西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(いいね順)

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ご恵投たまわりましたシーゲル著ゴールドワイン画『ディズニーヴィランズタロット』鏡リュウジ監訳・上杉隼人訳・河出書房新社(2022)。悪役と取り巻きでアルカナを構成するというアイデアの勝利でしょう。ヒーローヒロインでは多様性に欠けるのであります。紙質も上等、さらに良い香りがします――
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雑。とある英国海軍艦長が1795年4月に「海戦における臆病行為」の容疑で軍事法廷で有罪とされた事件がありまして。その艦長の行動が実は「呪い」によるものとの説が流布したのであります。いわく艦長が一方的に婚約を破棄して別の婚約者に乗り換えた際、前の女性から呪われたのだとーー
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続・つけぼくろ。人体を小宇宙と見なす発想は普遍でありますが、顔面ホロスコープという分野もあって、ほくろ占いのベースとなるわけです。つけぼくろは人為的に星を操作して運や力を呼び込む魔術作業とも考えられますので興味深い領域なり、と。図は1657年の観相術大全から。
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雑。ワインはフランスの悪習なり、と警告を発する戯詩。目にも舌にも心地よく、しかしこれにはまれば昼に書を読めず夜も眠れず、空と池の区別もつかず、と言いたい放題であります。英国人ならビールを飲めというところでしょうか。たいがいの悪は目に見えないスピリットの仕業とされるのであります。
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書物。当館にも届きましたアレイスター・クロウリー著植松靖夫訳『法の書』国書刊行会、特装の黒ヴァージョン。ペーパーナイフを必要とするその姿はいかにも「封印の秘儀」でありましょう。興味深いのであります。
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暦。11月9日は伝統的にロンドンのロードメイヤーズ・ショウの日(現行は週末に移動)。シティーの職種組合から選ばれる市長がド派手なパレードを行います。組合ごとにシンボリズムが異なり、多くの術式が隠されているのでオカルト的にも興味深い行事ですが、今年はコロナで中止が決定。残念なり、と。
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このガラス工芸のハリネズミはハンドクーラーとともに当館にやってきた純粋な置物。素手で持つと痛いです。屈折加減が面白く、下から青い光を当てても胴体は透過してトゲ部分のみが青くなります。オカルト的意義など後出しじゃんけんでどうとでもなりそうな。
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さらに追加。幼くしてなくなった子供は天国に一輪だけ花を持っていってよいというお話。どの花にしようかと迷っていると、天使からおすすめが。これがアンデルセン本来の光明なのか。とはいえ赤い靴やパンを踏んだ娘に見られる暗黒面がかれの魅力の一つである点は否めないのであります。
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#怪魚の日 西洋のアマビエさまも再掲しておきましょう。 twitter.com/MuseeMagica/st…
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スコットランド女王メアリーの暗号書簡解読(AFP=時事) #Yahooニュース news.yahoo.co.jp/articles/27ae1…
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先般のアダムとエデンの園に関して再掲。どうも人類計画は最初から杜撰な様相を呈しておるのであります。 twitter.com/MuseeMagica/st…
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暦。天使の祝祭日ミクルマスが近づいております(9月29日)。花はミクルマス・デイジー、食べ物はブラックベリー・ジャム。この一年を振り返り、自分がなした善行と悪行愚行の類を天秤にかける日でもあります。細部にわたる点数表もあり、「魂のアナリティクス」と申せましょうか。面白や、と。
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#ドラゴンの日 敵役としてあらゆる状況に引きずり出されるドラゴンくん。これはアメリカの読本に見る珍妙な例。なぜかピーチプリンス「モノタロー」と戦っています。鬼ヶ島の説明が面倒と思われたのか。
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珍品。星の邪気を払うタリスマンを追っていて遭遇。1935年4月28日ボンベイクロニクル紙。忠犬ハチ公の葬儀の模様が記事になっておりました。弔電188通、僧侶16名による丁重な葬送だったとのこと。
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暦。8月16日は病者の守護聖人である聖ロクスの祝祭日。疾病に罹患して森のなかで苦しんでいたとき、犬に食物を恵んでもらって命をつなぐ話が有名です。その姿を刻んだ安価な木版画が護符として大量に出回り、マルセイユ系タロットの愚者像に影響を与えたとするのが当館の持論のひとつであります。
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夏の夕暮れの読書、ということでこれも再掲しておきましょう。あちらは蚊の類が少ないのでうらやましいです。 twitter.com/MuseeMagica/st…
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メイデイにつきこちらも再掲。 twitter.com/MuseeMagica/st…
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魔女のイメージ変遷の資料として再掲。 twitter.com/MuseeMagica/st…
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ーーこの種の奇談はチャップブックの形で巷間に広まり、やがて超自然的な要素が加味されていくので面白うございます。なお貧乏青年は付き添いの友人の助言もあって結婚を選択。そのまま豪邸に連れていかれてハピリーエバーアフターとなっています。
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恐竜。ローラ・E・リチャーズ『ハーディーガーディー』(1902)から「イクチオサウルス」。思いっきり子供向けにアレンジされた例といえましょうか。学校にも行かない、歯医者さんにも用がない、と気ままなライムが展開されていきます。
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雑。世界の武器シリーズから両手剣、ダガー、レイピア。魔法の現場でよく見かける刀剣類です。ダガーの人はブルータスか。両手剣は強大な悪魔に対抗する際に必要との伝承多し。レイピアは刃を取ったものを儀式で用います。
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聖金曜日。教会の公式行事ではありませんが、欧州の各地でよく行われるのが「ユダの火刑」。藁などで作ったユダ人形を金曜日に吊るし、日曜日に燃やします。その間、石をぶつけたり棒で叩いたり。写真はウィキから、近年ギリシャで行われた際のもの。銃で撃っています。
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続。チェンバースの暦本によれば、昔からラットすなわちドブネズミの駆除は職業として成立していたとのこと。また猫の首に鈴をつけるのはネズミを追い払うために人間が率先して行う習慣だったそうです。図は17世紀のラットキャッチャー、別名をラットチャーマー。魔法の気配が漂うのであります。
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ナーサリーマジック。ロッカバイ・レディーの新しい絵を追加。1923年のメイ・ヒル「子供の宝物庫」から。彼女の周囲には小さな夢がつまったたくさんのポピーが浮かんでは消えているのであります。そのひとつに触れるとたちまち夢の世界が広がるのです。どこか怖いところも魅力的なのです。
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暦。1月5日はグレース・ケリーの結婚記念日なので #シンデレラの日 とのこと。シンデレラ物語の逆境からの逆転劇だと思うのであります。ネズミ捕りにかかって処分寸前のハツカネズミ、ドブネズミ、庭の隅っこのトカゲたちも魔法で変身するところが重要かと。