西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(古い順)

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雑。チェンバースによれば魔犬 spectre-dog は三種類に大別されるとのこと。 ・悪魔が犬に化ける ・悪人の霊が懲罰として犬の姿に変えられている ・悪霊が人間を脅すあるいはからかう目的で猟犬などに化けている  さらに付け加えるなら ・主を失った使い魔 ・主の墓守を続けて幽霊化した犬 なども
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姿はほぼ巨大黒犬で、目安としてよく参照されるのがニューファンドランド。あれよりでかいと妖怪変化の類と思ってよいようです。  スペクタードッグの特徴は具体的攻撃をしてこない点でしょう。ぬっと現れて、しっぽを振って近づいてきて、よじのぼって顔をなめたりします。かわいかったりします。
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とあるお屋敷で飼われていた巨大黒犬が幽霊化して暖炉前を占領すること100年。ついに当代の主人が頭にきて黒犬を追い払うと、そいつは屋敷近くの小路に出没するようになり、その道はドッグレーンとして人気スポットになったという逸話もあります。英国はこんな話に満ち溢れておるのです。
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雑。ベルギーはすでに朝方で気温6度、日中で13度ほどだそうです。このままでは日本の「秋」とあちらの「秋」が乖離する一方のような。わたしら亜熱帯に近づきつつあるような気がします。  ワンコは絶好調、もうすぐ満一歳。 #育ちすぎたワンコ
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雑。魔法使いの衣装という題目で服飾史の書物を渉猟するも東方の三博士くらいしか見当たらず。かわりにタロットの参考にできそうな図版がずらずらと。書物を持つのはアングロサクソンの王妃。かたや東ローマ帝国のエイレーネ皇后。美麗なり、と。ともにハーバート・ノリスの服飾本から。
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雑。ハロウィン向きとされるチャーム類 ・割れた栗の実 (良き目覚め) ・ハート型の紫水晶 (真心) ・フクロウ (知恵) ・ガラス瓶に入ったヘザー (永遠の愛) ・四つ葉のクローバー (幸運) ・スカラベ (貞節) ・古銭 (勝負運) ・松ぼっくり(厄除け) ・願い骨 (成就)
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・ヒイラギ (障害克服) ・ヘイゼルナッツ (長寿) こういったチャーム類を多数ぶら下げた腕輪をここ一番の勝負パーティーで着用して気合を示し、他のパーティー参加者を圧倒するのが正しいとのこと。大変であります。
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補足。願い骨 wishbone 。鶏の叉骨。鶏料理の際に皿上に残るこの骨を二人で引き合い、長いほうを得た人の望みがかなうという遊び。引く前に願いを声に出すのがしきたり。
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願い事に関する伝承 ・新月に願い事をするとかなう ・流れ星を見たとき「かね、かね、かね」と叫ぶ ・赤い鳥に投げキスして願いを言う ・灰色の猫に出会ったら、前足だけを見つめて願いを言う ・貨物列車を見たら願いを言わないと不幸になる 鉄道普及以前は干し草荷馬車が願掛け対象だったようです。
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雑。かつて英国各地の教会は地方独特の花飾りで飾られていましたが、産業革命等で農村部の人口が減り、そういった美習も廃れてしまったとのこと。19世紀半ばに復興運動が起きましたが、一旦途絶えた伝統は復活が困難だったそうです。こうしてみるとタリスマン的に興味深いデザインもいろいろと。
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ハロウィンに関する伝承 ・ハロウィン当日、教会最寄りの橋近くに橋を渡れない幽霊がしょぼんとたたずんでいることが多いので注意せよとのこと。手を引いてやるときは直接触れずに花やハンカチを間にはさむとよいそうです。直近で葬列が渡ったことのある橋に多い模様。
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雑。「むかしむかし、TVで観られるもっともセクシーなものがバーバラ・イーデンのおへそだった頃」という言い回しが流行ったことがあります。人気シリーズ I Dream of Jeannie 「かわいい魔女ジニー」(1965- 70 )は米空軍とNASAの全面協力のもとで製作されていますので、ミリタリーコメディーの側面も
