西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(いいね順)

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雑。グローワームといえば発光系幼虫の総称で、イングランドの光るムシといえばだいたいこれ。大量発生して暗い地面を無数の小さな光点がうごめくさまは星雲の如しという記述も。グローワームの光は他に燃え移らない uneffectual fire と呼ばれ、この光でないと姿が見えない妖精さんもいるそうです。
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私情。灯台守こそ隠者系オカルティストの理想の姿かと。薔薇十字ガジェットに「永遠に燃え続けるランプ」がありますし、絶海に面して孤立しつつ公共のお役に立てるのです。勘違いした恐竜に求愛されたりトリフィドに襲われたりするのは日々のアクセントということで。
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ミクルマス近し。ということで天使に関する伝承 ・天使の夢は不吉 ・会話中に人が不意に沈黙するとき、天使が通過している ・不意の見知らぬ客は天使の仮の姿 ・眠っているときに笑う赤子は天使と会話している ・夜空の星々は天使の瞳 ・樽のなかで減るお酒は天使の取り分 絵はいつものスプーナー。
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マリロイドあるいはマリルイドも再掲しておきましょう。最近地元ウェールズで人気が上昇中とか。 twitter.com/MuseeMagica/st…
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1999年頃の写真。飼い主の談話によると、見た目の迫力からは想像できないほど温和な性格だったそうです。巨大ワンコのかわいさは独特のものがあるのであります。
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#独身の日 英国富裕層の子女も家族年金の対象となりますが、往々にして結婚後は夫の扶養下に入るものとして年金が打ち切られたりします。下手な結婚をするくらいなら独身でいたほうがマシなのです。写真は神秘家アンナ・キングスフォード。裕福な船主の家に生まれ、年700ポンドの家族年金持ち。
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死後、soul は ghost となって天国なり煉獄なりに向かうわけですが、生前に肉体を動かしていた spirit は分解して elements に吸収されるという発想があるわけです。鏡は死者の spirit をつかまえてしまうため、死人が出た家では直ちに鏡を布で覆うのが鉄則とのこと。
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伝承。路傍で蹄鉄を拾うとラッキーとされておるわけですが、理由がいまひとつ不明。ブランタイア・シンプソンによれば、それはスレイプニルの蹄鉄が外れたものと見なされていて、発見者はオーディンの武勇に与ることができるからとのこと。少なくとも解釈一個めっけ、という気分であります。
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雑。ブルーベルが咲いている場所でヒワが鳴くとき、妖精たちが踊るのだそうです。花と小鳥の組み合わせは地方によって異なるわけです。この種のサインを見逃さないのがウォッチャーの腕の見せ所なんでしょう。絵はラスロップ。
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奇談。ホーン暦本4月16日の記述によればこの日にソマースタウンの中年紳士が奇跡を見せたとのこと。痛風のため松葉杖をついて1時間に50ヤード歩くのがやっとという紳士が歩道で休んでいると背後から暴走狂牛が出現。紳士は振り向きざまにジャンプして牛を躱し、そのまま家まで全力疾走したそうですー
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断捨離推奨派の方々の目には、同じ本を出版社別、年代別に集める行為はどのように映るのか興味がありますね。 twitter.com/tamiki/status/…
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雑。1910年のオカルトレヴューの記事によりますと、写真のネコ「フラッフ」はある晩、目に見えない存在、おそらくは幽霊ネコに反応してものすごい威嚇を行ったとのこと。その直前に寝室内に青い光球が漂っていたと飼い主であるジャーナリストの報告。結構投げっぱなしのレポートが斬新といえば斬新。
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ミクルマスが近づくので天使関連の話題。  昭和初期になると南蛮文化へのロマンチシズムが一般化するのか、学術文献を集めた書物の装丁もおしゃれになります。昭和三年発行の長沼賢海編『南蛮文集』はその代表格か。庭園の聖母とケルビムに注目。
