西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(古い順)

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雑。イースターの贈り物にもお国柄が出るわけで、ベルギーでは当然チョコレートが飛び交います。写真の品は有名ショコラティエのイースターパッケージ。たまご容器にエッグチョコが9つ入って10ユーロほどという結構なお値段であります。おしゃれなり、と。
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聖土曜日。冥府に降って過去の義人を地獄より救い出すキリストの図。伝承によりますとこのときキリストは地獄の扉を蹴破ったそうで、救世主のキックが披露された唯一の例かと。なお扉はその後修復され、新たな錠が取り付けられておるようです。以後、地獄の鍵もキリストの持ち物に。
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2022年のイースター当日。普通は小雨の朝、まだ眠いけど出かける用意をはじめるのでありますが、当地方は快晴、肌寒いです。図は「イースター礼拝に向かうおばあさんひよこ」という呑み込むのに時間がかかる擬人化であります。
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イースターに関する伝承 ・お墓のまわりに花を植えるのによい日 ・黄色のガーターをつけると年内に婚約が決まる ・イースターの朝にフェアリーリングの周囲を走って二周すると妖精が出現してついてくる ついてきて何をするかは伝わっていないのであります。
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巨大エッグ運搬。どうやら大きな卵型のトランクというかバスケットみたいなものがあって、それにピクニック道具を入れて野外で遊ぶ風習もあったようです。
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指に関する伝承 ・人差し指と小指の先を手の甲の側でくっつけることができる人は支配者になれる ・両の中指に指輪をする人は不運に見舞われる ・爪の先端がとがっていない人は生計のために働く人 最初のやつはハンドサインによる魔術の一種なのかもしれません。
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関連図像。運命の輪にはいろいろなものが乗っかります。砂時計を手にした有翼の老人は「時」。運命と時が出会うときに好機が生まれるのですが、その瞬間はあっという間に過ぎ去ってしまうのであります。しかも時の老人はなんか眠そうです。われらに気づいてもらえない可能性もあり。
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関連図像。運命の女神の乗り物は車輪や球体が代表的ですが、たまにシーソーの中心にいてあちらを上げたりこちらを下げたり。この図では(ちょっとわかりにくいですけど)学者と政治家がぎっこんばったんしています。女神はいずれに微笑むか。
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参考図像。デューラーのフォルチュナ。運命の女神に言及する際は「マダム」と称するのが礼儀とか。さもないとミス・フォーチュンと化して災いをもたらすのだそうです。もちろん英語圏でのお話であります。
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#ドラゴンの日 さて今年もまた4月23日すなわち「ドラゴンの日」が近づいてまいりました。一般には聖ジョージ祝祭日だったりしますが、そこはそれ。大多数のドラゴンは書物のなかに棲息していますから、書物の日でもある23日にみなさんのお気に入りのドラゴンを紹介してください。図は当館の守護龍。
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#ドラゴンの日 西洋のドラゴンは美女を守ったりかどわかしたりしますが、昨今のマンガ等に見るドラゴンは美女・美少女化して主人公につきまとうのが多いように感じます。安珍清姫モチーフの発展形と思えば納得できなくもないです。図はラングの緑童話集の装丁から。
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強大なドラゴンが人化するとなぜ女性になるのか。関係者に質問してみたところ「カマキリみたいなものでおおむね雌が強い」との回答をいただきました。そういえば雄ドラゴンにはたいてい姉がいて頭があがらないのであります。面白やおぞましや。
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#ドラゴンの日 「ウォントレーのドラゴン」。英国古謡にうたわれるヨークシャーの悪竜。有翼、44本の牙、大きさはトロイの木馬ほど、人畜有害、自然災害なみと喧伝されましたが、刺付き甲冑をまとった泥酔騎士に蹴られて悶絶。かつてはさまざまな作品に登場しましたが最近はあまり見かけません。
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そういうわけで4月23日はドラゴン退治というよりはドラゴンと聖人が共謀した日ととらえておるのであります。 #ドラゴンの日 twitter.com/MuseeMagica/st…
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#ドラゴンの日 言われないと気づかないドラゴンもいるもので、これはスコットランド伝統の革鞄「スポラン」に見るケルティックドラゴン模様。本来はウェストバッグですがストラップを替えて秋冬用の斜め掛けにしています。スマホとお財布等を入れるのにぴったり。
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雑。巨大書物用の懸架式書見台。使わないときは巻き上げておけるので便利なんでしょう。いまでも古い修道院などでは使われているそうです。図は『ウォントレーのドラゴン』(1895)から、台所で料理本を調べる料理番という戯画の類。巨大魔法書を登場させる際の参考資料ということで。
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雑。夜の教会墓地はさまざまな伝承の舞台。4月末に多いのは午前0時に幽霊たちのミサが行われ、会衆のみなさんに新人(近日中に亡くなる人)が紹介されるというもの。興味本位で覗きにいく人がその新人になるのでありますーー
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雑。妖精馬車(蝶車)。ホール・チェンバレンが描くそれはシャシーがスイレン、車輪にカウスリップ、照明はファイアフライたちが別個に担当しています。策具類はスパイダーの銀糸で構成。夢のなかの乗り物は細部の指定が重要なのであります。パキン『ガーデンフェアリー』(1908)から。
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季節。春から夏へ向かう移ろいを美しい儀式にまとめたのがW・グレアム・ロバートソン『五月の朝の仮面劇』(1907)。メイイヴからメイドーンに至る時間帯に妖精女王と妖精たちが魔法の露を集めて大地を祝福し、爽やかな夜明けの風を迎えるのであります。絵は当館のWGRコレクションから。
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参考図像。15世紀初頭のタリスマンデザインと思われますが、確信はなし。検索ベースとしてアップしております。
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雑。メイデイではもともと五月の擬人化を the Lord and Lady of May のカップルで選出して祝祭を行っていたのですが、いつのまにか男性が消えて、lady が queen に昇格して現在のメイクイーンに至ったそうです。五月姫に花束をささげる青年たちの図。
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そういえば、と再掲。 twitter.com/MuseeMagica/st…
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暦。さてメイクイーンの選出法。19世紀以降は事実上の美少女コンテストと化していますが、それ以前は「銀貨を一枚入れて焼いたケーキを切り分けて」と例のパターンだったようです。当たった娘は銀貨を貰えてメイデイ中はちやほやされるわけです。なぜか黒いケーキにするそうです。図は適当な娘さん図。
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メイデイに関する伝承 ・一部地域ではメイポールが自ら動いて募金を迫る ・焚火をして、残り火で火渡りする ・馬車を花で飾って行進する ・弓術大会の開催多し ・カタツムリの這跡に予言の文言を読みとる メイクイーンの原型はメイド・マリアンにありとの説もございます。
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メイデイにつきこちらも再掲。 twitter.com/MuseeMagica/st…