西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(リツイート順)

1151
暦。10月22日は #生命の樹の日 のほうがふさわしいと思いなおしました。カバラは10&22以外にもさまざまな分野がありますので。ともあれ本日はいろいろな生命の樹を学ぶ日といった感じでいきたいと思います。
1152
雑。美女に化けて修道院長を篭絡しようとした悪魔が聖ニコラスに蹴られるの図。インゴルツビー伝説の描写ですから歴史的信憑性など皆無ですが、キッキングセイントは珍しいのであります。蹴られた悪魔は地獄まで飛ばされベルフェゴールに激突したといいますからほぼ漫画表現。楽しゅうございます。
1153
暦。「3月の29、30、31日は4月から借りたもの」という例の説話。むかし28日しかなかったマーチ君にある羊飼いが「ずっと晴れだったら羊を一頭あげる」と約束したんだそうです。そこで晴天が続きます。しかし羊飼いは約束を守らず期限切れの逃げ得を企んだのでマーチ君が激怒ーー
1154
さてバレンタイン当日。19世紀半ばですでにこの日を「文房具業界の陰謀」と嘆く声が多かったのであります。ロンドンの郵便配達が無数のカードでパンクしたそうで、それなりの経済効果も見込めたのでしょう。図はひとひねりしたVカード。美辞麗句を並べておいて背景に「願い骨」「だったらいいな」。
1155
エピファニー「公現祭」に参加したがるベルギーのニャンの写真が届きました。こやつは以前、ビスクを木っ端みじんにした疑惑があり、油断はできません。バルタザールの運命やいかに。
1156
雑。ホーンいわく、ロンドンで一番寒い時期は1月12日前後とのこと。記録によれば1797年から1816年までの1月12日の平均気温は華氏34度(だいたい摂氏1度)だったそうで、テムズが氷結するのであります。ジャック・フロストが本格的に活動し、窓ガラスに霜の羊歯模様が展開されるのです。
1157
ミクルマス。かわいい絵も必要でありましょう。 twitter.com/MuseeMagica/st…
1158
で、英国で作物泥棒といえばまずキャベツ。グリーナウェイが描く「デブゴブリンのワルガキ」は毎晩のように二三個盗んでいくのです。農夫に追われても逃げきってしまいます。見るからに憎たらしい顔です。誰でも知り合いに一人いるような顔です。
1159
暦。5月3日は聖ヘレナがエルサレム近郊で聖十字架を発見したとされる日。この十字架は聖遺物中の聖遺物となり、王侯貴族が大金を寄付して欠片を頂戴するのであります。にもかかわらずいっこうに減る様子もなく、むしろ増殖する気配もあるという奇跡の木材。神学的には説明がつくそうです。
1160
この話には続きがあって、おばあさんと元飼い猫は一応和解するのですが、徐々に立場が逆転していくのであります。猫の恩返しの話は面白いのですが、恩を知るということは恨みも忘れないということでしょう。気をつけたく思います。
1161
花暦によれば5月9日の花はソロモンズシール。ソロモン王の印章といういかにも魔術的な名前の植物なのですが、意外にそれらしき伝承が少ない。名前の由来は根の部分の断面が六芒星に見えるというもの。しかしいまひとつ図版的支援に乏しいのであります。プランツロアはなかなか難しいということで。
1162
タンポポの花で人のあごを撫でる。花粉がついたらその人は「乳製品が好き」という、占いなんだか遊びなんだかよくわからない伝承もあります。タンポポの周辺はどこかのどかでよろしいかと。
1163
雑。クリスマスは多様な伝説に包まれていますが、いわゆる「サーロイン・ステーキ」もそのひとつ。チャールズ二世がクリスマスの宴席に供せられた腰肉 loin を賞賛してこれに「サー」の称号を与えたというお話。よく出来ていますが、sirloin の sir は sur (上)の別綴りで、腰肉上部の意とのこと。
1164
