西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(いいね順)

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暦。1月7日は「聖ディスタフの日」。そういう名前の聖人がいたわけではなく、祝日が終わってふたたびディスタフすなわち紡ぎ棒を手にする日、仕事始めの意とのこと。ディスタフとスピンドル(紡ぎ針)は多数の伝承に包まれていて面白いのでありますーー
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雑。ロバといえば酷使される家畜の代表格ですが、たまに背中に十字の模様を持つロバがいます。それはキリストがエルサレム入城の際に乗っていたロバの子孫と見なされ、えらく珍重されるのであります。背中の十字を撫でると願いがかなうとか、背中の毛を煎じて飲むと万病平癒といった伝承があります。
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他にも黒髪が歓迎される話がかの国には多いのです。一説には、冬場に食い詰めた北欧系が襲ってくる時代が長かったため、寒い時期の金髪には本能的に警戒感があるとか。
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男児に女児服を着せる習慣に関して再掲。 twitter.com/MuseeMagica/st…
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暦。4月25日は聖マルコの祝祭日。幽霊目撃の特異日ともされていますが、(ああ、いるなあ)で済ませてしまう英国ではあまり意味がないようです。深夜に教会の玄関に座っていると近日中に亡くなる人の生霊に会うといった系統の話も多いです。図はハムレットの幽霊。
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巨大エッグ運搬。どうやら大きな卵型のトランクというかバスケットみたいなものがあって、それにピクニック道具を入れて野外で遊ぶ風習もあったようです。
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わけありで実家に帰れない子供は無人の寄宿学校に一人残され、荒涼にして暗鬱たる英国の冬を楽しまざるを得ない。やがて寄り添う幽霊も現れようというものであります。
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雑。明治日本には今では見かけなくなった大道芸あるいは占術パターンがあった模様。足元の仕掛けを操って酒呑童子人形に鉦を打たせ、自分も鉦を打つ「おみくじ囃子」とでもいうのか。軽妙なリズムで人を寄せ、おみくじを売ってその場で解釈するとのこと。1884年の日本訪問記から。
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暦。1814年の6月3日はナポレオン后妃ジョゼフィーヌの葬儀の日。その波乱万丈の生涯は節目節目に予言や占いがつきまとうのです。15歳のときの手相の予言、長じてのルノルマンへの傾倒など、興味深いのであります。絵はダンハウザーの「后妃と占い師とナポレオン」。またか、と憮然な表情のナポレオン。
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ーーユナイテッド・グランドロッジでは会員に対して七人以上の集会を開かないよう指針を通達し、また儀式場でのマスク着用の徹底をはかっています。この状況が長引けば七人以下で施行する儀式を考案せざるを得ないでしょう。なにがきっかけで儀式が改変されるのか、わかったものではありません。
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雑。イースター・ボネットをかぶってパレードする習俗の由来はいまひとつ不明。コーンウォールにそれらしき伝承あり。頭上に奇抜な農場を作り出すのが要訣のようです。そこらにある材料から一番面白いイースターボネットを作るコンテストもあった模様。呪術的な意図も感じられるのであります。
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犬報告。あちらで人気のドラマ『警察犬REX』を鑑賞中のワンコ。シェパード系の名犬といえばリン・チン・チンですが(古い)、あの名前が一次大戦中のマスコット「ラン・タン・タン」に由来することは以前も記しました。とまれ賢いワンコに勝てるものなしーー
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ウィッチチャイルドはやはり19世紀末の流行であったファンシードレス・ボール(仮装舞踏会)でもちらほら見受けられるのです。雑誌の挿絵よりもこちらのほうが早かったのかも。図は専門の仮装読本から大人向け魔女装束。子供部門に魔女はいませんが、妖精ドレスやヴァンダイクドレスに注目。
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12月10日はライダー版タロット記念日、ということで当館のコレクションから紹介。1915年に登場した通称「パメラD」。一次大戦に起因する物資と人材不足のため品質がいまひとつだったのですが、当館のDは出来がよい。オリジナルの抑え目な彩度は現物を当たらないとわからないのであります。
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伝承。ケンタッキー迷信集によりますと ・バターに最初にナイフを入れると ・パンをコーヒーに浸して食べると ・コーヒーポットを覗きこむと ・パイピースを先端のほうから食べると ・三回連続でくしゃみをすると ・13という数字が向かってくると ・黒猫の尾を踏むと 婚期を逸するそうです。
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ーー使い魔とはおよそ命令を聞きそうにない動物がつとめるのであって、犬や馬を使い魔と称する例はまずなかったように思います。なお猫さまはこちらが使い魔にされる可能性がきわめて高い存在であります。実例に関してはみなさまお心当たりがあるかと。
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さてエピファニー当日。お約束のボケを。 「東方の三博士の名前、言うてみ?」 「ええと、山根博士、芹沢博士・・・」 「東宝かい!」  わからない人は幸いなり、と。
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化け物の 正体見たり 枯れ尾花  ーー也有 同じくミラー編纂の句集から。「ゴブリン」「ホブゴブリン」が有する語感というかイメージというかは、他文化圏の相当物を知ることで補完されるのかもしれません。
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とりあえず伝統的なおまじないを。 twitter.com/MuseeMagica/st…
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雑。同じく日本訪問記から「狐釣り」。お座敷遊びの一種で、輪っかのなかに首を突っ込んで三宝上のお酒を飲むと成功。飲みそこなうと紐を引っ張られて首が締まるのです。頭に扇子を載せて行い、シルエットが狐に見えるのでこの名前があるとのこと。長崎の夜はお狐さまとともに更けていくようです。
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雑。イースターに帽子を新調する話をしておりますが、そのお披露目の舞台はイースター礼拝となるわけで、当日教会が事実上のファッションショーと化して批判の対象ともなっていたようです。「去年の帽子で現れる勇者」「昔の帽子が懐かしい」といった詩も多数作られています。乳幼児も例外にあらず。
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ーーこのお話はあちこちで語られていますが出典はいまひとつ不明瞭。ざっと検索したところアリエストサイテーションは1978年の猫本。もう少しさがしてみたく思います。
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英国の鳴く虫に関して再掲。虫の声は西欧人には雑音にしか聞こえない、などということはないのであります。 twitter.com/MuseeMagica/st…
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暦。1月20日は聖セバスチャン祝祭日。矢を射かけられる殉教姿が画題として頻繁にとりあげられています。日本ではセバスチャンは執事の名前として登場する例が多いとのこと。理由はいろいろと考察されていて、どうやらスピリの『ハイジ』が発生源らしいですーー