西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(リツイート順)

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雑。ハンプティーダンプティー関連で珍品を発見。イースター当日、かまゆでにされることを恐れた鶏卵が高所より飛び降りて脱走を企画。脚をくじいて草むらに隠れるもウサギに発見されーーマザーグース発展の物語でスリル&サスペンスものは珍しいのであります。ビントン『マザーグース・ファン』から。
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雑。風見鶏を魔術的に考察すると結構たのしいのであります。方角とエレメントの照応、さらに魔術武器の素材とアイデアは豊富。鶏以外のデザインも多く、教会によってはドラゴンになったり聖人になったり。もちろん風見猫は定番。風の吹くまま、気まぐれなり、と。
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雑。ハロウィンの幽霊たちは煉獄から仮出所中という設定で話が進むわけです。煉獄の入口はどこにあるのかよくわからないのですが、よく言われるのが大きな樹の下の暗がりであります。樹木崇拝を主とするドルイドの名残でしょうか。絵はローラ・M・ラッセル。
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雑。子供と人形がお揃いの服を着ている状況。呪術的には災厄を人形が身代わりしてくれるとの発想ですが、人形のほうが強ければ子供が身代わりになる可能性もあるわけで一考の余地がありそうです。おさがりの洗礼服などを人形に着せるのはよくある工夫。
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雑。forspeaking といいまして、対象を度を越えて称賛することで不運をもたらすという呪いの一種であります。ちょっと聞くくらいではわかりにくいのが特徴。「ほめごろし」に似てなくもないかと。対処法がいまひとつ不明なのもやな感じです。
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雑。デイヴィスの『日本の神話と伝説』(1912)は言葉使いが面白くてよく参照します。河童がリバー・ゴブリン。なるほど、と。それにイヴリン・ポールのいい感じに変容している挿絵が加わり、絶妙であります。絵はホーイチ・ジ・イヤレス、さらにモモタローとキジの図。
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ナーサリーマジック。 「草花にはおとながつけた名前があって 妖精さんがつけた名前もあって」  スティーブンスンの「花々」は命名が持つ不思議な力に触れつつ、あえて深層には踏み込まないのであります。このあたり、猛獣や毒蛇を図鑑で眺める気分に近いものが。絵はウィルコックス・スミス。
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1860年の暦本にお国柄ジョークが載ってました。  外見に関して ドイツ=巨大 英国=中庸 フランス=良好 イタリア=中肉 スペイン=不細工  飲食に関して ドイツ=鯨飲 英国=暴食 フランス=美食 イタリア=大食 スペイン=欠食  どうもスペインでオチをつける傾向があるようです。
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雑。暦本によれば、中世欧州の宿屋にはロドモントナイフと呼ばれる木製の包丁(?)が常備されていて、食堂でバカ話やほら話で騒ぎすぎる客へ渡して警告としたとのこと。ブレード部分に鈴がさがり、「木刀なれど小僧の法螺を切り詰めるに十分」的な銘文が記されています。魔法道具に流用できそうです。
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暦。かつて厳寒のロンドンでは十年毎にテムズ河が完全氷結しておりまして、氷上に露店がずらっと並んでフロスト・フェアが開かれておったのです。産業革命が進行すると平均気温も上昇し、最後の氷結が1814年1月14日。溶け始めた氷上にて最後まで営業を続けて行方不明になった大道芸人もいたとのこと。
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雑。いわゆる「修道院の花暦」(1833)の2月19日の項に興味深い記述を発見。「喫煙は健康に良い習慣であり、とりわけ貧民層の狭い家屋内にて推奨される」。現代の常識に逆行しておるのですが、どうやら当時は煙草の煙に殺菌効果があってペストやチフス等を燻蒸できると信じられていたようですーー
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雑。病床に伏す子供のもとにクリスマスツリーが訪問してくるお話がございます。そういった不思議を司る天使をクリスマス・エンジェルとしてツリーに飾るのであります。なおユーイングによればこの天使の星は冬場の木星とのこと。季節の話題ということで。
