西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(リツイート順)

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雑。ときどき面白い会話が流れてきたりするのです。 「作品は大好きだけどそれを書いた作家は嫌いという人に会いまして」 「あー、あるわなあ」 「産みの親が嫌いってどういう心理なんですか?」 「きみ、嫁さんのご両親、好きか?」 「・・・なるほど」
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雑。眠りが浅くなる夏至の頃は警告夢も多発するようです。いたずらに昆虫採集を繰り返して無用の殺生を重ねた少年が夢のなかで虫たちに襲われています。きさまを悪い子の標本にしてやる、とピンを刺されるわけです。ライター・ブリル『ボビー・バンプキン』(1901)から。
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雑。吸血鬼や魔女の灰を十字路の中央に埋めるという伝承。英国の場合はさらにその上にフィンガーポストを立てるのだそうです。天国あるいは地獄の道を指し示すも、指標そのものは動けないという地縛の呪いを表すとのこと。興味深いのであります。写真はウィキから。
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雑。幽霊の行動が時間とともに変化する例。ダラムの領主館で殺害されて幽霊となったレディー・ジャラットは、最初は血染めの手形をあちこちの残す怨霊タイプでしたが、時代を経て領主館が救貧院に改装されると穏やかな性格となり、ついには病人を看病したり紅茶を淹れてやったりしていたとのこと。
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英国船乗りの伝承 ・バケツやモップを紛失すると不吉 ・甲板上で口笛を吹くと嵐を呼ぶ ・ロザリオのお祈りの際中に猫が鳴くと不吉 ・スペインの猫を船に乗せると嵐に遭う ・フランスの船はすべて不吉 言いたい放題であります。図は典型的な幽霊船。
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雑。チャームの術を用いる人はチャーマーと称されまして、「対象を魅惑して自在に操る」のであります。対象は動物の場合が多く、蛇使いはスネーク・チャーマー。図はバグパイプで狼を操るウルフ・チャーマー。ハメルンの笛吹きもこの系統。
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季節。「妖精の時刻」 fairy hour の定義はひとによって異なるのですが、スティーヴンスンやWGRは「まだ明るいのに眠らなければならない夏のたそがれどき」ととらえていたようです。英国の6月は午後10時くらいまで明るいわけで、トワイライトのなかを魂がさまよい森に吸い込まれていきます。
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ジャンヌを貶めようとする勢力の活動にも振幅があるようで、「悪魔の手先」といった古典的なものから「19歳と言い張っているが実は27歳」といった微妙なものまで見つかります。どちらがクリティカルかわかりにくいです。
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#ドラゴンの日 以前も紹介したチューダー・ジェンクス『ドラゴンのお話(作り話保証)』(1896)。木を切り倒し森を荒らすヒトを退治する若かりし日のお父さんドラゴン、その勇姿を子供たちに語り聞かせるお母さんドラゴン。「騎士はちゃんと甲羅を剥いて食べないとおなかを壊しますよ」ーー
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撮影。当館の機材(キットレンズの望遠)ではこれが限界。それでも天王星がちらりと見えたので満足であります。
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#コロナばっかりで気が滅入るから本テロしようぜ 英国の学校では12月末の終業時に優秀生徒を表彰し、ご褒美本を与える習慣がありました。選ばれる書物はとびきりの良書ばかり。緑色のはジェイムソン夫人の『シェイクスピアのヒロインたち』アニング・ベル挿画本。青いのはマクドナルドの『北風』。
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猫伝承。旅人がやめておけと言われたのに幽霊屋敷に泊まり込みます。真夜中になると人間より大きな茶色猫が出現し、旅人を見ると「こいつ食っていいかな?」と言います。するとどこからともなく「マーチンが来るまで待て」との声。さらに灰色猫、黒猫と出現し、同じやりとりが繰り返されーー
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犬。ロックダウン中のベルギーから届きましたワンコの写真。生後3か月で体重10キロという子犬です。なにやら巨大化の予兆あり。さて犬種はなんでしょう? #育ちすぎたワンコ
