西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(リツイート順)

1076
暦。11月5日はガイ・フォークス・ナイト。英国議会爆破未遂事件を記念して犯人の人形を燃やすというこのお祭り。アメリカにも伝わり、一時期「ポープ・ナイト」の名称で行われていた模様。ポープすなわちローマ教皇の人形を燃やすという反カトリックの行事は、公開呪術の形式として興味深いのです。
1077
こちらはクトゥルフ蜂蜜酒とのこと。いろいろと楽しい世界であります。 twitter.com/nektarjp/statu…
1078
#ドラゴンの日 敵役としてあらゆる状況に引きずり出されるドラゴンくん。これはアメリカの読本に見る珍妙な例。なぜかピーチプリンス「モノタロー」と戦っています。鬼ヶ島の説明が面倒と思われたのか。
1079
英国伝統の「蝶が必ずとまる呪文」 Le, la, let Ma bonnie pet とまるまで唱え続けよ。 自分にとまると言ってないところがみそであります。
1080
雑。シスルトン=ダイアによれば、19世紀当時のイタリアの女性は初夏になると恋のおまじないとしてバジルやローズマリーの小枝を耳にかけていたとのこと。かすかな香りがよいのでしょう。魔除けの意味もありましょうか。お洒落なり、と。
1081
雑。マザーグースに登場するゴッサムの三賢者。やはり天文博士を想定している例が多く、月星印の円錐帽をかぶっています。円錐帽は夜間の天体観察の際にかぶるもので、頭部を冷感から保護する一方、望遠鏡を覗きやすいようにつばがありません。星は読めても常識はわからない博士たちの図であります。
1082
英国の一部で行われた樹木呪術。  トネリコ等の若木を縦に裂いて体の弱い赤子をくぐらせる。それから裂いた若木を釘などで縫合する。若木がその後も順調に成長すれば赤子も健康に育つ。… twitter.com/i/web/status/1…
1083
季節。五月後半から夏至にかけて、子供たちと妖精の接触が増えるようです。キノコの輪に知らずに踏み込んでいる場合もあれば、あやかしの笛に聞き入ってしまうことも。蹄鉄を片手に見守るナニイが必要なのかもしれません。絵はラフェトラ・ラッセル。
1084
さらにミクルマス。アンデルセンの天使といえば外せないのがそのものずばりのタイトルである「天使」。夭折した幼子が天使に迎えられ、昇天する前に生まれ育った街を一回りして好きな花を選び、それを持って行ってよいとする、慰霊童話の傑作。
1085
雑。ハロウィンは一応スプーキーナイト。学童がトリックオアトリートで遊ぶ一方、適齢期男女は不気味な夜長をさまざまな恋占いや恋のおまじないをして過ごします。ここでだめならクリスマス、それでもあかんなら来年のバレンタイン。だめもとエンチャンターのデスパレートな日々は続くのであります。
1086
おそらくハロウィンにキャベツを使った占い/まじない類があったのでしょう。キャベツの恋人たちが出来上がる一方、背後で悲嘆するものあり。ナッツ類は火にかけて暴れ具合で占うのです。「希望」「絶望」「不確実」の文字が躍っております。
1087
さらにどん。
1088
雑。英国製の陶器ポーマンダー。中には防虫剤を入れております。年二回、日を決めて補充していくのが賢いのであります。虫よけと魔除けは似たようなもの。もうすぐ季節もデビルズアウト・ハピネスイン。
1089
雑記。シートンによる妖精国への行き方。「夜、月光が海面に銀の道をつくるとき。周囲に邪悪なものがなく正しい風が吹くとき、秘密の呪文を唱えるとアザミの綿毛に乗ってかの国に至る」とのこと。その呪文を考えるのが楽しいのでありましょう。ところでアザミの綿毛はケサランパサランに似ています。
1090
雑。伝承の類を調べてますと、ときどき妙なのに行き当たります。先ほど見つけたのがーー ・床下に死体を埋めると幽霊が出る そういう問題だろうか、と。なにかが間違って伝わったように思うのですが、原形も想像がつかないのであります。
1091
暦。イースター期間中に産まれたタマゴには不思議な力が宿っているという発想があり、コミュニティーで分け合って食していたのだそうです。そのうち現物ではなくタマゴを描いた絵を配るようになり、郵便制度の拡充とともにグリーティングカードとして拡散したとのこと。ともあれ春の栄養補給なり、と。
1092
「サイレントサパー」はクリスマスにも見られる習俗で、その際に食すものもキャベツのスープとか質素なものが多いのであります。「空皿のセッティングをして座っているときに現れるのが将来の伴侶」といったテスト系の伝承もあります。
1093
雑。17世紀のニューイングランドでは未婚男性は未婚というだけで白眼視され、週20シリングの独居税の支払いを課せられたり、警察や教会の監視下に置かれたという記述。あるいは独身でいる間はモノマネドリやカラスを殺す義務を負わせる自治体など、興味深いのです。1895年のユースコンパニオン誌から。
1094
雑。「ヘンゼルとグレーテル」に登場する魔女。子供たちをおびき寄せる手段としてジンジャーブレッドのヒトガタを使うという解釈もあり、興味深いのであります。グリムが採集した魔女のなかでも一番の変わり種かもしれません。
1095
指に関する伝承 ・人差し指と小指の先を手の甲の側でくっつけることができる人は支配者になれる ・両の中指に指輪をする人は不運に見舞われる ・爪の先端がとがっていない人は生計のために働く人 最初のやつはハンドサインによる魔術の一種なのかもしれません。
1096
英国の養蜂家はミツバチを家族として遇し、身内の慶弔を伝えたりするとのこと。巣箱に喪章をつける話が伝わっています。 twitter.com/karapaia/statu…
1097
雑。『亡くなった医師の日記』(1834)にある幽霊犬(幻覚犬?)の記述が面白いのであります。巨大な青いニューファンドランドにつきまとわれながら、目の錯覚だ気のせいだと必死で抵抗する常識人の患者さんが医師に相談します。結論は出ないままですが、この時期からサイコホラーの気配あり、と。
1098
雑。デヴォンシャーに伝わるローズマリーを使ったディスペル法。「燃える石炭にローズマリーの葉を少しずつくべながら詩篇68歌の最初の二節を唱え、最後に主の祈りを唱えよ。悪しき術は解けるであろう」。写真はうちの庭に咲いていたローズマリーの花。こうしてみるとなかなかきれいです。
1099
雑。フェアリーリングはキノコの環状発生のみにあらず、芝生上の環状変異もそれに当たります。発見したら決して踏み込まないこと。運が良ければ(悪ければ)その晩に妖精さんから舞踏会のご招待が、とパーマー・キンボール『はるかな幸福の国』(1902)の一篇「ベッシー・ベル」は始まるのであります。
1100
#独身の日 英国富裕層の子女も家族年金の対象となりますが、往々にして結婚後は夫の扶養下に入るものとして年金が打ち切られたりします。下手な結婚をするくらいなら独身でいたほうがマシなのです。写真は神秘家アンナ・キングスフォード。裕福な船主の家に生まれ、年700ポンドの家族年金持ち。