西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(リツイート順)

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・空のゆりかごを揺らすとなにかがやってくる 夫にも子供にも先立たれて身寄りのないおばあさん。屋根裏でほこりをかぶっていたゆりかごを見つけて、ひさしぶりに揺らしてみました。それから二週間ほどたった頃、屋根裏から妙な音が聞こえてきます。覗いてみるとゆりかごのなかに子猫たちがーー
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雑。リチャーズの『ハーディーガーディー』には奇妙な展開の詩が多くて楽しいのであります。孔子に昼食をおごってもらおうと中国に行ったグリフィンとガーゴイル、路上オルガンを演奏するゴルゴンと目が合って石になるという無説明暴走ファンタジーがこれ。ジョー・モーラの挿画もいい感じです。
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現象。16時50分頃に出現した虹のかけら。「こいつは蟲のしわざですな」と思わずつぶやいたのであります。えらく幅があるタイプで驚きましたが、10分とたたずに消えてしまいました。
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季節。夏至の頃、トワイライトのなかでフェアリーダンサーズに出会う子供がいます。誘われるままに一緒に踊ってしまい、踊り疲れて帰ろうとすると例の「帰るの?」「帰りたいの?」「帰れると思ってるの?」の三連発。結構怖いです。帰還法はいろいろと。絵はマルムシュトロム(1829 -1901)。
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#ドラゴンの日 ドラゴンの一家の日常を描くチューダー・ジェンクス「ドラゴン物語」(セントニコラス誌1889年)。お父さんドラゴンは一日の仕事(騎士捕獲)を終えて炉端でくつろぎ、お母さんドラゴンは子供たちに童話ならぬ竜話を語りきかせる団欒の図であります。
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雑。オカルト界では虹の七色=七惑星の配属が常識であるため忘れておりましたが、英語圏では虹は六色なのであります。レッド、オレンジ、イエロー、グリーン、ブルー、ヴァイオレット。世界に色をもたらすレインボウ・フェアリーズの物語を読んでいて再認識した次第。絵はジョンズ・バブコック。
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さて八月近し。「八月は乙女の手を引いてやってくる」とスペンサーが歌っております。妙齢のお嬢様方をエスコートしたがる暑苦しい中高年の図であります。なお乙女は地上に不正義がはびこるさまに絶望して星空に去った女神さま。手にする刃物で魂の収穫を開始します。
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雑。魔法武器を捜索していて面白い鉱脈に遭遇。19世紀末の煙草のおまけカード「世界の武器」シリーズ。マシンガン、日本刀はいいとして、アイルランドのブラックソーンの杖「シレイラ」が完全に武器扱いされています。携帯鈍器としては世界最優秀の類なのでしょう。なかなか。
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雑。橋の絵を書斎に架けておくとよい、とだれかが言っておりました。じっと眺めていると、なにかが通るような気がしてくるとのこと。あるいは自分が渡っているような想像をすると、アイデアが湧いてくるそうです。異界に通ずる扉はいろいろな形をしているようです。
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今週は #愛鳥週間 とのこと うちの近所にフクロウが棲んでいるのですが、姿は見たことがないのです。深夜にホ、ホホゥと鳴いていて、ときおりウホホホホと短く発します。ブランドの英国故事本によりますと、フクロウは羽根の生えたネコの一種なんだそうです。わかるようなわからないような。
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コーヒーに関する伝承。 ・コーヒーの泡を割らずにスプーンに移し、そのまま飲むとお金が入る。 ・気になる男が数人いる場合、同数のコーヒー豆に男の名前をつけて土に埋める。最初に発芽した豆の男が本命  焙煎した豆を使ったとしたら大笑いです。
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続き。こぐまたちが持っていた「願いがかなう指輪」が発動して夏が到来。雪だるまは溶けてしまいます。ふたたび冬を呼ぶと水たまりが凍ってスケートリンクになりました。めでたしめでたし。セントニコラス誌では流血沙汰はめったに発生しないのであります。
