西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(リツイート順)

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手塚治虫の問題作を稲垣吾郎&二階堂ふみで映画化『ばるぼら』公開日決定 | 2020/8/24 - SCREEN ONLINE this.kiji.is/67036590139154…
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雑。蜘蛛は文化圏によって意味合いがずいぶん異なるようです。スコットランド国王ロバート一世は負け戦で某所の屋根裏にて潜伏を余儀なくされたとき、細い糸をはりめぐらす蜘蛛の様子を見て「周到な準備」「決してあきらめない心」を学んだとのこと。以来かの国では縁起のよい生き物なんだそうです。
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雑。パンドラの箱の描き方もいろいろあって面白いのです。オリーブ・アレンが描くのは好奇心あふれる少女。クララ・M・バードのパンドラは蓋を全体重で押さえ込みにかかります。旅行前の無理な荷造りのようです。出てくる災厄たちはどこかユーモラス。
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雑。以前も記しましたが、河川や峡谷は神が定めた境界であって、それに人為の橋を架けるという行為はややもすると高慢なのであります。なればこそ悪魔が施工を申し出てくるという発想でありましょう。悪魔が架けた橋の先になにが待つのか、大変興味深いです。
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ヴィクトリア朝のロンドン。ストランド街近くのホリウェルにあった有名看板「三日月」。もとは生地屋だったそうですが、のちに書店になり、看板はそのまま通りを睥睨して名物と化したとのこと。マザーグース世界では「月の男」は魔女のボーイフレンドでもあります。雰囲気はよろしいかとーー
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雑。「起きたくない、布団のなかでぐずぐずしていたい」と起床を拒否するベティー・ジェイン。すると時計も衣服も反乱を起こし、太陽は運行をやめて少女を停止世界で孤立させるという物語。威嚇系教訓とでもいいましょうか。下手なブギーマンより怖いです。エルソン拡張読本(1925)から。
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雑。ご近所の車にスズメが巣を作った話が伝わってまいりました。古今東西、鳥が妙な場所に営巣するとき、それは吉兆と見なされます。英国海軍の軍艦にコマドリが営巣した話は以前紹介いたしました。新たな生命の誕生はなんだかんだ慶事なのであります。図は江戸時代の根付。
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猫。読者対象がいまひとつ不明な童話は面白いような迷惑なような。ブラボーン卿の「猫男」(1886)は妖精を怒らせて猫に変身させられた中年男性の苦悩と解放を描く中編。解呪条件もややこしく、年少読者には難解な文体がえんえんと。サンボーンの挿絵も妙にリアルなタッチで不気味なのであります。
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英国の13恐怖症の例としては、子供の名前が合計して13文字だと悪人になるとか非業の死を遂げるといった姓名判断系のものもあります。13人のパーティーは不吉なのでヌイグルミを参加させて14人にするのも有名な話。回避策も伝えておくのが心得というものでありましょうか。
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暖炉上の聖誕飾り。英語では crib と総称されるもので、なんらかの洞窟状のもののなかに聖誕シーンを再現します。これは玉髄系の断面を利用したお宝系。部屋を暗くするとランプの灯りで背景の結晶がきらめくのです。魔法の道具にも応用できそうです。
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雑。フランスの女児の遊び「鳥かご」hen coop 。まず右回りでしばらくスピンして突然停止。その際に少し膝を曲げ、また両手を広げてバランスをとります。すると風をはらんだスカートが鳥かごのような形になるとのこと。そのまましばらく停止したのち、今度は左回りで同様のアクションーー
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#生命の樹の日 ダビデ王の父エッサイより発してキリストに至る系統樹、いわゆるエッサイの樹。かの有名な呪文「エロイム・エッサイム」は「エッサイが奉じる神」の意とする説もあります。エッサイの子孫が使役した霊たちに対する権限の確認なのでしょう。図版は16世紀初頭の印刷時祷書から。
