西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(古い順)

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雑。チェンバースによれば、昔の羊飼いは賃金をもらえず、オーナーから預かった羊の数に応じて生まれてくる子羊を貰うシステムだったそうです。契約期間中に羊をロストすれば当然貰える子羊の数が減らされるわけで、ボーピープのように昼寝したらあかんのです。妖精の羊泥棒も出現するのであります。
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タマゴに関する伝承 女子が複数名、暖炉の前にて着座し、それぞれタマゴを炎の前に置く。熱によってタマゴが割れると持ち主の女子が席を離れてタマゴの向きを変える。そのすきに将来の伴侶が家に入ってきて空いた椅子に着座する。結婚前に人生を終えるなら二頭の黒犬が棺を担いで出現して占拠するーー
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#聞いた話をどれだけ盛って伝えられるか選手権_桃太郎編  堂々たる体躯の青年となったピーチプリンス桃太郎は手頃な木を根こそぎ引っこ抜いて棍棒とし、それをもって近隣の野山を荒らす凶悪なるドラゴンを殴り殺すのであったーー各国童話集より
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暦。2022年のイースター4月17日まであと10日。そろそろ各方面が浮足立つ頃であります。グリーティングカード業界が汎用イースターカードを経て各人の趣向に訴求しはじめるのが1910年あたりからでしょうか。なにやら狙ったデザインが登場しているのであります。面白や、と。
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雑。イースター前に帽子を新調しようというキャンペーンの一角でしょう。「昨日買った白い帽子、花で飾り」なのであります。イースターのヴィジュアルが伝統的宗教画と「ひよことうさちゃんかわいい」路線に分化していく様子も興味深いものがあります。
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イースターカードのデザインも、新奇をてらうあまり製作者の意図から外れてSFかホラーに近づいたものも。卵生人類の誕生であります。
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雑。イースターに帽子を新調する話をしておりますが、そのお披露目の舞台はイースター礼拝となるわけで、当日教会が事実上のファッションショーと化して批判の対象ともなっていたようです。「去年の帽子で現れる勇者」「昔の帽子が懐かしい」といった詩も多数作られています。乳幼児も例外にあらず。
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暦。イースター期間中に産まれたタマゴには不思議な力が宿っているという発想があり、コミュニティーで分け合って食していたのだそうです。そのうち現物ではなくタマゴを描いた絵を配るようになり、郵便制度の拡充とともにグリーティングカードとして拡散したとのこと。ともあれ春の栄養補給なり、と。
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雑。たまにどうでもよいことが気になるわけです。最近見かけた「魔導師団」という言葉。「魔導師の団」なのか「魔導の師団」なのか。前者なら20人くらい、後者なら5000人はいるか? 組織の規模は重要だと思うのであります。
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雑。英国の習慣法によりますと、「地上」にて発見されたお宝は発見者のものとなる一方、「地中」から発掘されたそれは発見者と土地所有者あるいは王家で山分けにする決まりだとか。洞窟のお宝は前者に分類されるそうで、ゴブリンたちが守っておるのです。地中の金脈はノームの担当になるのでしょう。
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北欧のバイキングが襲ってくる地域では金銀財宝を地中に埋めてやりすごす例が多かったそうで、後年所有者不明の金貨の壺などがよく発掘されたとのこと。もちろん所有者をめぐってもめますので法的整備も比較的早期に行われたわけです。そこに妖精がからむと話が一気に複雑化する次第。
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fairy hour 妖精時刻を定める新たな術式なり、と。 twitter.com/kusabanaasobi/…
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#自分が何度も投稿してしまう画像 ふとりたおした猫。貫禄、であります。
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暦。本日4月10日は2022年のパームサンデイ。教会に小枝を持っていって祝福してもらう日、となっている教区が多いとのこと。小枝は家内安全の護符として大事にされ、翌年の灰の水曜日に燃やされて灰になるというプロセスです。英国ではヤナギの小枝を持ち込むのでありますーー
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ーーなおヤナギのつぼみには亡くなった子猫の魂が宿っているので、教会に連れていって枝から離してやるという発想の物語もあります。子猫たちは教会経由で昇天するもよし、あらたに猫の国を目指すもよし。ネコヤナギのフォークロアはさまざまなり、と。
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報道によりますとスペインでは昨年一昨年とコロナ禍で中止されていた聖週間行事が再開されたそうです。かの国の各信徒会が行う聖体行進や独特の三角帽子とマントは畏怖と恐怖の対象となり、さまざまな分野で引用されています。写真はウィキより。
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これは『ペイネ愛の世界旅行』に見るスペインの聖体行進。真夜中に行われることも多く、それは凄い雰囲気だそうです。
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聖体行列関連。突如やってきて悪い子を箱に詰め込んでどこかに連れていくブラックラビッツも、原形は聖体行列ではないか、と個人的には思うのであります。これもたいがい怖いです。
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雑。子供向けの教訓ストーリーはかなりの割合でホラー化するようです。「わすれてたの国」では日常のいろんな作業を「わすれてた」子供たちが矯正所でひたすら同じ作業を繰りかえすのです。帽子を定位置にかけるのを忘れると図のような目に遭うのであります。終わるまで帰れませんーー
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雑。スペインのイースターでよく見られるカピロテと呼ばれるとんがり帽子。もとは道化がかぶったもので、その後は信徒会会員が自らの愚かさを悔いる悔悟の象徴としてかぶるようになったそうです。英語圏では学校の劣等生がかぶるダンス帽に変化。ともあれ反省しているとのこと。写真はウィキより。
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暦。4月14日は2022年のモウンデーサースデイ。この日英国の君主が貧しい人々にお金を与える慣習がありまして、君主の年齢に応じて対象人数と額が決まります。御年96歳になられる女王陛下の場合、96人の男性、96人の女性に96ペンス相当の貨幣を手渡しするのです。今年は皇太子殿下が代行とのこと。 twitter.com/RoyalDickie/st…
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4月15日は2022年の聖金曜日。ヴィクトリア朝の子供たちにとってはホットクロスバン(以下HCB)という甘いパンを貰える日。HCBは多神教時代から季節の区切りに食されていた縁起物という説もあります。十字は四季を表しているわけです。陰干しして保存し、少量削って服用すると万病平癒という話も。
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さらに聖金曜日。図は恒例のイラストですが、右のおばさん(お姉さんと呼びなさい)がHCBを配る一方、左の男性は魚を売っています。聖金曜日は肉食を控えて魚料理を食べるという結構ポピュラーな伝統があるためです。こちらの由来も諸説あり。フィッシュアンドチップスでよいそうです。
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聖金曜日は魔法の指輪を作る日。昔日の英国の場合、国王が城内のチャペルにてまず礼拝し、続いて家来に持つ銀盤を祝福します。銀盤には指輪がいくつも入っていて、それに聖水を注ぐと各種けいれんを防ぐクランプリングと化すという手続きでした。図の137がそれにあたります。
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聖金曜日。教会の公式行事ではありませんが、欧州の各地でよく行われるのが「ユダの火刑」。藁などで作ったユダ人形を金曜日に吊るし、日曜日に燃やします。その間、石をぶつけたり棒で叩いたり。写真はウィキから、近年ギリシャで行われた際のもの。銃で撃っています。