西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(リツイート順)

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暦。3月15日は聖ロンギヌス祝祭日。磔刑にされたキリストを槍で刺し、その後いろいろあって改宗したローマの軍人です。かれの槍は当然ながら聖遺物としてあちこちの教会の秘宝となりました。軍人が槍を複数所有していても不思議はないわけで、深く追及しないのが知恵というか礼儀というかーー
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雑。かつて英国各地の教会は地方独特の花飾りで飾られていましたが、産業革命等で農村部の人口が減り、そういった美習も廃れてしまったとのこと。19世紀半ばに復興運動が起きましたが、一旦途絶えた伝統は復活が困難だったそうです。こうしてみるとタリスマン的に興味深いデザインもいろいろと。
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季節。暦本によりますと英国では三月六日をもって春の始まりと見なすとのこと。樹木の精霊たちが春休みに入り、草花の妖精たちが活気づくとされています。忘れ去られたお墓のそばに一輪のスミレを見るとき、人のみが友にあらずと思い知るのであります。絵はヒース『屋根の上の家』からドタラー。
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暦。5月30日はジャンヌ・ダルクの命日。しかしチェンバースによれば火刑に処せられたのは身代わりの女囚であってジャンヌは生きているとの説が当時からささやかれていて、またジャンヌを名乗る詐欺師が跋扈していたとのこと。ヒロインの不死身を信じたい人も多かったのでしょう。
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#世界猫の日 この文字列をぼんやり眺めていると、世界樹ユグドラシルのように世界猫〇〇が存在しているような気がしてきました。宇宙規模で昼寝しているふとりたおした猫とか、楽しそうであります。
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展開。海外の挿絵にみるピーチプリンスたち。遊蕩する若侍風のやつ、棍棒持った不審なおっさん、実に多様性に富むのであります。キビダンゴも説明が面倒になるとライスケーキで片づけられてしまいます。
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今夜は満月とのことで再掲。 twitter.com/MuseeMagica/st…
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虹に関する伝承 ・虹を見たときに付近の石を裏返すと将来の伴侶の髪の色が見える :虹の端が降りた家からは死人が出る ・虹の端には金貨の壺が埋まっている ・虹を見て不吉なものを感じたら地面に木の枝で十字を作って四個の小石を置かねばならない。 最後のは「※」のようです。
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雑。修道院の花暦によりますと2月4日の花はゴルディロックス。昔は春先の黄色い花の総称だったようで、キンポウゲが近いそうです。現代ではゴルディロックスといえば三匹の熊さんの家を荒らした金髪少女を指すのが普通。このお話の教訓は「中庸の美徳と破綻」なんだそうで、逃げ足も大事とのこと。
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暦。3月15日は聖ロンギヌスの祝祭日。キリストに槍でとどめを刺し、のちに改宗したとされるローマの軍人。このとき刺したのが左わき腹か右わき腹かに関して白熱した神学論争があったそうです。右利きの人間が相手に正対してわき腹を刺すなら左側になるというのが普通の見解ですがーー
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雑。ウェールズ流の悪魔の呼び出し方には奇妙なものもあります。  「お通夜のときに棺の上でカード遊びをすると悪魔がやってくる」 陽気な見送りを是とするかの国ではお酒と博打がデフォなのだとか。なにが来るにせよ一緒にどんちゃん騒ぐんだそうです。呼ばれた悪魔もいい迷惑です。
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#猫の日 なので再掲。イタリア版長靴猫のキュートさは筆舌に尽くしがたし。王も家臣もメロメロであります。 twitter.com/MuseeMagica/st…
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季節。枯れた夏の花を集めて燃やすと、煙のなかに妖精さんが見えるというセンチメント。  夏の送り火は秋の迎え火というわけです。昨今は消防法その他の関連で庭先の焚火も難しゅうございますが。絵はライト・エンライト。