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季節。満月に関する伝承 ・歯痛予防の願をかける ・満月に種をまくと不作 ・満月の周囲に二重円が見えると雪が降る ・満月の下で採集するハーブは薬効が倍増 歯痛との関係がいまひとつ不明。顔が腫れあがって満月状態にならないよう、ということでしょうか。「満月」限定の伝承は少ない印象です。
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#私が一生忘れられない一言 担任の先生 「いいですか、きみたち。不倫相手は結婚相手以上に慎重に選ばなければいけませんよ」 深く心に刻まれたのであります。
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#聞いた話をどれだけ盛って伝えられるか選手権_桃太郎編  堂々たる体躯の青年となったピーチプリンス桃太郎は手頃な木を根こそぎ引っこ抜いて棍棒とし、それをもって近隣の野山を荒らす凶悪なるドラゴンを殴り殺すのであったーー各国童話集より
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季節。そろそろイースターの気配が漂いはじめる頃。グリーティングス業界の書き入れ時でもあります。タマゴとウサギを消費しつくしたあとは、ひよこさんの擬人化シリーズ。ヒヨコ探偵と悪党でハッピーイースターですから、ついていくのも大変。1910年代の絵葉書から。
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ーーあるいは家柄よし外見よしの次男三男は社交界をうろちょろして、身分上昇のきっかけが欲しい豪商のお嬢様のターゲットになるという、こちらは無能紳士。いわゆる「フレディ」であります。面白や、と。
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#これが私の代表作 写真に関していえば明らかにこれ。1985年ロンドンにて撮影。いまだこれを超える猫に会ったことがございません。現像も自分でやった思い出の一枚。いわゆる「ふとりたおした猫」。さんざん使いまわしております。
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雑。英国では名付け親が名付け子の洗礼祝いに「使徒スプーン」を贈る習慣がありました。裕福な名付け親は銀製の十二使徒ワンセットを、そうでない人は名付け子の名前や洗礼を授かる教会にちなむ聖人の一本を贈るのがならわし。いずれにせよ護符的性格が強い品。熔かして銀の弾丸に、などと妄想も。
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#黒猫感謝の日 35年前のロンドンにて。レンズを向けても逃げずにじっとしていてくれた黒猫。猫が陣取る場所にはパワーストリーム的な意味があるとの説。そういう要素は別にしても、家のなかで一番気持ちの良いポイントを占有する点は間違いないのであります。
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雑。「納屋でネズミが紡いでいると/猫が立ち寄り声かける」のライム。  解釈はいろいろあるのでしょうが、生産的な作業に勤しんでいると猫がやってくるのは疑いのないところ。破壊的誘惑者の面白いところであります。魔物を防ぐのは毅然とした態度なり、と。
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暦。クリスマスはいろいろな「三大」「三つ組」がつきものですが、植物でいえばヤドリギ、ヒイラギ、そしてこのアイヴィー。その常緑の生命力の強さで縁起がよいのであります。恋愛関係の花言葉では「死んでも離れない」とのこと。からみつくツタ類はゆるやかに動くトリフィドでありましょうか。
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妖精さんもお金を使いきって新月になるとしょぼんとなり、反省するのです。無駄遣いはやめようと心に誓うのですが、満月になるとぱっぱらぱーと遊んでしまう。妖精との交渉ではこのあたりのサイクルを計算に入れておけとのこと。みょうに世知辛い伝承は面白うございます。
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妖精。夏至前夜、フェアリーリングのなかで『夏至の夜の夢』を演じた兄妹が偶然に術式要件を成立させてパックを召喚してしまうキプリング著『プークズヒルのパック』。かの妖精が語るイングランドの歴史が兄妹の魂の奥底に刻まれていきます。絵はラッカム。
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奥義。ガブリエルの猟犬、あるいはアストラル・ハウンズと呼ばれる術。東西南北に命名済みの犬を三頭ずつ配する模様。「風の薔薇」の応用編のようです。あまり見かけないので面白やと。