西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(古い順)

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#スズランの日 英国では別名を「五月の百合」。あるいは「天国への梯子」。花言葉は「ふたたび訪れる幸福」「繊細にして素朴」。聖母教会に捧げられる花ですから、基本的によい話しかありません。幸運の象徴として絵葉書等で大々的に採用されます。図像はファベルジュの宝飾スズラン。
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ベルギー。例のワンコのお家では、庭先に咲くスズランを集めて飾るのが5月1日の行事とのこと。フランスでは一般人が自分で採集したスズランを路上で販売する期間限定の特別許可が出るそうです。面白や、と。
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雑。perambulation といいまして、「漠然と聖地と思われる場所をゆっくりと歩きまわる」くらいの意味でしょうか。五月頃から始まる初夏の宵の優雅な散策であります。行動範囲の点検という意味合いもあり、ある種の結界形成かと。19世紀にはそれ用のドレスも登場。境界線を意識したデザインも素敵です。
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さて子供の日。 「母の日と父の日があるのに、なぜ子供の日がないの?」 「毎日が子供の日ですよ」 これが英米での定番のやりとりとされておるのです。納得できるようなできないような。 19世紀に入ると子供を悪魔や妖精から守る話が減り、むしろ子供時代を魔法の時期とする発想が増えてきますーー
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猫魔術。都市部のネコたちの社会性というか社交性は後天的獲得なのでしょうか。年に数回、ダンスパーティーも開かれるとのこと。ならばまえもってダンスの練習をするのが筋というものでしょう。デビュー前の子猫を集めてマダム・タビラインのダンシングアカデミー開講中。
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日本は不思議な扇子の国。扇子が地面から生えて、扇子の実がなって、それが風に吹かれて飛んで、人々は扇子で家を作って、扇子を食べて、扇子を飲むのです。と不思議な話を展開するのがエヴァ・ローヴェット・カーソンの詩「ファンタジー」。空には巨大な和傘が展開されているのでありますーー
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既視感があったので数分間記憶の棚をひっくり返した結果、でてきた答えが「ロマサガ2のラスボス合体の図」。諸氏の賛同やいかに。 twitter.com/Estetism_jp/st…
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思いますにジャポニズムにも第一期、二期とあるのでしょう。一次大戦前となればこの通り。日本から輸出されたキモノガウンをまとってブレックファストするのがお洒落だったのであります。後光がわりの扇子もなかなか。
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5月8日はコーンウォールの大天使ミカエル出現日。この日、沖合で人魚に誘惑された漁師たちが大天使ミカエルの出現で救われたとのこと。ミカエルは海洋の守護者として尊崇を集めておるのです。図はコーンウォールのセントマイケルズマウント。フランスのモンサンミッシェルと混同されがちなので要注意。
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雑。「人魚に誘惑される船乗り」というモチーフを前提に浦島太郎を描いたのがグレイス『青柳』所載のそれ。操業中の浦島をいきなり海に引きずり込んで関係を迫るドラゴンプリンセス。「子供が待ってるから」となんとかかわそうとする太郎。手に汗握る海底の攻防が面白いです。絵はウォリック・ゴブル。
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母の日とのことで再掲。 twitter.com/MuseeMagica/st…
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燭台に関する伝承 ・三本の燭台を並べて着火してはならない ・古い燭台は嵐の夜に光る ・燭台を蹴ってはならない ・燭台で人を殴ってはいけない 最後のは、大して威力がないからだそうです。銀の燭台が魔物に有効という話もありますが、銀メッキはどうなのかという議論も。
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ゴブリンに灰色、エルフに青、 一人暮らしのノームに茶色、 野山に踊るピクシーには白、 しかし妖精女王のローブはどうしよう と歌うのはローズ・ファイルマンの「妖精の仕立て屋さん」。この季節に咲き乱れる花やつぼみはかれの商品なのであります。絵はオードリー・マシスン。
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雑。シスルトン=ダイアによれば、19世紀当時のイタリアの女性は初夏になると恋のおまじないとしてバジルやローズマリーの小枝を耳にかけていたとのこと。かすかな香りがよいのでしょう。魔除けの意味もありましょうか。お洒落なり、と。
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5月12日はフローレンス・ナイチンゲールの誕生日。 没後に神格化が進むなか、少女時代に犬の看護をしたというエピソードが小学読本などで宣伝されていくわけです。「なにをなすにも予算と人員」をモットーにあらゆる手段を弄する辣腕ぶりこそ紹介すべきかと。図は第三カナダ読本の挿絵から。
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続・ナイチンゲール。 伝記によれば幼女時代のフローレンスのお人形遊びも一風変わっていて、人形はすべて病人設定。看病したり包帯を巻いたりしていたとのこと。このあたり、伝記作家のあとづけとも思われますが真相はいかに。(姉が壊した人形を修繕していたとの説もあります)。
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さて #13日の金曜日 凶日という発想はもちろん英国にも古来より存在していて、ここに紹介するのはそのひとつ。△が凶、Xが大凶。これに金曜日が重なるとトリプル凶となりますが、面白いのは五月に凶日がない点。さらに13日もない点でしょう。13日の金曜日は比較的近年の発明なのであります。
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#愛犬の日 とのこと。 魔法関係でよく目にする犬種名としてはマスチフ、ニューファンドランドといった巨大犬、鋭い嗅覚で有名なブラッドハウンドあたりでしょうか。魔犬の類はぬっと出現して近寄ってくるだけで、こちらが怖がらないかぎり害はないとされています。
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犬。魔法資料を求めて児童文学方面を彷徨いますと、よく「フランダースの犬」に遭遇するのであります。そしてパトラッシュがわれわれが知る姿とはかなり異なっているため、報告しておく次第。ミフリン刊『名犬全集』(1924)の挿画、グスタフ・テングレン作。なかなか強面のパトラッシューー
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暦。5月14日は #けん玉の日 とのこと。  けん玉は英語では a cup and ball と言いまして、道化の持ち物のひとつ。世界をもてあそぶのであります。そのモットーは「愚行が世界を支配する」。神聖道化は地球そのものを遊具とする不逞の輩なり、と。絵はマッケンジーの『アウルグラス』(1860)から。
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毎月15日はイチゴの日ということなので イチゴに関する伝承 ・野生のイチゴを庭に移植するとラッキー ・聖ヨハネ祝祭日に食べるイチゴは亡くなった子供たちへの贈りもの もちろんイチゴを知らずに亡くなった子供たちへの供養なのであります。 図は1917年の雑誌にあったイチゴのショートケーキ。
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暦。5月16日はアイルランドの航海聖人ブレンダンの祝祭日。この方はさまざまな伝説に包まれた聖人でして、創世記の天地創造を信じなかった罰として世界を彷徨う羽目になったとか、超巨大魚を島と間違えて上陸し、その背中でミサを挙げたとか、シンバッドそこのけのエピソード持ちです。
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雑。人工灯火のコストが割高であった頃、自然光による窓辺の読書は常識というか必然というか。モニターばかり凝視している昨今、初夏の夕暮れに涼風のなかでページをめくりたいと思うのであります。書物の内容は読書時の環境によって変容するやもしれず。どこで読むかは重要なり、と。
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夏の夕暮れの読書、ということでこれも再掲しておきましょう。あちらは蚊の類が少ないのでうらやましいです。 twitter.com/MuseeMagica/st…
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初夏の窓辺あるいは屋外での読書には日本ならでは問題もあるのです。蚊取り線香の匂いは、それはそれで風情があると思いますが。 twitter.com/MuseeMagica/st…