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先程紹介したチャターボックス誌。ボストンで刊行されていた児童向け雑誌ですが挿絵がなかなか充実。図は「市長のカツラを強奪するピョートル大帝」。礼拝中に頭が寒くなった短髪のピョートルが横にいた市長のカツラを借りたエピソードがあったようです。もちろん遺恨が残るのであります。
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雑。紅茶はちょっと肌寒い頃に庭先でいただくのが一番美味しい、と昔のエッセイにありました。ミクルマスを過ぎると一気に秋が深まる英国では、この頃から妖精の姿が減り、かわりに鬼火や変化の話が増えていきます。幽霊はシーズンレスで出没中。絵はライト・エンライト。
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日本は不思議な扇子の国。扇子が地面から生えて、扇子の実がなって、それが風に吹かれて飛んで、人々は扇子で家を作って、扇子を食べて、扇子を飲むのです。と不思議な話を展開するのがエヴァ・ローヴェット・カーソンの詩「ファンタジー」。空には巨大な和傘が展開されているのでありますーー
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暦。10月22日は #生命の樹の日 。カバラの樹に限らずいろいろな生命の樹を考える日、ということで。イグドラシルからマナの樹から、系統樹からエッサイの樹からと考察対象には不自由しないのであります。
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雑。サークル状のキノコばかりが妖精リングにあらず。スコットランド西岸のジュラ島には「白妖精の湖」があり、スイレンの妖精リングが浮かんでいるとのこと。もちろん夜になると水系の妖精たちが出没するわけです。下手に使づくと危険でしょう。ラファエル・タック社の絵葉書から。
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#デブと言わずにデブを表現する 「ふとりたおした猫のような」 婉曲表現になってないような気もしますが。
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猫。ミラー夫人『ジュリアとこねこ』(1873)は母を亡くした少女と子猫の心温まる物語ですが、「満足そうな母猫が子猫たちを遊ばせている」というシーンの挿絵がこれ。なんじゃわれと睨む母猫は写実主義でありましょう。猫のかわいさのとらえ方は人それぞれ。当館はふてぶてしいのが好きであります。
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Death Watch 伝承で興味深い点は、死神が伝統的砂時計ではなく懐中時計を所持していることでしょう。持ち物が近代化しておるのです。すなわちきょうびの死神はスマホを持っていても不思議ではないのであります。個人的にはiPhone が12から14にスキップすることを期待しておりますです。
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なにやらトレンドにスペイン風邪が。 以前も触れましたが英語圏ではながらく災厄をスペインに押しつけてきた歴史がありますから、謎の疫病もかの国のせいにされたのでは。 Pain, pain, go to Spain いたいのいたいのスペインに飛んでけ 子供のおまじないレベルでこれですから。
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#猫の日 猫占い felidomancy ・猫が顔を洗うと雨 ・猫がへそを天井に向けて寝ると雨 ・深夜に猫に尾行されるとアンラッキー ・猫サイドからアプローチされる人は悪人 最後のやつは諸説あり。深夜尾行の件は、そもそも深夜に外出している点でなにしとんのかという話であります。
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季節。夏至の頃は wraith いわゆる生霊の話題が多くなります。黄昏のなかでうとうとすると、どこかの風景のなかを歩いている自分を見出したりするのです。なお生霊は草花のゲートをくぐると元の体に戻るのだとか。ゲート前にたたずむそれは魅力的であります。
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#私の猫ベストショット タキシード系の大物の貫禄たるや。いわゆる「ふとりたおした猫」であります。
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雑。a ring and the star いいまして、夕刻に一番星を見つけて初めての指輪をつけると願いがかなうという伝承。高難度としては流れ星を見て指輪をつけるヴァージョンもあります。金星を見つけてエメラルドの指輪を、というのが照応論的には正しいようです。貧乏な魔術師は銅の指輪でごまかします。