西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(古い順)

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#櫛の日 とのことで、関連伝承を。 ・櫛を落としたときは拾い上げるまえに願いごとをするとラッキー ・櫛の歯の間に髪の毛を残しておいてはいけない ・夜に髪をくしけずると悪魔の夢を見る ・櫛の歯の数を数えてはいけない ・死人の髪をすいた櫛を生きている人に使うと、その人ははげる
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9月5日は #石炭の日 とのことで、関連伝承を。 ・暖炉から燃える石炭が飛び出してきたら来客あり ・燃える石炭を長時間眺めていると魔法にかかりやすくなる ・青く燃えると嵐が近い ・夕方にぼんやりしている蛇のおなかに石炭を乗せると、蛇に足が生えて歩く 最後のはよくわからないのであります。
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雑。ヴィクトリア朝淑女紳士のウェストサイズに対する執念は、後世のわれわれの目には異常に見えるのですが、当時はどう思われていたのか。レディーたちがちょっとしたショックで失神していたのは当然だったのかもしれません。当時のコルセット、なかなか怖いです。
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雑。男性用コルセットは「マダム・ダウディング」というブランドが雑誌などで宣伝していて、商品名は「ベルトサポート」のようです。ローズ型、キッチナー型、プリンス型という名称から察するに、腹の出た中高年紳士が瞬間的に見栄を張るためのシークレットアイテムでしょうか。結構高価です。
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一応解説しますと、1899年のこの広告で言及されているローズは南アフリカの大実業家セシル・ローズ、キッチナーは陸軍元帥ホレイショ・キッチナー、プリンスは後のエドワード七世陛下。ずいぶんと偉い人ばかりおちょっくっておるのであります。
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衣服に関する伝承 ・赤子服、子供服をすべて他人に譲ると子供ができる ・ペチコートがスカートからはみ出しているとアンラッキー ・靴下を裏返しに履いてしまうとラッキー。ただし故意ではだめ ・故人の衣服は長持ちしない ・クリノリンは決して男子の手に渡してはならない 衣替えの季節であります。
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9月9日は #世界占いの日 とのこと。 この文字列を凝視していると「世界を占う日」のような気がしてきました。各国を擬人化したり、元首の即位日をベースに占ったりすることも多かったのであります。図はグレートブリテンの擬人化。飲んだくれたり、老け込んだり。怪魚に乗るのは御約束のようです。
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#世界占いの日 今年も出番がなかった携帯タロットセット。ライダー青箱、デュセル・ドダル、『タロットの鍵』(1920)、19世紀のバースデイブック、バーンズ詩集(書物占い用)、水晶玉、砂時計、日時計、羅針盤にクロス。毎年微妙に中身が変更されております。組み合わせを考えるのも楽しみのうち。
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暦。9月14日は「悪魔の木の実集めの日」 Devil's Nutting Day (21日説もあり)。この日に収穫されたナッツ類(殊にヘイゼルナッツ)には魔力が宿るとのこと。それを求めて森に入り、同じ目的の悪魔と遭遇するお話が多いのであります。おおむね早い者勝ちのようです。
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厄除けの伝承 ・蛇の抜け殻を携帯すると厄除けになる ・銀貨を枕の下に入れて寝る ・帽子を前後逆にかぶる ・野宿する際はフォーク状の柳の枝で周囲に二重円を描く ・寝室に「ふるい」を置く 悪霊は「ふるい」の目をひとつひとつくぐる習性があるため、朝までかかりっきりになるとのこと。
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今頃になってこれがRTされているので事情を調査。判明。この像の台座には1460という年号が彫ってあるそうで、すなわちコロンブス9歳か10歳の頃の姿という想定のようです。手にしている書物はおそらく東方見聞録。 twitter.com/MuseeMagica/st…
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暦。ちょっと季節外れですが新たな「カニ乗りおやじ」の画像を発見しましたので報告がてら。1849年の絵入りアルマナックにあったもの。単に乗るだけでなく、手綱を持っている点が珍しいのであります。「六月はカニに乗ってやってくる」。