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暦。花いちもんめにそっくりの英国伝統ゲーム「バウズインメイ」。春の子を冬と夏が奪い合う形になり、最後は全体で引っ張り合い。季節の進行を象徴する遊戯もまた魔術性が高いのであります。夏と冬が秋を奪い合うとなれば、グリムリーパーの登場となるでしょう。子供らよ、畏れよ、と。
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雑。先に紹介した騎虎姫の物語。王女が囚われたタワーにはもちろん魔法がかかっているのですが、これを突破しようとする王子サイドの妖精が面白いのです。「魔法には必ず弱点があります。うちの使い魔に調べさせます」と鳩を放って結界をチェック。魔力ドームの頂点付近に穴を見つけてそこから侵入ーー
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暦。10月1日はロザリオ週間の初日です。1571年10月、レパント海戦に先立ちキリスト教軍の勝利を祈願して行われた大々的ロザリオ祈祷を記念するものです。ロザリオにも種類があり、おなじみのネックレス状のもの、一本の紐とビーズからなるもの、指輪タイプとさまざまです。
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暦。フール考察。愚者の持ち物として、タロットで描かれることは少ないのですが「けん玉」があります。「愚行が世界を支配する」との文言が入った道化の図はマッケンジー訳『アウルグラスの冒険』にあったもので、かなり重要な資料といえましょう。
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雑。呪術性の強い行動として双璧ともいえる編み物と人形遊び。『メアリー・フランシス編み物読本』(1918)はストーリー仕立てのお人形のための編み物入門という相乗効果がよいのです。師匠役はランタンタンを思わせる簡素な毛糸人形。話が進むと妖精女王から高度な編み技を伝授されたりします。
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さらに天使の剣。アンデルセン「赤い靴」の天使の剣は、作中では「幅広のぎらぎらした剣」くらいの描写ですが、挿絵画家はやはりフランベルジュ風に描く傾向があります。なおパメラ・コールマン・スミスもそれは同じ。興味深い傾向です。
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雑。電気がいまだ普及しない19世紀中頃、秋の夜長の愉しみ方はもしかしたら現在よりも変化に富んでいたのかもしれません。ロウソク一本あれば影絵で遊べるのであります。シャドウゲームの魔術性は当館も注目するところ。見つけ次第報告いたします。絵は『ザ・ナーサリー』誌 (1869) から。
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さて明日は春分の日。西洋的にはイースターの季節の始まりでしょう。早いと3月22日、遅いと4月25日になるという移動祝日ゆえ、関連グッズ等は早めに展開。写真は老舗ノイハウスの2023年限定版エッグチョコ。お値段31・5ユーロはなかなか。
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タンポポの花で人のあごを撫でる。花粉がついたらその人は「乳製品が好き」という、占いなんだか遊びなんだかよくわからない伝承もあります。タンポポの周辺はどこかのどかでよろしいかと。
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雑。ジャンヌ生存説にはよくオカルト的バックアップが登場します。錬金術の秘薬で蘇ったるします。この種の集金ポテンシャルを認められて担がれる人物としては「ルイ17世」なども有名。マリー・アントワネットの息子がバスティーユを脱獄して捲土重来を期すわけです。サポートにサンジェルマン伯爵
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雑。雨が続くと雲間からわずかに覗く太陽が恋しくなるのであります。太陽の妖精ピープスが青空を切り取ったマントをまとって地上に降りてくる物語、コックス・マコーマックの『ピープス』(1918)は説明童話としてよく出来ています。結構ドライに進行するお話です。絵はスタージス・ダッジ。
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暦。5月19日は英国の聖ダンスタンの祝祭日。毎年書いておりますが、この器用な聖人は鍛冶仕事もレパートリーに入っていて、修行の邪魔をする悪魔のひづめに蹄鉄を打ちつけて降参させるエピソードが有名。以来、蹄鉄は悪魔除けとして重宝されたのであります。戸口に飾ると悪しき妖魔が退散するの図。