西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(いいね順)

1801
ーーチェンバースによれば、昔は魚の定義がいいかげんだったため、イルカもクジラも魚ということでレントの食卓を賑わしたそうです。コーンウォールにはイルカパイのレシピも伝わっているとか(かの地の住民は動くものすべてパイにして食すとの評判があり、悪魔すら逃げだす話が伝わっています)。
1802
なにやらトレンドにジャイアントキリングが。 巨人殺しはヘラクレスもやりますが、大番狂わせという意味ならこのジャック君でしょう。豆の木のジャックと類似していますが、やり口はこちらのほうがえげつないのであります。
1803
こちらはペーパークラフト「ポップアップストーンヘンジ」。グリーティングカードにも使えそうです。アマゾンUKで見かけました。
1804
暦。7月24日は「アポロニウスの日」。1854年のこの日、エリファス・レヴィがテュアナのアポロニウスの霊を呼び出したとのこと。この術がエヴォケーションなのかネクロマンシーなのかは見解が分かれております。密室での香の焚きすぎには注意。図はレヴィ式魔法のランプの想像図。
1805
貢物は具体的にはその季節季節の鳥獣や魚であります。晩秋の今頃はサーモンが最高の貢物なのですが、かの魚の名産地であるスコットランドでは猫たちがマン島王から離反して独自の王を擁立。なんかいろいろと難しいようです。
1806
出典はこちらから。 archive.org/details/stnich… 小節内に絵が入り込んだのはこれと後半にもう一本あります。
1807
メモ代わり。「(悪党は)畳の上では死ねない」の照応英文として Lawyers and asses always die in their shoes を参照。「弁護士とロバはいつも靴をはいたまま死ぬ」。弁護士さんに不幸があったときにランカシャーで用いられる言い回しとのこと。面白や、と。
1808
ーー産業革命の過程でテムズにあらゆるゴミ、ナマゴミ、産業廃棄物が投棄されて水温が上昇した結果と思われます。19世紀のテムズは「大いなる悪臭」として悪名を馳せることに。かくして人為が汚したメトロポリスは人的悪意の化身に襲われていくのであります。切り裂きジャックしかり、ハイド氏しかり。
1809
渡河あるいは架橋という行為のシンボリズムを考察しますと、ヤボクの渡しにて天使とヤコブが格闘したいわゆる「天使の関節技」事件もなんとなく理由がわかるような気がしてくるのであります。境界を超えるための試練かと。
1810
魔法のランプにからんで再掲。 twitter.com/MuseeMagica/st…
1811
「鏡のなかに将来の伴侶を見る術」。ようするに映しこめばよいのでは、と策を弄するのも当然ありです。人気スターのポスター相手に行うなど、ややもすると空しい作業になる場合も多々あるかと。
1812
さてフォース・オブ・ジュライ。アメリカ起源の祝祭のもっとも大なるものでありましょう。その特徴はひたすら花火のドンパチ。邪悪なるもの(英国人)を大音響と火花で追い払う象徴的行為はやがて互いを爆破しあう狂騒と化したのであります。図は18世紀中頃のボストンの独立記念風景。
1813
チェンバースによれば、昔はイースターでも「トリックオアトリート」を行っていて、ハロウィンのそれよりもずっと荒っぽかったそうです。ワルガキどもが「お金をくれなきゃ靴をもらう」と通行人を取り囲み、6ペンスばかし要求します。断ると靴を持っていかれます。19世紀前半には廃れたそうです。
1814
先のリツイートに関して。エルフはタフで働き者の徒弟たちです。森のなかの低血圧どもとは違うのであります。手放す車がすねる話は具体的に経験あり。このあたり、理屈抜きの感性でありましょう。 twitter.com/MuseeMagica/st…
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ご恵投たまわりましたシーゲル著ゴールドワイン画『ディズニーヴィランズタロット』鏡リュウジ監訳・上杉亜隼人訳・河出書房新社(2022)。悪役と取り巻きでアルカナを構成するというアイデアの勝利でしょう。ヒーローヒロインでは多様性に欠けるのであります。紙質も上等、さらに良い香りがしますーー
1816
暦。節分とは季節の分かれ目、冬が春に変わる頃、とヘボン和英英和辞書にもあります。「冬は外、春は内」と唱えるのもよいかもしれません。炒り豆の由来に関しては諸説ある模様。パラパラという音が春雨や春雷を象徴しているのかもしれません。
1817
続きが気になる方はこちらから archive.org/details/elsone… 絵を見るだけでもほっこりできますです。
1818
ーーミットフォードは『佐賀怪猫伝』をもとに記しているため、龍造寺の因縁はカット。吸血猫が側室に化けて殿様を襲うのですが、正体を見破られるとハルバードを手にして戦います。いきなりファンタジー度がアップ。イサハヤ・ブゼンといった人名も漢字で読むよりかっこいいのであります。
1819
瓶詰の奇術師関連で再掲。この当時は帯剣している人も多かったため、剣を抜く人をまず取り押さえる、あるいは抜く前に取り上げるのが重要だったそうです。ネコを振り回すのは意味不明。 twitter.com/MuseeMagica/st…
1820
こちらも天井ワニの資料として。 twitter.com/MuseeMagica/st…
1821
図は16世紀頃のブロンズ。「ツインテールの人魚」と解説にありましたが、実際に見ると「思ってたのとちがう」。人魚と関係した男はその後陸上に戻ってもいろいろあって、子孫もまた海に魅かれて水死する運命にあるとのこと。それを回避するためにも海水による「右手の洗礼」なんだそうです。
1822
暦。1月6日は公現祭。面白いことに世界の終末が近づくと出現するアンチキリストにも公現祭がある模様。欧州各国は敵勢力を「キリストの敵」と罵倒するのがしきたりですので、他国の王子の生誕に際して外交レベルで祝辞を述べ、裏ではこの種の宣材をばらまいていたとのこと。面白いのであります。
1823
玄関でステップ&バックするのは、もともと「新年最初に玄関から入ってくるものが一年の動向を決める」という伝承があるためで、下手なやつに来られるくらいなら自分でやってしまえという発想です。
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既視感があったので数分間記憶の棚をひっくり返した結果、でてきた答えが「ロマサガ2のラスボス合体の図」。諸氏の賛同やいかに。 twitter.com/Estetism_jp/st…
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The Fool は瘋癲、風転、フーテン、風来坊と訳してみましょう。語源的にも folly は「空気、なかみからっぽ」あたりです。マルセイユの愚者は「フーテンの寅さん」でよいでしょう。なんか山猫みたいなのが噛みついてますし、あれをトラとする意見もありますので。