西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(古い順)

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煙突に関する伝承 ・煙突から風が逆流してきたら大雪が近い ・元旦に煙突を掃除すると一年中ラッキー サンタが煙突から入ってくるように、幸運は煙突から入るとされていて、煙突のすすはラッキーマテリアルと見なされるのであります。煙突掃除人と握手するとラッキーというのもここらへんから。
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鉛筆に関する伝承 ・ちびた鉛筆を地中に埋めるとラッキー ・鉛筆を削り終えると勉強した気になる ・学校に忘れた鉛筆を取りに戻ってはならない ・男子が初めてのラブレターを鉛筆で書いて女子に送るとその恋は決して成就しない 学校関係の伝承が多くなります。最後のはケンタッキー迷信集から。
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とりあえず伝統的なおまじないを。 twitter.com/MuseeMagica/st…
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季節。どうも19世紀中頃までサンタのおじさんの人相が悪いのであります。1876年の絵本でもこのとおり。不審な中高年が真夜中に煙突経由で侵入してくるのであります。ブギーマン扱いなのかもしれません。
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クリスマスに関する伝承 ・この日に生まれた子供は動物の言葉を解する ・当日朝、先にメリークリスマスと挨拶した人が勝ち ・クリスマスからの12日間が続く12か月を象徴する ・クリスマスにお人形がお祈りするとラッキー  人形がなにを祈るのかーーともあれこの夜の夢はたいがい荒れるとのこと。
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マリロイドあるいはマリルイドも再掲しておきましょう。最近地元ウェールズで人気が上昇中とか。 twitter.com/MuseeMagica/st…
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暦。12月26日はボクシングデイ。みんなで殴りあう日です。お約束ですので今年も言いました。  ボクシングデイの由来は諸説あって、使用人にプレゼントボックスを渡す日とか、教会の募金箱を開ける日とかいろいろと。とりあえず当館では「魔法を箱に入れる日」と定義しておりますーー
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ーー魔法の箱にはわかりにくい魔法道具を入れるのであります。主を失った鍵、片方だけの人形の靴、小さすぎる指貫、海岸で拾った丸いガラス片など、行き場のないものたち。そういうものにチャームが宿るという発想なり、と。
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12月27日は #ピーターパンの日 。1904年のこの日にロンドンにて初公演。以来、子供部屋の誘惑者は世界を放浪しておるのであります。ちなみに服は赤あり黄色あり。厳寒のケンジントンパークに緑は少ないのです。
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ホーンによれば magician 神の名のもとに天使や悪魔を使役する enchanter 悪魔も天使も呼ばず、薬と呪文を用いて不思議をなす エンチャンターが唱える呪文をチャームと呼び、また呪文が封じこまれた物体もチャームと呼ばれる。 ここらへんの定義が結構面倒なのです。絵はコルムのエンチャンター。
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用語。 The spell is broken. The curse is lifted. スペルは組み立てるものなので「壊れる」。 「呪いが消える」に使う lift は「霧が消える」にも使う表現ですので、呪いの雰囲気もわかろうというもの。黒い霧の如く周囲に漂っておるのです。時折り語感をチェックしてみると面白いのであります。
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大晦日に関する伝承 ・大晦日の真夜中に玄関を見張っていると老人が出ていき子供が入ってくる姿が見える ・大晦日には動物と話ができる ・大晦日の深夜、暗闇の中で聖書を開いて栞をはさみ、そのまま枕の下に入れて寝る。翌朝に該当文章をチェックして一年の指針とする 最後のは手の込んだ書物占い。
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暦。12月30日は幽霊艦が英国に帰還した日です。1854年5月に北極海にて氷結のため遺棄された英軍艦レゾリュートが、解氷とともに無人のまま漂流し、翌年9月に米国の捕鯨船に発見されました。米国政府はレゾリュートを買い上げ、これを修理して1856年に英国に返還。米英修好に大いに寄与したとのこと。
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ランプに関する伝承 ・油切れでランプが消えるとアンラッキー ・すでにランプが灯してある部屋に別のランプを持ち込むとアンラッキー ・ランプのほやが割れるとアンラッキー ・吹き消す際の息の数がそれまでついた嘘の数 ラッキー関係がほとんど見当たらないのも興味深いところであります。
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謹賀新年。西洋魔術博物館、本年もよろしくお願い申し上げます。  絵はウィリアム・ブレイクの「虎」。この人の絵はオカルト関係者が大いに好むところであります。
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恒例。今年もお屠蘇がわりのローズマリーワイン。一回ディップしたくらいが香りの移り具合がちょうどよい感じです。それなりの文言を唱えて行えば、分類としてはエンチャントメントになりましょうか。優雅でよろしいのであります。
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雑。年頭の占いの一種。 ・ロウソクにピンを刺して火をともす。ピンが落ちたら未来の恋人の姿が見える。 なかには異常なねばりで落下を拒否するピンもありますので、結構面白い。パーティージョークの一種として人気があったとのこと。笑いがとれれば凶運は逃げるのであります。
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雑。悪い子を連れていくブギーマン bogeyman。その語源は不明なのですが、ダドリー・コステロ『ホブゴブリン休暇』(1861) にフランスの魔女狩り判事アンリ・ボゲ Henri Boguet を示唆する記述を発見。信憑性はともかく着眼点は面白く思うのであります。
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暦。 「雪のなかを裸足で踊るのはだれ?」 「扉を開いて迎えいれましょう」  ニューイヤーは到来する赤子として描かれますが、これが成長が早くて、12か月で老人となって家から出ていくのです。いろいろ考えさせられる設定です。絵は「カナダ読本」から。
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雑。例の「妖精と靴屋さん」のお話では、エルフたちがたいてい妙な髪形で描かれるのです。どうもこれは「好機」の前髪を表しているらしく、逃してしまえば二度とつかまえられないという教訓なのでしょう。目に触れることのない小さなチャンスなり、と。絵はパムリー読本(1918)から。
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#厳粛な場での不意の一撃 花嫁の父が挨拶のスピーチで緊張のあまり「嫁に出す」の意だったんでしょうが「出荷」と言ってしまい、はたと気づいて「出家」と言いなおしてさらに泥沼化し、笑ってはならぬと出席者一同が下を向いたまま必死でがんばったのこと。 それから10年、今でも語り草だそうです。
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暦。1月6日は公現祭。面白いことに世界の終末が近づくと出現するアンチキリストにも公現祭がある模様。欧州各国は敵勢力を「キリストの敵」と罵倒するのがしきたりですので、他国の王子の生誕に際して外交レベルで祝辞を述べ、裏ではこの種の宣材をばらまいていたとのこと。面白いのであります。
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普通のエピファニー「公現祭」に関しては去年のTWを。このお菓子の登場をもってクリスマスシーズンは終了。 twitter.com/MuseeMagica/st…
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暦。1月6日のエピファニーは東方の三博士の礼拝を祈念する祝日とされています。三博士の名前と贈り物とその意味はーー メルキオール 黄金 王権 ガスパール  乳香 神性 バルタザール 没薬 悲しみ となるそうです。「悲しみ」は人の罪を背負う運命を表すとのこと。絵は当館のホートンから。
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さてエピファニー当日。お約束のボケを。 「東方の三博士の名前、言うてみ?」 「ええと、山根博士、芹沢博士・・・」 「東宝かい!」  わからない人は幸いなり、と。