西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(新しい順)

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雑。英国女王メアリー(1516-58 )は即位後に父王ヘンリー八世のプロテスタント転向を撤回してカトリックに復帰。5年の在位期間中に抵抗する宗教者や信徒300名余を火刑に処して「ブラディー・メアリー」とあだ名されることにーー
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暦。3月13日は天王星が発見された日。1781年のこの日、天文学者ハーシェルがふたご座付近を観測していて奇妙な動きをする天体を感知。一か月ほどの観測を経て観測結果を王立協会に報告。他の天文学者たちがよってたかって観測と計算を行い、新惑星と確認されたのであります。写真は月食時の天王星。
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雑。修道院の花暦の3月12日の話題は「カエル」。いわく「逆境に接してはじめて神に祈る者は雨に遭って鳴くカエルに等しい。真の神の僕は日頃から神に感謝すべし。あたかも陽光のなかにあって新緑を音楽で満たすグラスホッパーの如し」と。ともかく英国では今頃からカエルが鳴きはじめるようです。
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猫に関する伝承 ・他人の手袋で猫をなでるとその人が多数の猫につきまとわれる ・耳のうしろをなめてくる猫は使い魔になる ・食べ物を持っているときに猫にウィンクされたら、素直に差し出すとラッキー どうも猫系の伝承は「人によってはご褒美」が多いような気がします。絵はキャサリン・パイル。
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ヴィクトリア朝のロンドン。ストランド街近くのホリウェルにあった有名看板「三日月」。もとは生地屋だったそうですが、のちに書店になり、看板はそのまま通りを睥睨して名物と化したとのこと。マザーグース世界では「月の男」は魔女のボーイフレンドでもあります。雰囲気はよろしいかとーー
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先程、庭先にカササギが出現、撮影。ちょっと手振れしているのが悔しいです。  おしゃべり好きの小鳥がおしゃべりに夢中になってノアの箱舟に乗りそこなったとの伝承。それでむりやり鳩とカラスの間に割り込んでこの姿になった、となんかで読んだような気がします。面白や、と。
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こちらは当館のローズマリーを取材するセイヨウミツバチ(だろうと思うのですが)。女王陛下によろしくお伝えください、と声をかけるとよいのだそうです。
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#ミツバチの日 喪章をつけるしきたりはあちこちに残っています。 twitter.com/yusai00/status…
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暦。#ミツバチの日  魔術的宇宙観では金星の力が大気を通過してハニーとなり、花にたまります。それを採取して精製するミツバチは宇宙の情報の取材者と見なされ、勤勉の規範として尊重されるのがしきたり。引退した英国紳士の養蜂趣味は、ノブリス・オブリージにして情報活動の比喩なのであります。
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雑。よく物語などで魔神の類が手足をばらばらにされて各地に封印されたりしますが、実は聖人も同様の憂き目にあうことが多かったのであります。列聖が決まって改葬される際、遺骸の手足があちこちの教会に分配され、聖遺物として豪華な容器に納められて陳列されるというーー
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雑。14世紀頃から英国各地の有名巡礼地では巡礼者の到着証拠として独自のデザインを持つバッジやブローチの類が販売され、教会の利権となったのであります。この種の記章には道中安全といった効能が付与され、事実上の護符扱いなのですが、もちろん教会は知らんぷり。図はカンタベリークロス。
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雑。ホーンによれば「春は3月6日に始まり、93日間続く」とのこと。ジャック・フロストは山に帰り、雪妖精は静かに消えていくのであります。帰還のタイミングを逸した冬の精霊たちは川流れしたり、自ら火に向かうとのこと。春先の物語は微妙な悲しさを帯びることが多いようです。
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日本の赤珊瑚はヨーロッパに渡り、退魔の宝剣になったとのこと。Thanks for information! twitter.com/HokutoAndy/sta…
