西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(古い順)

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応報系悪夢は壊した人形に襲われるパターンが多く、たまにヌイグルミなども。乱暴に扱われたテディベアが真夜中にやってきて、子供を壁にたたきつけたり階段から突き落としたり。怖いのであります。絵は以前も紹介したセントニコラス誌のもの。
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雑。エンブレム的には toad ガマガエルと frog カエルの間には厳然たる差異があるとのこと。跳ぶのがフロッグ、這うのがトード。水属性のフロッグ、土属性のトード。煮ても焼いても食えない英国はトード、簡単に食われ(この先の記述は自粛します)。トードは呪術の材料としてもよく利用されています。
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雑。使い魔としてのガマガエルは結構伝承があるのです。ただしどれも地味。天竺徳兵衛譚に登場するガマのような、ド派手なやつがいてもよいと思うのであります。
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雑。猫の合唱団。猫の鳴き声にはスペルブレイク効果があって、詠唱が中断されるのであります。喉をならすゴロゴロ音には魅惑エフェクトがあって、あれを聞くと仕事する気がなくなります。危険なのであります。絵はセントニコラス誌から。
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珍品。上品な六姉妹猫がお茶会を開くなか、イタチやテンが訪問してきて恋がはじまるという物語。当時としては風刺的な作品なのでしょうが、現在では楽しみどころがわかりにくのであります。『ウルテンベルグ鳥獣戯画』(1852)から。長女猫の歌がご近所迷惑なんだそうです。
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さて2022年夏至。 もちろん英国ではストーンヘンジが最大注目される日であります。ミッドサマーの夜明け、ずいぶんと昔からかの石柱群に人が集っておったのです。自分らの先祖がこれを建立したといろいろな勢力が主張していて、退屈しません。写真は1894年夏至の夜明けのもの。
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夏至。もちろん自宅の庭にお手製のストーンサークルを建立する強者もいらっしゃいますが、だれもがチャレンジできるわけもなく。  こちらは卓上ストーンヘンジ完成型モデル。他社のものには遺跡ヴァージョンもあったと思います。
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こちらはペーパークラフト「ポップアップストーンヘンジ」。グリーティングカードにも使えそうです。アマゾンUKで見かけました。
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雑。子供が寝てしまうと玩具たちがしゃべりだすのはよくある展開。キャサリン・パイルの詩では書棚の書物たちが口を開いて不平たらたら。狭いから小さな本は遠慮しろとか、世知辛い。また挿絵に描かれた書物たちがおよそ子供向きではない。ボーモント&フレッチャー戯曲集なんてだれが読みますかーー
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珍品。星の邪気を払うタリスマンを追っていて遭遇。1935年4月28日ボンベイクロニクル紙。忠犬ハチ公の葬儀の模様が記事になっておりました。弔電188通、僧侶16名による丁重な葬送だったとのこと。
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猫。猫の王様の名前として今に伝わるのが Doldrum 。この王が暗殺され、後継者の Dildrum にニュースが伝わる模様がいろいろとヴァリエーションを産んだという解釈もあります。葬儀に遭遇した人間が伝える版もあれば、いきなり使者が煙突から降りてくる版も。いずれにせよ猫らしくオープンエンド。
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暦。6月23日夜は聖ヨハネ前夜。今宵、魔女たちが大空を飛びまわるとされておるのですが、その理由がいまひとつ不明なのです。同伴者はどんなアクロバット飛行をしても落下しない黒猫たち。おかげで黒猫グッズは飛行関係ではラッキーアイテムとして大人気であります。
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6月24日は洗礼者ヨハネの祝祭日。少女の願いで首を落とされたという劇的な最期のおかげで聖遺物ももっぱら頭蓋骨。あちこちの教会でいろいろなサイズの「聖ヨハネの頭蓋骨」が尊崇を集めています。  恋しい人を手に入れたいという少女の願いゆえにこの日は恋占いの特異日としても有名。ちょっと怖い。
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聖ヨハネ関連で再掲。ローマに複数。アミアン、ダマスカスのも有名だとか。 twitter.com/MuseeMagica/st…
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6月25日は #船員デー 。ということで船乗りに関する伝承 ・魔女からロープで縛った風を買う(六ペンス) ・金のイヤリングをすると視力が増す ・馬のしっぽとイワシが嫌い(その形の雲が嵐の予兆) ・ウサギの話は船上では禁忌 ・出港時に追いかけてくるカモメは死者の魂 主に英国系の伝承です。
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船上でのウサギの禁忌に関して再掲。 twitter.com/MuseeMagica/st…
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雑。夢のなかに登場する扉は往々にして自動式、というかノッカーがこちらの手をつかんで離さなかったりする恐怖仕様。開けた先にはさらなる夢の世界が広がっているのであります。「扉口に潜むもの」との遭遇も不可避なり、と。
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雑。「男の人魚は上半身が魚で下半身が人間」という設定はよくありますが、そんなもん誰が見たいのかと常識も働くため、実際に絵になる例は少ないようです。絵はジャードン『鍵穴の国』(1885)にあった希少例「コーラー・ヘリング」。在宅日に訪問してくるのであります。
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雑。薔薇の茂みには一か所ぽっかり空いた空間があって、そこは守護妖精さんの詰め所なんだそうです。妖精さんはつぼみたちが開花するまで見守ったあと、他の妖精たちに誘われて遊びにいってしまい、帰ってくるとーーエメライン・S・スミス『妖精の探訪』(1847) は言葉遣いが興味深い佳作なり、と。
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ガーデンプレイ。花がら摘みで出たペチュニアで作るお人形の類。数がありますので舞踏会を開くのであります。玩具の種類が少なかった時代、想像力の限りを尽くして行う「ごっこ」類は魔法の源泉なり、と。出典はマーサ・ヤング『南部の姉妹と庭遊び』(1919)。
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雑。童話における王子様はだいたい無個性チャーミング青年ですが、ごくたまに美少年系も。絵は「豆粒の上に寝た王女」から、ヘドヴィグ・コリンが描いた王子様。ほとんどストーリーにからまないため画家が好みを優先した結果であろうかと。そのぶん、夢のなかに登場したときは要注意かもしれません。
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王子関連。王子様ばかりを登場させるアダムズ童話集(1836)。さまざまな気質を王子化していて、教訓的すぎて面白くないのが玉に瑕。登場するのは魅力王子、小規模王子、不幸王子に幸運王子、知性王子に鼻長王子など、いろいろと。チェリー王子は美女と野獣の原型のようなお話でそれなりに読めます。
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暦。6月30日は使徒パウロ祝祭日。一年の前半終了となるこの日に悪しきものを切り離す聖人の登場です。半期で一区切りして大掃除という発想はユニヴァーサルなのでしょう。魔法道具のディスチャージにも適した日であります。
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季節。帽子を脱いで花を持つ少女のもとに蝶と小鳥がやってきます。蝶は死者の魂、小鳥は生霊ですから、この少女もまた常の人ではないような。イングランドの夏の宵、妖かしもプロムナードを楽しむのであります。  しかし最近はどこも酷暑続きで、涼しい幽霊が出る話も少なくなっています。残念。
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暦。こう暑いと海に飛び込みたくなるわけですが、それはカエルも同じということで。19世紀中頃から英国では海水浴が流行し、とりわけ男女がともに水着で遊ぶという mixed bathing が注目の的。いろんな混浴が描かれています。