西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(リツイート順)

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雑。スコットランドも幽霊人口が過密なため、対処法も事務的にならざるを得ないんだそうです。 ・幽霊が出る部屋に円規を用いて直径5フィートほどの正確な円をチョークで描き、内側にテーブルと椅子を設置 ・卓上に聖書と蝋燭を置く ・出現する幽霊から話を聞きとり、適切な処置を約束する
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雪に関する伝承 ・婚礼の日の雪は大いなる幸福の兆し ・初雪で手を洗うとその年はあかぎれしない ・月夜に犬が吠えると雪を呼ぶ ・初雪を手の甲で受けて溶けるまで眺めるとスノウ・フェアリーの夢を見る 夢のなかの雪妖精は美しいそうです。絵はいつものパジェット・フレデリクス。
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年末年始の伝承 ・新年になると同時に玄関から一歩出てすぐ中に入るとラッキー ・お正月におろす新しい服に真鍮のボタンをつけると金運に恵まれる。銀ボタンは魔除け。貝殻ボタンは海の幸、胡桃ボタンは山の幸を呼ぶ ・お正月にはなにもしないのが吉 ボタンのシンボリズムは興味深い領域であります。
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#時の記念日 だそうで。 西洋の花暦でも和名トケイソウがちょうどこの時期に配されるのであります。洋名「パッションフラワー」、その花のなかにキリストの受難「パッション」の道具がすべて見られるゆえの名称とのこと。図は洗礼証明書に見るパッションフラワー図案の例。護符として強力なり、と。
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雑。英国では幽霊を見かけても基本的に(ああ、いるなあ)で放置するのですが、たまに挙動不審な幽霊がおるわけで、そういうのには教会墓地の土をぶつけるとよいのだそうです。なにか別物が化けている場合は正体が露見するとのこと。図は牧師さんの幽霊。生前より説教が面白いと疑われております。
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暦。12月13日はシラクサの殉教聖女ルチアの祝日。お盆に載せた眼球には諸説あって、拷問で失った説もあれば、「きみの瞳が忘れられない」とすがりつく男にこれでも拝んどけとくりぬいて渡したという説も。ともあれ眼球関係全般の守護聖女さまです。眼球系の魔物もこの時期が特異日となりましょう。
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話題。「独身おじさん友達いない」問題が取りざたされておるようですが。 英国ではフリーメイソンリーがこの問題の対処に役立ってきた面があります。月いちの食事会や勉強会、新たに覚える儀式等、いろんな人に出会えて楽しかったりするのです。男性限定というのも無意味ではないのであります。
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すべての死者の日。思い出してくれる友人がいない人のために、教会ではロウソクを灯したり、鐘を鳴らしたりして孤独な霊を慰めるといいます。11月2日の黄昏時、遠くで鐘の音が聞こえたり、不思議な明かりが見えたときは、ちょっとだけ敬礼するのが心得なんだそうです。
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雑。ヘンリー八世の宗教改革以降、国教会勢力に追いつめられて領主館の隠し部屋などで息をひそめるカトリックの神父や尼僧がいます。その存在を知るのは領主夫妻とごく少数の上級使用人のみ。夜中にこっそり部屋を出て手足を伸ばす様子は、たまたま目撃したメイドなどにとっては幽霊そのものーー
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テントウムシに関する伝承 春先にテントウムシを見つける乙女は、それを指先に乗せよ。テントウムシが腕を這いまわる様子を「結婚式の手袋の採寸をしている」と称し、飛び去る方角を確認せよ。その方角に将来の夫が住んでいる。 北欧系の伝承のようですが、飛翔と方角の件は英国にもあります。
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雑。チェンバースによりますと、葬儀の際に棺に花輪を載せるのは未婚の乙女が亡くなった場合にのみ許されていたとのこと。ちなみにウェールズでは未婚のまま亡くなった中高年男性の墓にイラクサやドクダミといった刺付き悪臭植物を飾る風習があったとか。えらい差であります。
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ナーサリーライムに登場するおばあさん猫さん。市場に卵とバターを売りにいくのですが、休憩中にカラスが籠に入り込み、卵を割ったりバターをかき混ぜたり。  おばあさん猫さんは籠の蓋を閉じてカラスを閉じ込め、そのままかまどに入れてカラスパイのできあがり。どこか余韻の残るライムです。
