西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(いいね順)

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日没に関する伝承 ・日没の方角に足を向けて埋葬すると魂が迷う ・日没後に髪をすくと物忘れが激しくなる ・雨の日没時の太陽が血のように赤いと死人が出る ・日没後に墓地に入ると人さらいにあう ・日没後は床を掃除してはならない 「夕焼けの翌日は雨/晴」その地方の気候に左右されるようです。
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雑。ミツバチを招き入れる「ビー・ミュージック」という伝承。フライパンと鍵で一定のリズムを刻むらしいのですが詳細は不明。分蜂の際に演奏されるという記述多し。ただしミツバチは聴覚が発達しておらず、昆虫学的には無意味との指摘もあります。いずれにせよ興味深いのであります。
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なにやらトレンドにフランダースの犬が。ならば当館がさまざまな版から集めたパトラッシュ・コレクションを。原作の描写に忠実なのはどれでしょう?
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暦。5月14日は #けん玉の日 とのこと。  けん玉は英語では a cup and ball と言いまして、道化の持ち物のひとつ。世界をもてあそぶのであります。そのモットーは「愚行が世界を支配する」。神聖道化は地球そのものを遊具とする不逞の輩なり、と。絵はマッケンジーの『アウルグラス』(1860)から。
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家も持ちたくないとなれば、クラブで寝泊まりしたり、えんえんと旅行していたり。そして最後はカントリーサイドに引っ込んで "with a dog and few good books" 「犬とお気に入りの本数冊」の日々に入るのであります。このときに選ばれる書物で人柄がわかるとのこと。さようか、と。
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ーー「恥も外聞もないのね。そんな人は嫌いだわ」と消えてしまうという。自分の手で聖書の記録を消してしまった男は天地に安らえる場所がなく、地をさまよう悪霊の類になるんだそうです。面白い(というと語弊がありますが)伝承です。
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#愛鳥週間 ツバメに関する伝承 ・軒先に巣を造られると吉兆 ・巣を放棄された家はアンラッキー ・巣の中で見つかる石は貴重なお宝 ・低空飛行するときは雨が近い 小鳥に関しては基本的に無干渉が正しい接し方のようです。巣の中の石はヒナが巣立って親鳥もいなくなってから確認すべしーー
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グリニッジ天文台の役割のひとつは正確な経緯度の測定であり、それは航海術のためのものでもあります。ゆえにグリニッジは気象に関する情報も収集分類しておりました。「空が赤いから明日は晴れ」(マタイ伝)といったことわざ類も重要な研究対象だったのであります。
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やがて枕は雲となり、子供ははるか高みから下界の戦さを見下ろす存在となっていくのであります。
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雑。埋葬に際して心臓を別個に保管するという風習。エジプトのカノープスの壺が有名ですが、チェンバースによれば19世紀半ばの英国でも実例があったとのこと。もともとは十字軍の頃に始まった習慣で、現地で斃れた騎士の心臓を塩漬けにして祖国まで持ち帰ったのが最初とかーー
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爆撃機の機首付近にセクシーなお姉さんが描かれる、いわゆるノーズアート。あのお姉さんたちもやはり魔女の類なのでしょう。陸上ではしわくちゃの老魔女が空に舞い上がると急に若返って美女になるという伝承もございます。面白いのです。
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小鳥暦によれば4月20日は英国にてカッコーが初鳴きする日。ということで関連伝承ーー カッコーの初鳴きを聞くとき ・銀貨に触るとラッキー ・野原に立っているとラッキー ・右手から聞こえてきたらラッキー ・朝方、布団から出るまえだとアンラッキー ちなみに鳩時計は正確にはカッコー時計。
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伝統的なVデイイベントではクジ引きが主流だったそうです。適齢期の男女が10人20人と集まり、それぞれ紙切れに意中の異性の名前を書いて箱に入れる。しかしその箱には他にも村の老婆の名前とかスミスさんの雌牛といった「ネタ」「はずれ」が入っていて、それを皆で引いて盛り上がったとのこと。
