西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(リツイート順)

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キャベツに関する伝承 ・新月の金曜日に植えるとよく育つ ・元日に食すと一年中お金に困らない ・月夜にキャベツ畑に出現するウサギは魔女 ・たまにキャベツから赤ん坊が生まれる フランスの女の子はお花から生まれ、英国の男の子はキャベツから生まれるとの伝承もあります。おそらく悪口です。
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雑。妖精に会いに行く方法。 ・月光に照らした帽子をかぶり、口を閉じて両手を握りしめたまま妖精の丘に向かう。  これを行いますと、たいてい途中で人に挨拶して帽子を脱ぐ。しゃべる。なにかを拾うなどして失敗するのであります。なお「月光の帽子」は「なにも考えない」の意味でもありますからー
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悪霊の類は籠の目あるいは篩や網の目を数える習性があり、数えているうちに本来の使命を忘れたり夜明けになったりするとのこと。ゆえに籠や篩は魔除けとして使えるとの伝承があちこちに。興味深いのであります。
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トレンドにある「蛙化現象」? 昔は図のような状況を指したのでしょうが、さて。
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恒例。スペンサーいわく「七月はライオンに乗ってやってくる」。というわけで獅子乗りおやじの登場であります。図像は申し訳程度に着衣しておりますが、テキストでは「すべての衣をかなぐりすて」とありますのでかなりまずいです。これをマジカルイメージとして有効活用するには一工夫必要です。
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雑。悪戯「妖精の草縛り」。草むらで寝ている男子の手足を草で縛って地面にはりつけにする。目覚めてパニクる様子を眺めてから助けてやるのであります。虫刺されが少ない英国ならではの遊びでしょう。そのまま放置して帰宅しないようにしましょう。
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勢いで桃太郎関連も再掲。ピーチプリンス、ピーチボーイ、ピーチリングといった呼称もあれば、どこで読み違ったのかモノタローになっている版もあります。
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刃物を持っているのは近場で暴れているオーガ。モモタローのお供はハチとクリと石臼というコラボレーションが素敵です。モモタローも商家の手代か若旦那風。リバーサイド読本(1911)から。
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珍品。上品な六姉妹猫がお茶会を開くなか、イタチやテンが訪問してきて恋がはじまるという物語。当時としては風刺的な作品なのでしょうが、現在では楽しみどころがわかりにくのであります。『ウルテンベルグ鳥獣戯画』(1852)から。長女猫の歌がご近所迷惑なんだそうです。
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雑。書物を読む鳥類の代表はフクロウなのですが、なにを読んでいるかに関しては意見が割れるのであります。聖書、哲学書に始まり、当代のベストセラーまでいろいろと。ちなみにガウンをまとっているフクロウは神父の類。鳥たちの結婚式を司ります。
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当館が報告したウラシマ関連の挿絵をまとめて再掲しておきましょう。一気見するとなかなかのカオスでよろしいかと。
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ちいさなちいさな男の子 かわいいかわいい女の子 とってもいけない男の子 ほんとにほんとにいけない子 とってもよろしい女の子 ほんとにほんとによろしい子 まいにちふたりで遊んでいると そのうちよい子になりました ほんとによい子になりました    -- ジョセフ・C・シンドラー
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雑。チェンバースによれば「傘」unbrella がイタリアから英国に持ち込まれたのは17世紀初頭であって、基本的に日除けだったとのこと。雨除けに使ってよいのは女子のみであり、男子が持ち歩く傘は強い日差しから弱きものたちを護るのが本来の用途だったそうですーー
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猫魔術。猫の四柱寝台のセットアップ。小さなテーブルをひっくり返してクッションを置くだけで完成するわけですが、こちらの思い通りに就寝していただけないのがお猫さまの常でもあります。猫が気に入るようなら、ある種のアミュレット化を期待してもよいとのこと。面白や、と。
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伝承。元日に ・煙突掃除をするとラッキー ・家からなにか持ちだすとアンラッキー ・ケーキを食べるとラッキー ・元旦に決意したことはきちんと完遂しないとずっとそのまま ところでお餅は英語で rice cake ですからこれを食しておけばよいのでしょう。最後のやつは結構こわいのであります。
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暦。さて本日は2023年の「灰の水曜日」。四旬節が始まる日です。前年の復活祭週間に用いた棕櫚や不要になった木製十字架を燃やして灰にしたもので額に十字を描き、告解のしるしとします。今日一日は消してはならぬとのこと。別のものを描きたい衝動は押さえましょう。図像はウィキから。
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続・クリスマスの「いかがわしい」ゲーム。ブラインドマンズ・バフ、いわゆる「目隠し鬼」。英国流のそれは目隠しした鬼を周囲からちょっと触ったり撫でたりするのです。美青年を鬼にしてお姉さま方があちこち撫でまわすと途端にいかがわしくなります。鬼も美少女ばかり捕まえようと頑張ります。
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季節。どうも19世紀中頃までサンタのおじさんの人相が悪いのであります。1876年の絵本でもこのとおり。不審な中高年が真夜中に煙突経由で侵入してくるのであります。ブギーマン扱いなのかもしれません。
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暦。「八月は豪奢に装い、麗しきおとめの手を引きながら到来する」とスペンサー。キングが描くオーガストは青年のようですが、中高年をもってくる例も多いいです。この乙女はかつては地上にあって不正を糺す峻厳でしたが、はびこる悪に絶望して天上に去ったとのこと。怒らせると怖いです。
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雑。どうでもいい話題なんですが、ポターの『ピーター・ラビット』は文章と絵の版権が別個だったみたいで、アメリカでは文章だけ購入して挿絵は別の画家を登用した例が散見されるのであります。図はエルソン読本にあったピーター・ラビット。おかあさん、スタイルいいです。
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雑。ファミリー・バイブルといいまして、一家に代々伝わる立派な聖書。誰々がいつ出生して結婚して亡くなったと家系図の役目も果たします。性格の悪い妖精美女などは男をたぶらかすにあたって、この聖書から自分の出生のページを破って持ってこいと要求するとのこと。言われた通りにするとーー
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ナーサリーマジック。獣化と変容。ウサギの毛皮で赤子のおくるみを作る話がマザーグースにありますが、絵にすると結構こわいのです。無数のウサギの霊に囲まれる図などなかなかのホラー。「ごっこ」の深淵は底なしであります。
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ベルギー。例のワンコのお家では、庭先に咲くスズランを集めて飾るのが5月1日の行事とのこと。フランスでは一般人が自分で採集したスズランを路上で販売する期間限定の特別許可が出るそうです。面白や、と。
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雑。ホーンの暦本によれば6月11日から7月2日までをミッドサマーあるいはナイトレスデイズと称するとのこと。この時期は妖精の力が最大となり、チェンジリング等のさまざまな怪しい事案が発生するのであります。図はグレアム・ロバートソン『黄金、乳香、没薬』(1907)から「夏至前夜の仮面劇」。
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2023年の #夏至 到来。 英国で夏至 summer solstice というと思い浮かぶのはストーンヘンジ。延々と続く黄昏のなかにぽつんとたたずむ姿がようございます。絵はいわゆる「オクスフォードのターナー」が描いたもの。静寂のなかを目に見えないものたちが歩くのであります。