西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(古い順)

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雑。「月食。この絵を手に持ち1フィートほど離します。左目を閉じ、右目で天文学者の頭をじっと見ます。それからゆっくりと絵を近づけると、あら不思議、月が消えてしまいます」セントニコラス誌(1898)。盲点を利用した遊びですが、天文学者の衣装がすごいのです。海王星、天王星も入ってます。
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暦。そういえば本日、カーナビが「今日はメンズバレンタインデイ」などと言い出しまして。なんでもバブルの頃にファッション業界が暴走し、男性が女性に下着を贈る日として企画されたのだとか。当然ながらコケたおしたとのこと。そんなものをなぜ今頃カーナビが口走るのか、不思議ではあります。
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雑資料。16世紀初頭の英国セントポール校校則 ・午前七時までに登校、午後五時下校。 ・友人のロウソクを借用しないこと。 ・授業中の飲食は一切禁止。 ・校内での闘鶏、肩車行為、喧嘩等を禁ずる ・祝日は学生が勝手に決めてはならない 遅刻してゲームして自主休講する学生が多かったと思われます。
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雑。ベツレヘムのあの夜、他の天使たちとはぐれてしまった迷子の天使が出会う人々に持ち物を与えていく「迷子の天使」ジャネット・フィールド・ヒース作(1929)。竪琴、輪っか、翼を手放し、ただの人となっていきます。「星のターナー」に似ていますが、もっと投げっぱなし。心に残るのであります。
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猫系伝承。 ・部屋に椅子が二脚しかないときは、よりよい椅子を猫にゆずるべし。  見知らぬお猫さまとたまたま同室になったときの心得であります。お猫さまはたいての場合お姉さまでもありますから、逆らうだけ無駄なのだそうです。なんかわかります。
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雑。珍品を見つけて読みふけってしまうのは悪癖と自覚しております。『ウーノ王子、あるいはフランクおじさん妖精国に行く』(1897)。普通、フェアリーランドに迷い込むのは少年少女でありましょうに、なぜか中年のおじさんが招待されてしまいます。風刺的な作品かと思いきや直球勝負のファンタジー。
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英国の雑。この時期、イグサの束を荷車に満載して教会に運び込む「ラッシュベアリング」なる行事が19世紀中頃までは盛んだったとのこと。収穫祭の一種で、ドルイド宗の名残との説もあり。図は子供たちが行うスケールダウン版。教区を練り歩いて募金を集め、お菓子を購入するというよくあるパターン。
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雑。小さな蜘蛛の巣に朝露がかかった状態を「妖精花嫁のヴェイル」と称し、フェアリーウェディングの兆しとするのであります。見かけた際はポケットのなかのコインを裏返すおまじないをして、帽子をちょっとあげて挨拶をするというしきたり。さりげない礼儀作法は転ばぬ先の杖なり、と。
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雑。妖精は人間の靴屋さんに注文して秋の紅葉を素材とする赤い靴を作ってもらうとのこと。お礼として妖精郷に招待される靴屋さん。「そのときが来たら、戸口に黄色い葉っぱを届けよう。風に運ばれるそれを追っておいで」。しかし黄色い葉っぱはなかなか現れません。待ちわびる靴屋さんであります。
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雑。さてこの場面は? キャサリン・パイルの各国童話集『風の吹くところ』(1910)から「ユレイシマに漆塗りの小箱を渡す海神の姫」の図であります。パイルが語る浦島太郎は海上にてウミガメ(実は姫)を助け、その縁で姫と夫婦になって「悦びの島」で暮らしますがーー
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当館が報告したウラシマ関連の挿絵をまとめて再掲しておきましょう。一気見するとなかなかのカオスでよろしいかと。
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さらにどん。
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勢いで桃太郎関連も再掲。ピーチプリンス、ピーチボーイ、ピーチリングといった呼称もあれば、どこで読み違ったのかモノタローになっている版もあります。
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話の展開もヴァリエーションが多く、鬼ヶ島に渡らずに近場のドラゴン退治する版も。
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さらに日本民話の海外版。以前も報告しましたが「しっぺい太郎」のお話は海外に出ると化け猫退治ものになるのです。日本犬の特徴があまり知られていない頃は、太郎もレトリバーやボルゾイ風に描かれていて楽しゅうございます。サムライウォリヤーも国籍不明。
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敵役のネコも普通サイズで描かれることが多く、ちょっと迫力に欠けるというか。サムライの出番すらろくにない感じであります。
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雑。夏から秋に変わる頃といいますから今頃でしょう。「ノアの方舟」パーティーなるものが開かれていたといいます。動物のマスクを着用した子供たちが主催者の家に集まり、方舟に見立てた一室に入る入らないで遊んだと記録にあります。子供の遊戯が神話の再現となる場合、その魔術性は強力なり、と。
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暦。花いちもんめにそっくりの英国伝統ゲーム「バウズインメイ」。春の子を冬と夏が奪い合う形になり、最後は全体で引っ張り合い。季節の進行を象徴する遊戯もまた魔術性が高いのであります。夏と冬が秋を奪い合うとなれば、グリムリーパーの登場となるでしょう。子供らよ、畏れよ、と。
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暦。天使の祝祭日ミクルマスが近づいております(9月29日)。花はミクルマス・デイジー、食べ物はブラックベリー・ジャム。この一年を振り返り、自分がなした善行と悪行愚行の類を天秤にかける日でもあります。細部にわたる点数表もあり、「魂のアナリティクス」と申せましょうか。面白や、と。
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暦。ミクルマス近し、ということで恒例のネリー・ベンソンの絵を。デイジーは天使たちを歓迎し、ブラックベリーは悪魔を寄せつけません。後者は天然の鉄条網、物理的魔除けとして戦術的ガーデニングに用いられるのであります。
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雑。lectern いいまして、巨大書物を閲覧する際に必要なファニチャーであります。伝統ある教会や図書館ではいまだ現役。さまざまな想念の特異点として魔法発動のきっかけに使えそうです。また隠し収納等の細工にも。図はデュリンが描く「書見するオズバルガ王妃」。
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ミクルマスが近いので天使の話題を多くなります。  大天使ラファエルの持ち物は魚なのですが、魔術方面ではあまり見かけないのです。釣り師の守護天使としたいところです。なおトビト書の記述によればこの魚は巨大魚ですから、描かれたラファエルも身長20mくらいはありそうです。
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先週フリーメイソン会館では70もの集会が開かれましたが、すべて英国政府が打ち出した「集会は6人まで」ガイドラインを厳守したとのこと。 twitter.com/UGLE_GrandLodg…
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猫魔術。擬人化は魔術の要訣のひとつですが、猫のマザーグース見立てはどう処理すればよいのか、少し考える必要がありそうです。可愛ければなんでもありでしょうか(ありでしょう)。ラファエル・タック社の絵葉書シリーズから。(ラファエルを追跡していて遭遇)。
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さらにどん。世に猫好きのたねは尽きまじ。