猫は「大人の読書の邪魔をし、子供のそれは見守る」とのこと。その真意は猫に聞いてみないとわからないわけですが。あちらこちらの話をまとめますと、どうも大人が真に楽しい読書をしているときは邪魔しない傾向にあるようです。
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暦。「ひとりハロウィン」別名「サイレントサパー」。当日に遊び相手がいない人は空の皿でテーブルセッティングをしてジャコランタンを置く。すると目には見えないけれど誰かがお相伴してくれるそうです(ヴァリエーション多し)。
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雑。「聖ヨハネご幼少のみぎりの頭蓋骨」、ようやく出典を発見。某修道院で聖ヨハネの頭蓋骨を見せられた旅人が、昨日もよその修道院で聖ヨハネの頭蓋骨を見たと言うと、修道士が真顔で「あちらのは若い頃の頭蓋骨、うちのは大人になって賢くなってからの頭蓋骨」と答えたとの笑い話が暦本に。
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雑。19世紀ロンドンの靴磨き協会が面白くてちょっと調べております。所属するのは12歳から16歳の少年たちで、貧民学校に登録しているのが条件。道具や制服は協会が支給し、営業の場所は三日おきのローテーション。毎朝協会で道具を借り、夕方にはあがりとともに返却。日曜は必ず休むことーー
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ウサギ。ウサギ神はいないかと捜索してみて、浮上したのがアメリカ原住民神話に登場する「マナボーゾ」 Manabozho 。どちらかというとトリックスターの感があり、ときに巨大白ウサギの姿をとるような。洪水神話では動物たちのリーダーとして活躍。ご覧のようにバッファローよりでかいお姿が素敵です。
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#13日の金曜日。毎回申しておりますが、英国特有の13恐怖症(トリスカイデカフォビア)に金曜日を処刑日として忌避する伝統が加わったもので、一次大戦以前は英国以外はほぼ無関心。フランスでは13は長寿のシンボルと見なされ縁起物絵葉書のテーマですらありました。不安伝承の伝播の一例なり、と。
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雑。魔女が化けた猫と普通の猫。その違いは重さにあると研究者の見解。見た目よりずっと重い猫は魔女の化身で、見た目通り重いのはふとりたおした猫なんだそうです。絵はグリム童話「小鳥の城の魔女」の魔女猫と「ねずみと組んだ猫」の普通猫。ともにラッカム画。
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さて #ドラゴンの日 当日。 そもそも聖ジョージのドラゴン退治は出来レースではないかと疑惑を持たれておったのです。ドラゴンにとどめを刺さず、街まで連れてきて「改宗しないと再び野に放つ」と脅したりするからです。そのあたりをユーモラスに描いた佳作がグレアムの『やる気のないドラゴン』。
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暦。当館名物、六月はカニに乗ってやってくるの「カニ乗りおやじ」であります。毎年紹介していて、徐々にファンも増えているとか。ひげもじゃの中高年がカニの背にちょこんと座って謎の微笑みを浮かべております。かわいいという意見もあります。不気味と思うかたもいらっしゃいます――
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雑。秋冬の夜長、娯楽が少ない19世紀では家庭内でなかなか本格的な劇を上演することが多かったようで、仕掛けも凝っています。図は家庭劇「青髭」の様子。開けるなと言われた部屋を開けてしまうとーー。子供が泣きだしても不思議ではないような。図は1868年のハーバーズバザー誌から。
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虫。カマキリ を表す英語 mantis は語源的には「占い師」の意。  カマキリに遭うとこれと正対して「わが行く道を示せ」と唱える。しばらくするとカマキリがカマで左右どちらかを示す。その方角にある建物や住む人、山河などで占ったといいます。古代ギリシャのお話です。 写真は江戸時代の「自在」。