西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(いいね順)

1701
椅子に関する伝承その2 ・だれかが椅子を倒したときは数を数える。椅子が元に戻ったときの数が結婚までの年数。 ・無人の安楽椅子が揺れるとアンラッキー 一本脚による椅子回しは基本的にアンラッキー&無作法なのですが、不運が連続しているときはカウンターチャームになるそうです。
1702
暦。さて今年も「借りた三日間」伝説。別ヴァージョンも見つかりました。 荒れる三月を無事にやりすごした雄牛が「たいしたことねえな」とうそぶきますと、聞きつけたマーチがエイプリルから三日ほど借りて雄牛をぼこぼこにするというお話。油断大敵という教訓でしょうか。図は「オートモーブル」。
1703
#天使の日 天使の関節技に関して再掲。 twitter.com/MuseeMagica/st…
1704
雑。英国の温度表記はご存知ファーレンハイトの華氏温度法ですが、ヨーロッパ方面では19世紀前半までレオミュールの列氏温度法(水の凝固点を0度、沸点を80度とする)が主流であったとのこと。科学文献などに〇〇度まで熱せよなどと記述されていてもまったく当てにならない場合が多かったそうですーー
1705
雑。さてこの場面は? キャサリン・パイルの各国童話集『風の吹くところ』(1910)から「ユレイシマに漆塗りの小箱を渡す海神の姫」の図であります。パイルが語る浦島太郎は海上にてウミガメ(実は姫)を助け、その縁で姫と夫婦になって「悦びの島」で暮らしますがーー
1706
2月2日はロウソクのお祭りキャンドルマス。この日、教会ではロウソクの聖別式が行われますが、儀式に「勤勉なるミツバチたちの労働によりもたらされた蜜蝋」との文言があります。聖別式を経たロウソクは聖燭となり、悪魔祓いの効能を持つとのこと。 twitter.com/MuseeMagica/st…
1707
雑。マサチューセッツ州にあったイプスウィッチ靴下会社の広告に見る魔女像の変遷。1910年の雑誌広告では文章主体で簡単な魔女マークのみ。1920年になるとまる1頁のイラストになりますが、魔女は旧来の老婆像であります。
1708
英国の雑。この時期、イグサの束を荷車に満載して教会に運び込む「ラッシュベアリング」なる行事が19世紀中頃までは盛んだったとのこと。収穫祭の一種で、ドルイド宗の名残との説もあり。図は子供たちが行うスケールダウン版。教区を練り歩いて募金を集め、お菓子を購入するというよくあるパターン。
1709
スコットランドの伝承ーー ・体重を測るのは健康によくない とりわけ子供の体重測定は発育を阻害するというのですが、根拠は不明。成人にあって精神衛生によくない場合があるのは認めざるを得ないのであります。魔女認定の手法に体重測定があったことと関連があるのかどうか。
1710
雑。19世紀前半の文献にカードを用いたおまじないがありましたので。 就寝前、小型祈祷書に指輪と鍵とビスケットと花を載せ、さらに四枚のプレイングカード(図参照)を祈祷書の結婚式次第の箇所に挟んで薄いモスリンのハンカチないしスカーフで包む。それを枕元に置いて眠り、見た夢で将来を占う。
1711
暦。11月15日は解呪師 anti-conjurer の日(当館の提唱)。スコットランドの解呪師は聖なる湖を力の源としていて、その水で呪われた場所を清めたり憑き物を落としたりするとのこと。頼るべき湖は図のような妖精湖でありまして、見ればわかるそうです。散水の際に用いる木の枝は人によって違うのです。
1712
暦。4月16日は蝋人形師マリー・タッソー (1761-1850) の命日です。蝋人形は意外なほど呪術性を感じさせないのであります。実在の人物、実際の歴史を再現するとき、想像力が変容して機能する余地がないからでしょうか。タッソー自身の人生はまさしく波乱万丈で非常に興味深いものがあります。
1713
