西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(リツイート順)

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ブーツと猫に関して再掲。 twitter.com/MuseeMagica/st…
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米国で紹介された天岩戸神話に関して再掲。 twitter.com/MuseeMagica/st…
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シャドウ。影絵の魔術性は万人の知るところ。戸口にマクラカバーやシーツを張って後方に光源を配置するスクリーン型影絵ならば複雑なストーリーも展開できるのであります。細い棒を使ったネコの造形が面白うございます。図版は『少年少女の本棚』(1955)から。
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雑。エドナ・ケリーによれば古代ドルイドは吹きガラスの技術を持っていて、自ら吹いたガラス玉を紋章として持ち歩いたとのこと。想像するに魔物や魔力を封じたガラス容器なども存在したのでしょう。吹きガラスの技術自体は古代エジプトやフェニキアの頃から存在しています。いろいろと興味深いです。
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仮装舞踏会。このロングドミノは馬車から降りてトワレに入るまでの必需品。黒装束の下にどれほどファンシーなドレスが隠されているのか、それをほのめかすのも前哨戦。トワレで最終チェックをしてから大広間に突撃。貴婦人はみなさま喧嘩上等なのであります。
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「お人形のお名前は?」 「マチルダ・ジェインよ」 「ではこれからはジェインとしか呼べないよ。マチルダは死んだのだから」 それでもマチルダと呼んでしまうと人形が腐りはじめるという、結構なホラーもあります。
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雑。異文化の神様の取り扱いは難しいのであります。1926年の米国児童雑誌『ウィー・ウィスダム』で紹介された「天岩戸」のお話は、ストーリー的には問題ないものの添えられた挿絵が微妙(ですがそれはそれとして魅力的な絵ではあります)。ちなみに教訓は「兄弟げんかはやめましょう」。
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ミツバチは近しい人間の冠婚葬祭情報に敏感なんだそうです。出席欠席は別にして、ミツバチには結婚式の招待状は出すべきとのこと。身内に不幸があったときは巣箱に喪章をつけるとか、いろいろと興味深い伝承が多い領域であります。
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伝承。リーランドによれば、イングランドのガマガエルたちは年一回、どこぞの石柱の周りに集まり、美女に変身してダンスパーティーを行うとのこと。妖精集会に似ていますが、美女たちが黒い瞳をしているので見分けがつくそうです。この宴は雨が一滴でも降ってきたら変身が解けてお終い。
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犬。英国の小説家ユーイング夫人(1841-85)は愛犬にカード占いをさせていたと評伝にあるのです。クイーンを四枚並べて一枚を引かせると、その日の夕食が決まるとのこと。ウェールズラビット、ブルーベリープディング、ポークソーセージ、パンケーキの四択だったそうで、どれも美味しそうです。
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雑。カエルの鳴き声を音楽として捉える作品も。ドレクセル・ビドル『フロッギー・フェアリーブック』(1896)は、いわば「カエルの国のアリス」。カエル楽士とともにカエル国にまよいこんだエルシーがカエル舞踏会に招かれ、そこにガマ王が襲ってきてカエル王子が応戦するという両生類的修羅場ーー
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雑。魔法武器を調べていて遭遇。英国のハルバードは君主が変わるたびにデザインも変更されてきたとのこと。時代考証の醍醐味というところでしょうか。魔法の儀式に使うにはちょっとかさばりすぎるのが残念なところ。図はプランシュの衣装事典から。
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暦。12月26日はボクシングデイ。みんなで殴り合う日です。今年も言いました。  実際は贈り物の箱を開ける日、教会の募金箱が開く日と言われています。使用人にちょっとしたプレゼントを渡す日とも。また26日は英国恒例の妖精劇パントマイムの開幕日。祖父祖母が孫たちを連れて劇場に向かいます。
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季節。スペンサーによれば「11月は小麦とラードの摂りすぎで肥満した汗だくの中高年」であります。しかもケンタウロスに乗って突進してきます。油断できない相手なのです。とりわけ投げ矢を持つタイプは死神属性がありますので要注意なり、と。
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雑。チェンジリングでこの世にやってきた妖精の赤子のなかには、物静かなタイプもいるとのこと。虚空を見つめてなにか回想しているような。ラスロップの絵を見るかぎり、ゆりかごに刻まれた魔除けの十字も役に立たなかったのであります。デラメア『ダンダンデリーの書』から。
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雑。日頃は意識することのない「森のこころ」。五月をさかいに勢力を増し、肉体と魂の結びつきが弱い者たちをとりこんでしまうのだとか。牧神の笛の音にさそわれて、踊りながら森に消えていく子供たちはグレアム・ロバートソンが好んで描く主題であります。
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雑。ロンドンの靴磨き少年。靴磨き協会に所属していて、制服を着用。基本日給は6ペンスで、一回の靴磨き料が1ペニー。一日のあがりのうち、三分の一が手取り、三分の一を少年名義で預金、三分の一を協会が取るという仕組みで貧困層の少年の社会参加と自立に大いに寄与したそうです。
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季節。夏至の頃、村はずれにある妖精丘 fairy mound に出かけてトワイライトのなかを地面に耳をつけていると、フェアリー・コンサートが聞こえてくるという伝承があります。まず笛、続いてフィドル、コーラスにパーカッションという編成だそうです。絵はいつものダンピー祝祭本から。
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占いにおける詩人の扱いはひどいものが多いようです。夢占いなどでも「詩を書く夢は愚行にして貧乏の予兆なり。詩人と恋に落ちるのは愚者と恋に落ちると同義。恋人が詩を書く夢を見たならただちにそいつと別れよ」云々。詩人に親を殺されたのかという勢いであります。
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季節。クリスマス名物、炎のなかからレーズンを素早くつまんで食べるゲーム「スナップドラゴン」。シンボリズムを考えますと、燃える皿がドラゴンの口というか地獄の門。そこから魂を救済するということか。クロスバンやソウルケーキに通じるものを感じるのであります。
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コウノトリに関する伝承 ・赤ん坊を運んでくる ・屋根や煙突に巣を作られたお家はラッキー ・卵を食すとアルコール依存症が治る ・エジプト語をしゃべる ・年に一度、コウノトリ軍団がザンザス川を挟んでカラス軍団と決戦をして勝ったり負けたりする 渡り鳥は渡航先の言葉をしゃべるのであります。
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猫。オランダ民話にて妙な猫たちを発見。港町フラールディングに突如として三本マストの船で乗りつけて、杯を先頭にかかげて街を練り歩くのです。神の御名を聞くと慌てて逃げていきますが、場所的に見て英国の猫たちがやらかしているような。脈絡なく襲来して退散する投げっぱなしの物語なり、と。
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雑。往年の英国にあっては、暴動が発生すると火に油を注ぐべく「猫を投げ込む」という行動が散見されるのであります。この1717年のマグハウス暴動の絵でも右上に猫が飛んでいます。他国でも行われていたのかもしれませんが、時代の風景としてーー
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#違うんだよ母ちゃん選手権会場 母「あれが飲みたいの。燃えてどんちゃん」 姉「・・・モエ・エ・シャンドン?」 母「それそれ、燃えてどんちゃん」 実際にあった会話です。
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雑。子供向け童話読本にはときどき怖い絵が紛れ込むから面白いのであります。図はボルドウィン読本(1905)にあったもの。原作はアンデルセンで、子供たちがクマを大型犬扱いして事なきを得るお話。「もふもふのワンちゃんだ!」。いや違うやろ、と。