雑。かなり昔の習俗ですが、子供同士がケンカしたとき、仲直りの呪文が bread and butter 、さらにケンカしたいときには pepper and salt と唱えていたとのこと。この種の呪文は本来ラテン語だったりするのですが、経年変化によって日常的食品に変貌していることが多いのです。生麦大豆の類なり、と。
1165
――一生を不可思議な研究や探検に費やし、その方面で名をなしたり著作を残したあとはカントリーサイドで隠居して犬を飼い薔薇を育てる日々。 "With a dog and a few good books"  英国異能紳士の面目躍如たるところでありましょう。写真はオールドバチェラーの典型、W・グレアム・ロバートソン。
1166
家も持ちたくないとなれば、クラブで寝泊まりしたり、えんえんと旅行していたり。そして最後はカントリーサイドに引っ込んで "with a dog and few good books" 「犬とお気に入りの本数冊」の日々に入るのであります。このときに選ばれる書物で人柄がわかるとのこと。さようか、と。
1167
季節。「雪が降るのはホレおばさんが羽根枕を修繕しているから」。ということでラッカムの絵ではガチョウが羽根をむしられております。この老婦人は勤勉な者には優しく、怠惰な者には厳しいのであります。冬の女神様なり、と。
1168
暦。11月22日は音楽と音楽家の守護聖人セシリアの祝祭日。聖女セシリアは楽器を奏でながら神を賛美したと伝えられ、「その声を聴く人は天に昇り、天使はその声に魅かれて地に降る」(ドライデン)とまで称されています。オルガンの考案者ともされ、図像は各種楽器とともに描かれます。
1169
雑。1月7日は「ディスタフデイ」。クリスマスシーズンが終わり、女性の仕事始めの日。その象徴として採用されたのがディスタフ「紡ぎ棒」であります。羊毛などの素材から糸を紡ぎ出す道具ですが、西洋では貴婦人から農民の娘までが行う作業にして趣味であったとのこと。心が落ち着くのだそうですーー
1170
暦。5月24日は #メリーさんの羊の日。 1830年のこの日、ボストンにてサラ・ジョセファ・ヘイルの同名の詩が発表され、以来世界中で愛されて現在に至ります。実際の出来事を題材にした作品なのですが、やれ使い魔だ人工精霊だとオカルト解釈する人もいて退屈はしません。絵もいろいろ描かれましたーー
1171
ーーですが時がたち、ひとりなくなり、ふたりなくなり、最後に残ったドラゴンも魔法の笑い袋を過剰服用して死去。笑い袋は内容を成分分析され、笑気ガスとして世に伝わったという不思議な味のエンディングです。1922年の『ヤンゲストオムニバス』から。
1172
雑。ティンカーベルの画像を探すもディズニー以外のものとなると意外と見つからないのであります。舞台上では光の明滅で表現されるため、具体的な姿を与えないほうがよいとの判断があったのかもしれません。図は1911年のウッドウォードによるティンカーベル。ちゃんと鐘を修理しております。
1173
雑。空飛ぶ魔女を描くグリーティングカード(1910年頃)。箒を「フライングマシン」と形容する点、さらにブラシ部を前にする飛び方に注目。バレンタインに小鳥になって窓辺に現れる恋心は、ハロウィンには魔女となって襲来するということでしょう。面白い展開であります。
1174
日没に関する伝承 ・日没の方角に足を向けて埋葬すると魂が迷う ・日没後に髪をすくと物忘れが激しくなる ・雨の日没時の太陽が血のように赤いと死人が出る ・日没後に墓地に入ると人さらいにあう ・日没後は床を掃除してはならない 「夕焼けの翌日は雨/晴」その地方の気候に左右されるようです。
1175
先程のRT。中世の時祷書は現在ページ単位で売られているものもあります。本から零れ落ちた一枚という意味で零葉と称します。当館は数枚ゲットして力尽きました。それでも本物の羊皮紙に触れる機会を得られて貴重でした。裏と表で手触りが違うのです。肉筆の魔力も実感できましたしーー