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暦。3月5日は #珊瑚の日 。図にありますように、日本産の珊瑚がかなりの数量で西洋に輸出されていて、外貨稼ぎの一助となっていた模様。ちなみに19世紀の英国オカルト界では水晶玉といえば日本製がメイン。護符用の珊瑚玉も日本のシェア率が高かったと推測されるのであります。
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暦。3月4日は #ミシンの日 とのこと。 なればと伝承を探しても、近代の精密機械にはこれといった迷信も見当たらず。針と糸関係から少々。 ・裁縫中に針が折れた服は長持ちする ・落とした針が床に刺さるとラッキー ・針山に亭主の髪を詰め込むと気分転換になる 写真は当館にある足踏み式シンガー。
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ーー日本をいろいろ見てまわるうちに、宣教師たちの尽力でそれなりにクリスマスが行われていると知って安堵するサンタクロース。全体的に善意のお話なのですが、どこかおかしな挿絵がいい味だしてます。少年禁酒軍とはいかなる組織なのか、謎であります。
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珍品。ピーボディー「日本のクリスマス」(1926)。仏教国の日本にはクリスマスがないと聞いたサンタクロースがお忍びで日本を視察するのであります。日本語の朝の挨拶は「オハイオ」と学んだサンタがいざ実践となると「ペンシルベニア」と言ってしまいます(どうも当時の定番のギャグらしいです)ーー
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3月2日は #ミニチュアの日 とのことなので当館所蔵のミニチュア本を。印刷版ミニチュア聖書は1854年の刊行で70x55㎜というサイズ。ジョン・ディー日記は60x50㎜、こちらは1963年刊行の325部限定版。ミニチュア奥義書もあるはずなのですが未だ見つかりません。
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暦。3月1日はウェールズの守護聖人デイヴィッドの祝祭日。シンボル植物のネギとラッパスイセンが飛びかう日であります。あるいは黒煙突帽をかぶって赤ケープをまとうウェルシュメイドが練り歩く日。なにやら混乱しておりますが、そういうものだと思って混乱するのが作法のようです。
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2月28日は英国の名馬エクリプス(1764-1789)の命日。日食の日に生まれたためエクリプスと名付けられ、当時の競馬で18戦18勝。引退後は種馬となり、現在のサラブレッドの基礎となったとか。死後も名声はおさまらず、骨格標本となって各地で展示され、終いには複数巡業状態にーー
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なにやらトレンドにフランダースの犬が。ならば当館がさまざまな版から集めたパトラッシュ・コレクションを。原作の描写に忠実なのはどれでしょう?
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ベストセラーとなったキッチナーの料理本『クックズ・オラクル』にいわく「不慣れなハウスキーパーや料理人に時間と手間とお金がかからない料理を紹介する。社会の中層の人々に食事の楽しさを知ってもらう」のが執筆目的とのこと。皿洗いや後片付けも視野に入っている丁寧な著作であります。
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暦。2月26日は料理研究家ウィリアム・キッチナー(1775-1827)の命日です。実業家であった父親から7万ポンド(現在換算15億円)の遺産を受け継ぎ、人生を如何に快適に過ごすかをひたすら追求し、行きついた先が「料理」だったというハッピーな御仁。ポテトチップスの考案者とも言われていますーー
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雑。19世紀前半、巡礼という建前を捨てた純粋な観光旅行が台頭すると、危機感を覚えた教皇庁がさまざまな特典をつけたローマ参詣キャンペーンを展開して不発に終わったとのこと。英国サイドの記述ですので割り引いて読まなければなりませんが、鉄道網の拡充がもたらす信仰の変化は面白いテーマです。
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ーーチェンバースによれば、昔は魚の定義がいいかげんだったため、イルカもクジラも魚ということでレントの食卓を賑わしたそうです。コーンウォールにはイルカパイのレシピも伝わっているとか(かの地の住民は動くものすべてパイにして食すとの評判があり、悪魔すら逃げだす話が伝わっています)。