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雑。「おまじない」を聖書に書き込むことで効力を持たせるという発想があります。たとえば歯痛に苦しむペテロにイエスが鎮痛をもたらすという民間伝承がありまして、それを聖書に書き加えたりするのです。代々ファミリーバイブルとして継承していくと、ちょっとした奥義書の出来上がりであります。
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雑。妖精馬車(蝶車)。ホール・チェンバレンが描くそれはシャシーがスイレン、車輪にカウスリップ、照明はファイアフライたちが別個に担当しています。策具類はスパイダーの銀糸で構成。夢のなかの乗り物は細部の指定が重要なのであります。パキン『ガーデンフェアリー』(1908)から。
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雑。エペソの眠り聖人。俗にセブンスリーパーズと呼ばれる初期キリスト教徒たちであります。西暦250年頃に迫害されてエペソ近郊の山のなかに避難し、洞窟に入って眠りにつくこと300年。目覚めると世の中はキリスト教に感化されていて、それを知ると安息のうちに世を去ったという伝説なり。
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--悪魔は神父を見て激高し、そのまま遁走してしまいました。かくして悪魔の布とスーツがこの世に残ってしまい、いろいろと不思議な話が始まるのであります。ある種の聖遺物の口上か、あるいは魔法の服の伝来話か。ちなみに悪魔の服は派手なストライプが多いとされています。根拠は不明。
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お宝。サクレクール聖心のバナー。19世紀中頃の品で深紅のビロードに金糸銀糸の刺繍。光条部には薄い金属円盤を縫い込んで煌めかせる仕様。横53㎝、縦寸中央で83㎝。行進の先頭や重要なミサの際に飾られた豪華な逸品です。重厚感はさすがなり、と。新品ではなかなか出せない味と申せましょう。
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雑。イースターエッグの使用法もあれこれ伝わっています。ホーンによれば出来の良い彩色エッグをグラスに入れて戸棚に飾るのが流行ったとのこと。カンバーランドでは自分の名前を入れたエッグを飾るならわしがあり、それが何代にもわたるため墓石やファミリーバイブルなみの法的証拠となったとか。
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雑。1848年の8月6日、英国海軍艦船HMSディーダラスが喜望峰周辺の海域にて巨大なシー・サーペントに遭遇。200ヤードまで接近して観察を試みるも全体像は判明せず。これが海軍へ正式報告されたため、当時の科学界は騒然としております。
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暦。9月9日は「九九の日」。図は当館の資料にあるヴィクトリア朝英国で使われていた九九表。あちらは「ににんがし、にさんがろく」とマントラ風に覚えるのではなく、この種の表を参考に two times three is six といった感じで暗記していたようです。ゆえに別名を times table 。通貨換算表も付録。
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暦。スコットランドのハロウィンでは「キャベツ占い」も流行りました。ハロウィンの晩にキャベツ畑で目隠しをして最初に手に当たったキャベツを引っこ抜き、形状で将来の伴侶を占うのです。もちろんキャベツはあとで料理に使います。自宅に家庭菜園があるのが普通だった頃の習俗なり、と。
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爪に関する伝承 ・爪の白斑点の数だけ恋人ができる ・赤子の爪を切ってトネリコの樹の根元に埋めるとその子は歌手になる ・九週間連続で日曜日に爪を切ると将来の結婚相手と食事をすることになる ・爪を噛む子は背が伸びない ・日曜日に爪を切ると一週間悪魔につきまとわれる 妙なのが多いです。
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#メリーさんの羊の日 もちろんメアリーと子羊という組み合わせは聖書的解釈を呼び込みます。もともと日曜学校用のブロードサイドに記された詩ですし、中世の「ユニコーンと乙女」を連想してもよいのであります。ヴィネットに囲まれた絵はご存知ウィルビーク・ルメール。
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ーー月の女神は森の女神となる一方、天界では新たな月の女神が誕生するのだそうです。結構もめそうな手続きかと。このあたりはグレアム・ロバートソンの美しい物語から。月食日食は無数の伝承の宝庫であります。