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暦。七夕近し。ハーンの『銀河のロマンス』(1905)がこの行事のスタンダードな紹介なのでしょうが、自分はリンダー『日本昔話』(1895)にある「ド派手な織女と対岸のモブ」が大好きです。彦星/牽牛の扱いはだいたいこの程度であります。
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お酒が苦手な人や未成年は古い茶器で紅茶を淹れ、ソウルケーキを召し上がるとよろしいかと。霊たちにかわって食事を摂るという発想は普遍であります。  二日酔いの幽霊があの世に帰還しそこなうお笑い怪談の類も散見されます。面白や、と。
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夏至近し。英国のオカルト関係者にはお庭に石を並べて自家用ストーンヘンジを作っている人も多いと聞きます。きちんと方角を出すのは結構大変なんだそうです。そこまで本格的に攻めずとも、棒を一本立てて、刻刻と移動する影の動きに小石を置いていくのです。夜になれば配置された石がある種のーー
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花暦によれば5月20日はスミレとバラが交錯する日。この前後を境にスミレは消えてバラが目立ちはじめるのだそうです。控え目な幼馴染から華やかな新顔に目移りする日とのこと。いろいろともめるのであります。絵はいつものベンソンから。
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ポケットに関する伝承 ・ナツメグを入れておくとリューマチが治る ・クリを入れておくとラッキー ・小さな蜘蛛がいるとお金が入る ・ポケットのなかで銀貨を裏返すと魔法が解ける なおチャーム類の収容場所はチョッキの左ポケットだったのですが、懐中時計の登場によって状況が一辺ーー
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8月3日は #ハチミツの日 とのこと。 「神さまは、薔薇と百合と鳩と蛇、死海の林檎と蜂蜜と泥を混ぜあわせた。それは女となった。元に戻そうとなさったが手遅れとなった。アダムが女を妻とし、人類が始まってしまった」ウィリアム・シャープ  とまあ、いつものやつでありますが。
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燭台に関する伝承 ・三本の燭台を並べて着火してはならない ・古い燭台は嵐の夜に光る ・燭台を蹴ってはならない ・燭台で人を殴ってはいけない 最後のは、大して威力がないからだそうです。銀の燭台が魔物に有効という話もありますが、銀メッキはどうなのかという議論も。
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どれどれと捜索いたしますと、1935年のイリノイ州伝承集に同種の記述を発見。肯定的伝承は楽しゅうございます。 twitter.com/honnoinosisi55…
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雑。チャターボックス誌には日本関係の記事もあります。図は1879年の同誌から「日本のライオンズヘッドダンス」。テキスト部分は獅子舞の説明としてほぼ正確なのですがヴィジュアルはこの通り。なんとも魅力的な獅子頭と汎アジア的背景がいい味出してます。極東の不思議国の面目やいかに。
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暦。三月に関する伝承 ・子羊のように到来し、獅子のように去る ・3月27日以外は結婚に大凶 ・三月の新月に大掃除をするとラッキー ・三月に散髪すると年中頭痛がする ・三月にマリゴールドの花を見つめると酒好きになる 戦の神マルスの月なのでトラブルが多いのだそうです。
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雑。4月28日は通称「世界二周山羊」の命日。この雌山羊はミルク供給担当として「ドルフィン」号に乗り組んで世界を一周し、さらにキャプテン・クックの「エンデバー」号で二周目を果たし、その功績を認められて海軍本部より年金を貰って余生を送っていたとのこと。1772年にグリニッジにて死去。
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雑。フランスやベルギーでは5月1日に家族・友人間でスズランを贈りあう習慣があるとのこと。当日に限って素人が自宅の庭や野山で採取したスズランを路上で販売することが許されるそうです。去年はコロナのため規制されたのですが、今年はOKらしいです。いろいろ面白い習慣があるものだ、と。
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#猫の日 とのことなので。 人間と暮らしながらも独自の社会を構築するネコたち。そのあたりは昔から物語の対象であります。図は猫の舞踏会でいろいろとトラブるお話「猫のパーティー」(1867)から。