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雑。どうでもよい話題なんですが、昔の本にあるモモンガの挿絵が「なんかちがう」。1768年刊行『世界不思議図鑑』のそれは空飛ぶ変態中高年みたいで趣があるのであります。この種の博物学的驚異は神の御業の玄妙さを示すものとして19世紀児童文学に影響を及ぼしていきます。面白や、と。
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雑。家庭内、というかテリトリー内に妖異が入り込んだ際のネコの反応は、無害ならば無視あるいは歓迎なんだそうです。椅子に座って本(実は善悪記録簿)を読んでいる子供は毎年訪れる「ニューイヤー」なのでネコはあまり反応しておりません。絵はファニー・コーリー。
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「今日は #ミニチュアの日 です」とカーナビが申しまして。当館では収集した豆本類を一か所に集めております。ただ並べても妙味がないので書斎を構築し、ドールを一体常駐させて本を読ませておるのです。小さな魔法書もないわけではありませんので、なかなか面白うございます。
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雑。学問も擬人化されれば恋をしたり喧嘩をしたりするのだそうです。チェンバースによれば1621年8月26日にオクスフォードで上演された『テクノガミアあるいは諸学芸の婚姻』なる劇では、地理夫が天文子を旅行に誘ったり、算術子が幾何夫と遊んだりします。悪役は魔術夫と占星子ーー
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雑。ブラウニー等の家憑き妖精はいかにして家に憑くか。エイキンドラムという名前のブラウニーの場合、あるとき街にやってきて労働条件を声高に告げるのであります。いわく「一椀の食事と藁の寝床にて万事承り候。報酬は無用のこと」。住民との同意を得たエイキンドラムは姿を消して働きますがーー
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雑。1850年代のロンドンで次々に靴磨き協会が発足。身寄りのない少年たちを収容して靴磨きを教えて社会参加を促したとのこと。ロンドン万博では24名の精鋭を送り込んで結構な利益を上げたそうです。協会所属の靴磨き少年は制服を着用しているので一目でわかります。街の情報網としての役割も。
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猫。はじめてバレンタインカードをもらって古典的にときめく乙女猫の図。14日朝のブレックファスト時に各家庭でよく見られた光景なのでしょう。なお中身は一枚の紙きれで、「ばーか、本気にすんじゃねーよ」といった趣旨の文言が書いてある場合もままあります。これもVデー定番の悪戯なのであります。
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2022年のイースター当日。普通は小雨の朝、まだ眠いけど出かける用意をはじめるのでありますが、当地方は快晴、肌寒いです。図は「イースター礼拝に向かうおばあさんひよこ」という呑み込むのに時間がかかる擬人化であります。
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暦。バレンタインデイの起源には諸説あります。2月13日の女神ユノー祝祭日にぱっとしない男どもがユノーさまに忠誠を誓って加護をもらうローマのしきたりが変容したものとか。加護をもらうと男どもにはモテ期が到来するのですが、そこで目移りするとユノーさまの怒りを買って地獄を見るとのことーー
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さらに毛糸玉の伝承 ・意中の男性に毛糸玉の巻取りを手伝わせると恋仲になれる  これにつきあってくれる時点でおまじないなどいらんだあろうと思うのでありますが。炉端の風物詩といえるのでしょう。
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雑。英国伝統のクリスマス像といえばファーザー・クリスマスであります。ヒイラギとヤドリギを頭に載せ、ユールログを背負い、ワセイルを抱えてやってくる不審な中高年。しかも10人もの子沢山。フロスト・キングと同一視される例もあり、冬の擬人化として愛されておるのでしょうーー
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#DollsFestival 開国以降、ろくな輸出品がない明治日本にあって玩具類は主力商品。そのなかでも人形は利益率の高い優等生ですから、日本サイドも積極的に売り込んだ模様。おかげで当時の英米児童文学にも日本人形がよく登場します。図は輸入商社バンタインの1917年版カタログ。