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絵入りアルマナックの挿絵はだんだんと受け狙いになっていくのが面白いのです。当初は伝統的な季節寓意や擬人化像を掲載していたのですが、やがて「花咲くおっさんたち」シリーズを展開したり、誰得方面に暴走していきました。面白や、と。
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季節。イングランド北部やスコットランドでは、9月半ば過ぎから急に寒くなり、暖炉が恋しくなるそうですが、かすかにでも残る「夏」をとどめようと薄着でやせ我慢するのが恒例だったとか。the first fire と呼ばれるシーズン初の暖炉の火入れにはいろいろ面白い伝承があったようですーー
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たいていのお家ではハロウィンの頃には暖炉に火を入れていたわけで、ゆえに栗を使った例のおまじない「わたしが好きならはじけてとんで、嫌いだったらそのまま死んで」が意味を持つのであります。寒暖の境界もまた魔界への入口ですから、気を付けたいものです。
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「例のおまじない」。暖炉あるいは焚火の近くに男の名名前を刻んだナッツ類を置き 「わたしが好きならはじけてとんで  嫌いだったそのまま死んで」 と唱えます。ぴくりともしないナッツは火中に蹴りとばすのです。複数並べて最初にはじけた男が本命といった占い方もあります。ぴくりとも(以下略)
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魔法使い wizard に関する伝承 ・パンの発酵の邪魔をする ・ブリオニに接すると術が破れる ・やむを得ず会うときは両の親指を握りこんで対抗 ・魔法使いの葬儀にはカラスが参列する ・飛んでる悪魔を聖書で挟むことができる 図はウィザードの代表格マーリンがヴィヴィアンに誑かされるの図。
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雑。分類。 warlock スコットランドの魔法使い wizard ウェールズの魔法使い sorcerer ラテン諸国の魔法使い ただしこれは近世以降の分類であって実態を反映していない可能性も。典拠となるジョンソン博士の辞書の影響力は底知れないのであります。
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chant の定義は to celebrate by song とありますので、enchantment は「歌によって人や物品に祝福を施し、力を与えること」でよいかと。これが incantation になると若干方向性がずれて目的が祝福に限定されなくなる感じです。
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暦。1665年の9月中旬、ロンドン大疫病の猛威はピークに達し、死が市街を駆け巡ったのであります。デフォーの聞き書きに見るその様子はバイオハザードそのもの。都市機能がほぼ麻痺するなか、路上に放置された死体だけが増えていったとのこと。ライダー版の死神像は史実を背景にしている可能性高し。
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お茶会に関する伝承 ・手渡されたティーカップに浮かぶ泡の数が将来の夫の数 ・ティーケトルをゴトゴトと沸騰させると男が逃げる ・ティータオルがテーブルから落ちると来客の知らせ ・ティーカップを持つ際に小指を曲げる娘は決して結婚できない いろいろ作法があってややこしい領域のようです。
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断捨離推奨派の方々の目には、同じ本を出版社別、年代別に集める行為はどのように映るのか興味がありますね。 twitter.com/tamiki/status/…
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小悪魔「しかしご主人さま、犬や猫には魂はないのでは?」 悪魔 「おぼえておけ。魂というものは裏切られたときに生じるのだ。この子にはもう[猫の頭をなでる]立派な魂がある」 よく言われる解釈であります。 twitter.com/MuseeMagica/st…
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季節。そのあたりに生えている彼岸花、英名 Red Spider Lily 。英国へは比較的近年に導入された園芸種であるため、これといった伝承がありません。いまのうちに「夜歩く」「地下の死骸の血を吸って赤くなる」などとささやいておくと、100年くらいで吸血歩行植物に進化するかもしれません。
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あるいは別名を「悲願花」。大切ななにかと引き換えに願いがかなう花、などと書き残しておけばそこそこ猿の手になりそうです。higan-bana "the flower of sad fulfillment". A flower signifying a fulfillment achieved by sacrificing one's most important thing or person.