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暦。チェンバースによれば1826年の10月18日に英国の宝くじが廃止されたとのこと。内部不正、さらに全財産を突っ込んで破産する者、当選しても放蕩三昧で破綻する者が相次ぎ、社会問題になっていたようです。図はホガースの戯画の部分、ミネルバが外れくじを引いた人に「勤勉に働け」と示唆しています。
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季節。急に秋が深まり落葉がはじまると、落ち葉に隠れてブラウニーが移動を始めるという伝承から。落ち葉を空中でキャッチし、「よい旅を」とつぶやいてから風に戻すとよいとのこと。このとき落ち葉を握りつぶしてはいかんのであります。意外とむずかしい。絵はマルグリット・デイヴィス。
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雑。日頃、黒猫やフクロウに変身している魔女たちがハロウィンの夜だけ人間の姿に戻り、魔法の料理を作るといいます。その料理を食すと魔力が一年分更新されるという発想でしょう。黒猫エプロンが妙にかわいいのであります。作者不詳、カナダ第三読本から。
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雑。a ring and the star いいまして、夕刻に一番星を見つけて初めての指輪をつけると願いがかなうという伝承。高難度としては流れ星を見て指輪をつけるヴァージョンもあります。金星を見つけてエメラルドの指輪を、というのが照応論的には正しいようです。貧乏な魔術師は銅の指輪でごまかします。
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暦。10月22日は #カバラの日 、と当館では勝手に決めております。それらしき既存日もないようですし、数字的によろしいかと。青銅の蛇は生命の樹にからみつくのであります。
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暦。10月22日は #生命の樹の日 のほうがふさわしいと思いなおしました。カバラは10&22以外にもさまざまな分野がありますので。ともあれ本日はいろいろな生命の樹を学ぶ日といった感じでいきたいと思います。
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雑。古いハロウィンのおまじないに「干し草の山のまわりを走って三周する」というのがあります。なにが起きるのかが伝わっていないから困りものというか面白いというか。おそらく時計回り、逆時計回りで結果が違うのでしょう。その場でなにも起きずとも、帰宅して就寝すればいろいろとーー
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ナーサリーマジック。子供部屋にある少ない家具も工夫と想像であらゆるものに変貌していきます。  黄金の夜明け団の儀式場にある立方体や円柱が位置を変えるだけで宇宙を表現していく有様も、このあたり遠因があると自分などは信じておるのです。絵はダルマーニュの『玩具史』から。
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雑。ハロウィンに行われるさまざまな占い系は特に test と呼ばれていて、フォーチュンテリングとは一線を画します。  教会の庭の土を一塊持ってきて、パーティー参加者がそれぞれ自分の名前を書いたロウソクを立てていく。最後まで燃えたらラッキー、なのですがなかに数本途中で消えるよう細工がーー
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雑。ハロウィンはまた肝試しの好機でもあります。  夜も更けてきたころ、干し草山に帽子をかぶせてくるといったゲームが主ですが、この時期の干し草山がまたいい感じに不気味なのです。夜にランプの灯りだけで近づくとなかなかの妖怪でしょう。吊り橋効果を狙うにはよいチャンスです。
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雑。ハロウィンの夜、就寝前に寝台の四本柱にそれぞれ「芸術」「科学」「文学」「実業」と名前を振っておきます。翌朝、目覚めたときに最初に目に入った柱の方面に将来が開けるというおまじない。どの柱がどれだったか覚えていない人は、まあそういうことでと。ケリーの『ハロウィンの書』から。
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珍品。ハロウィンゲームを探していて遭遇。「クエーカー集会」。女子が数名、椅子に座って無表情のまま親指を回し続ける(図参照)。男子数名が女子の前で次々に牧師の真似をして、最後にずっこけて見せる。女子は笑ったら負け。なにやら闇が深そうなのであります。『児童遊戯全集』(1889)から。
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雑。ハロウィンゲームは炉端遊びが多くなります。  現代ではぴんと来なくなったものは「鉛溶かし」。溶かした鉛を水中に投じ、出来上がる不思議な形でいろいろ占います。各家庭に各種補修用の鉛板とるつぼが常備されていた時代があったのです。二次大戦後はほぼ見かけなくなっています。