実はアガサ・クリスティーは危うく幽霊にされるところだったのであります。「1926年12月の有名小説家失踪事件。乗り捨てられた車が発見された地域の住民が2週間もたたずにヴィジョンを見るようになり、白いアパリション目撃の報告がなされた」。幽霊発生のメカニズムの一つということでーー
1714
雑。新たに見つかった天井ワニの図。スモレットの「ペリグリン・ピックルの冒険」からクルックシャンク画「魔術師」の図。コウモリ、骸骨、肩の黒猫と、これでもかと小道具のオンパレードであります。天井ワニはオカルト系室内装飾として最大級のものでしょう。最近あまり見ないのが寂しいです。
1715
ヴァリエーションで ”Brain, brain, go to Spain" 「おまえの脳みそスペインに行っちゃえ」というのもありました。脳みそだけスペインに飛ばされるのです。頭が悪くなれという呪詛なのでしょう。なんか凄いです。
1716
1925年の広告では魔女は魅力的な若い女性になり、これでもかとばかりにアピールしてくるのであります。宣伝対象も若い女性でしょうから、これが正解だったのか。広告も当時の流行誌に掲載されていました。ここらへんがサマンサ・スティーヴンスの原型と見なしてよいかもしれません。
1717
雑。コーンウォールでは妖精もメイポールダンスを行うという伝承。メイデイの夜、街道からちょっと離れた場所に高さ3フィートほどのメイポールが出現し、周囲で妖精たちがお祭り騒ぎ。それを目撃する人間がひどい目にあったりするわけです。絵はハミルトン・ジェンキンの「妖精祭り」から。
1718
さて七夕。分厚い雨雲に遮られつつも星空に意識を向けるべき季節でありましょう。あるいは過去に発生した天文占星の故事をひもとくもよし。自分などは彗星にまつわる狂騒の話が大好きであります。図は「パリのハレー彗星」イヴリン・ポール(部分)。ガーゴイルの背中が不吉を予兆しておるのです。
1719
雑。1720年の南海バブルの狂騒では、とにかく会社を興して株式を発行すればそれが飛ぶように売れ、さらに倍々ゲームと化していくため、とんでもない業種のインチキ会社が乱立したとのこと。オカルト風のものも多く、永久機関開発、飛行機開発、金鉱発見、占星術学校etc 。図は子供銀行の株券。
1720
道化棒には革風船を仕込んだものもあり、これを握りつぶすとギョエエエエと奇妙な音を出すのです。現代的相似物としてオタマトーンをもってくるのは当然でありましょう。フールのエレメント照応が空気になるのもここらへんと無縁ではないのです。
1721
燃え続ける炉のなかでいろいろな残滓が残留/成長するのはよくある話でしょう。竈から逃げた火が大災害を引き起こすのもありがちな話。さよう、9月2日はロンドン大火の火であります。火の用心さっしゃりませ、と。
1722
暦。そういえば本日、カーナビが「今日はメンズバレンタインデイ」などと言い出しまして。なんでもバブルの頃にファッション業界が暴走し、男性が女性に下着を贈る日として企画されたのだとか。当然ながらコケたおしたとのこと。そんなものをなぜ今頃カーナビが口走るのか、不思議ではあります。
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こちらは対モンスター戦で見かける武器群。ラッパ銃は銀貨や銀ボタンを詰めて至近距離で発砲。ファルシオンは英国のワームに特効という記録あり。シミターは砂漠の妖魔が嫌うとの伝承(さらにネクロノミコン系で活躍)。
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#猫の日 ならばこの記事も再掲しておきましょう。 twitter.com/MuseeMagica/st…
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で、白秋の「まざあ・ぐうす」で読みますと 「だァれがころした、こまどりのおすを」 「そォれはわたしよ」すずめがこういった となりますので、かの「音頭」の冒頭部を想起せざるを得ないのであります。