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毎月15日はイチゴの日ということなので イチゴに関する伝承 ・野生のイチゴを庭に移植するとラッキー ・聖ヨハネ祝祭日に食べるイチゴは亡くなった子供たちへの贈りもの もちろんイチゴを知らずに亡くなった子供たちへの供養なのであります。 図は1917年の雑誌にあったイチゴのショートケーキ。
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ナーサリーマジック。ユージン・フィールドの「ロッカバイ・レディー」を描いた新しい絵を発見。子供が眠るとそっと忍び寄ってきて様々な夢を運んでくるそれは素敵な存在であります。今回見つけたのは文字入りのやつ。残り二つは参考図像。この詩を暗唱しながら眠るのが術であります
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さて初夏の宵。妖精さんが人の子を誘い込むリングダンスの季節でもあります。踊り疲れて帰ろうとすると例の「帰るの?」「帰りたいの?」「帰れると思ってるの?」と怖い雰囲気。踊りながら足元にある四葉のクローバーを踏むと環が破れて脱出の機会が到来します。絵はクイープ読本 (1911) から。
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カササギに関する伝承 ・一羽は不吉、二羽は喜び、三羽は結婚、四羽は誕生 ・カササギがとまる屋根の家は頑丈 ・左側に出現するカササギには挨拶しないと不幸が訪れる ・カササギ柄のドレスは喧嘩上等の表明 なんであれ白黒はっきりさせる、ということでしょうか。図は仮装舞踏会のカササギドレス。
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鏡に関する伝承 ・赤子は一歳になるまで鏡を見てはならない ・鏡を割ると不運が七年続く ・花嫁の控室にある鏡を未婚女性が覗くと不幸が続発する ・花嫁の控室に鏡を設置してはならない ・家のなかで亡くなる人の魂は鏡に宿る ・酒を飲みながら鏡を見ると一生結婚できない いろいろあります。
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猫に関する伝承。 猫を引っ越し先になじませるには―― ・抱きかかえて三度その場で回る ・前足にバターを塗る 「猫は家につく」と言われるのは英国も一緒であります。新居に落ち着いてもらう方法がいろいろ伝わっています。
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雑。「死」を制止する「時」の図。時の老人も死神なのですが、こちらは寿命満期で刈り取りにくるタイプ。一方の槍を持つ骸骨は突発的事故的死なのであります。「いまだ時至らず」と引き留めています。現場の連携が悪いのは上司の「運命」がいまひとついいかげんだからなんだそうです。
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#幽霊の日 ディケンズの『クリスマスキャロル』で使われた「幽霊」を表す言葉はー apparition 出現、見えるだけ spectre 死んだ人間の姿が出現 phantom スペクターやアパリションと同義 ghost 死後に出現する魂。 spirit 息、霊。 soul が肉体を離れると ghost になるようです。絵はラッカム。
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季節の話題。五月人形の定番「鐘馗さま」。英語でなんというのか調べてみると、 The Devil Queller 「悪魔を鎮める者」が一般的のようです。疫病退散のご利益をお願いしたく。
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そして子猫は衣装箪笥のなかのスリッパーを「我が馬草桶」と呼称し、なかに収まって安らぎます。「呼ばれても返事をするものか。見つけられるものなら見つけてみよ」。面白や、と。
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雑。シンデレラの少年版、シンデレルスの物語がありました。  あるとき王様は王子たち全員を集めて言い渡しました。「一日で糸を紡いで布を織ってシャツを縫う娘を見つけた者を王とし、娘を王妃にしよう」。王子たちはあわてて城を飛び出していきました。末っ子のシンデレルスもついていきましたーー
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蝶に関する伝承 ・蝶が肩先にとまると恋人ができる ・頭にとまると幸せになれる ・蝶が室内に入ってくると、同じ色のドレスの婦人が到来する ・白い蝶が前を横切って飛んでいくとラッキー ・春先、最初に見た蝶が白かったら年内に結婚式がある 最後のは、自分が挙式するとは言ってないのであります。