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ーー使い魔とはおよそ命令を聞きそうにない動物がつとめるのであって、犬や馬を使い魔と称する例はまずなかったように思います。なお猫さまはこちらが使い魔にされる可能性がきわめて高い存在であります。実例に関してはみなさまお心当たりがあるかと。
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タンポポの花で人のあごを撫でる。花粉がついたらその人は「乳製品が好き」という、占いなんだか遊びなんだかよくわからない伝承もあります。タンポポの周辺はどこかのどかでよろしいかと。
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さて今年もまた4月23日すなわち「ドラゴンの日」が近づいてまいりました。一般には聖ジョージ祝祭日だったりしますが、そこはそれ。大多数のドラゴンは書物のなかに棲息していますから、書物の日でもある23日にみなさんのお気に入りのドラゴンを紹介してください。
#ドラゴンの日
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#ドラゴンの日
敵役としてあらゆる状況に引きずり出されるドラゴンくん。これはアメリカの読本に見る珍妙な例。なぜかピーチプリンス「モノタロー」と戦っています。鬼ヶ島の説明が面倒と思われたのか。
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#ドラゴンの日
ドラゴンの一家の日常を描くチューダー・ジェンクス「ドラゴン物語」(セントニコラス誌1889年)。お父さんドラゴンは一日の仕事(騎士捕獲)を終えて炉端でくつろぎ、お母さんドラゴンは子供たちに童話ならぬ竜話を語りきかせる団欒の図であります。
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#ドラゴンの日
リチャード・ウィルソン「笑うドラゴン」。例によって適当に追い出された第三王子さま、魔法の笑い袋でネコとドラゴンを仲間にし、ドラゴン退治の賞品だったお姫様と王国をゲット。ただしドラゴンはすでに友達なのでみんな一緒に暮らしてハピリーエバーアフターという物語ーー
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ーーですが時がたち、ひとりなくなり、ふたりなくなり、最後に残ったドラゴンも魔法の笑い袋を過剰服用して死去。笑い袋は内容を成分分析され、笑気ガスとして世に伝わったという不思議な味のエンディングです。1922年の『ヤンゲストオムニバス』から。
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雑。とある英国海軍艦長が1795年4月に「海戦における臆病行為」の容疑で軍事法廷で有罪とされた事件がありまして。その艦長の行動が実は「呪い」によるものとの説が流布したのであります。いわく艦長が一方的に婚約を破棄して別の婚約者に乗り換えた際、前の女性から呪われたのだとーー
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ーー「あなたのような悪い人には軍人にとって最悪の呪いがかかるとよい。いざというときに心がひるむ呪いをかけましょう」。たまたま艦長と女性が出会う機会があったとき、この言葉が放たれたとのこと。公の場での宣言としての呪詛は記録に残るため興味深いのであります。
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きれいなお花も持っていきかた次第で呪詛であります。
貴婦人が発する「あなたの好きな花を教えてくださる?」という質問は(お墓に供えてあげたいから)の意とのこと。こわいです。
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