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季節。クリスマスカードといえばヒイラギとロビンの組み合わせ。  伝承によればロビンは十字架上のキリストの額から茨の刺を抜こうとして胸を血に染めたとのこと。以来、神に愛でられる小鳥として尊重されるのであります。なおロビンを害する者は1000年の不運に見舞われるとの伝承もあり。
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雑。dragonism なる名詞。調べるに「舞踏会などで、若い女性につきそう強面の年長婦人が群がってくる男どもをけん制し、蹴散らす作業」を指す模様。ようするに宝物を守るドラゴンの仕事なのでしょう。19世紀末、自転車が普及するとお姫様がドラゴンを振り切って暴走するようになります。面白や、と。
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雑資料。1870年の欧州風刺地図。アイルランドというペットに手を焼く性悪マダムとしての英国とか、惰眠をむさぼるスペインとか、いろいろと興味深い描写が多いのです。
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夏至の頃の読書。えんえんと明るいなか、しかし屋外ではさすがに光量が足りず、なんらかの灯火の下で文字を追うことになりましょう。このとき、目には見えなくても妖精さんと一緒に本を読んでいる状態になる状況が多いのだとか。変なものを読んでいると髪の毛を引っ張られたり、つねられたり。
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暦。11月29日の吸血鬼シーズンインを前に、関連話題を。  英語圏で見かける vampire cat という魅力的なモンスター、その正体は鍋島の化け猫。ミットフォードの『日本昔話』(1871)で紹介されたものが各所で再話され、微妙に変容する様子が面白いのであります。絵はミットフォードからーー
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妖精。この時期、子供が妖精界にまぎれこんで楽しく遊ぶ話が多いのです。しかしそのうち「帰るの?」「帰りたいの?」「帰れると思ってるの?」と話は不穏な雰囲気に。夢落ちで終わればラッキーでしょう。絵はパームリー読本(1914)から。全体に漂うダークな感じがよろしゅうございます。
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雑。17世紀中頃、英国でも流行った「つけぼくろ」は突然変異を起こして巨大化したというのであります。星や月はともかく、額を横切る二頭立て馬車は何事か、と。黒絹やベルベットを適当に切って貼りつけてるうちにエスカレートしたのでしょう。人体は小宇宙なのであります。
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聖体行列関連。突如やってきて悪い子を箱に詰め込んでどこかに連れていくブラックラビッツも、原形は聖体行列ではないか、と個人的には思うのであります。これもたいがい怖いです。
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雑。「このままじゃティンカーベルが消えちゃう! よい子のみんな、妖精がいることを信じて、そして拍手して!」というお約束の展開をせせら笑う少女。周囲では妖精たちが抗議活動を展開中という風刺的一枚であります。ロンドン絵入り新聞1920年クリスマス号から。 時代の気分ということで。
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雑。一次大戦中、戦闘機パイロットの間で黒猫のお守りやマスコット類が大流行した話が『スーパーナチュラル・ウォー』にありますが、二次大戦中の戦闘機にワイルドキャットとかヘルキャットといった猫系の名前がつくのはこの流れかなあ、と空想しております。ああそうそう、トムキャットも。
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暦。5月28日は「図書室に出現する霊的美少女の日」。1583年のこの日、英国の大学者ジョン・ディー博士の図書室に不思議な美少女の霊が現れ、他愛ないおしゃべりをしながら飛び回りました。英国魔術史上もっとも魅力的な瞬間と称されています。
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3月17日はアイルランドの守護聖人パトリックの祝祭日。いろいろ伝わる奇跡のなかでも有名なのがアイルランドからすべての蛇を追い出す話。なんでも巨大な太鼓をたたいて蛇を駆逐したそうで、当の太鼓も聖遺物として長らく飾られていたとか。  なお実際アイルランドには蛇は棲息しておらずーー
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夏至。もちろん自宅の庭にお手製のストーンサークルを建立する強者もいらっしゃいますが、だれもがチャレンジできるわけもなく。  こちらは卓上ストーンヘンジ完成型モデル。他社のものには遺跡ヴァージョンもあったと思います。