西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(いいね順)

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英国の養蜂家はミツバチを家族として遇し、身内の慶弔を伝えたりするとのこと。巣箱に喪章をつける話が伝わっています。 twitter.com/karapaia/statu…
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雑。教会の木製ベンチ pew 。地方の古い教会だと最前列右は〇〇家、ニ列目はXX家の座席とだいたい決まっているとのこと。ゆえにわざとロウソクを垂らすとか花束が置いてあるといった呪詛まがいの嫌がらせも発生。いろいろと鞘当ての舞台となった模様。こうなるとニチアサの礼拝も戦場であります。
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暦。1月8日はガリレオ・ガリレイ (1564-1642) の命日です。当館的にはミルトンのガリレオ訪問(1640)が最大の関心事。すでに視力を失っていた老学者が若き詩人に望遠鏡を通して木星の衛星を見せてやったというエピソードがありまして、かの詩人の宇宙的描写の原体験とされています。
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季節。ハロウィンの鏡占い。真夜中に手鏡を覗くと将来の伴侶が見える説、ろうそくをしっかり持って姿見を覗くと背後の闇に妖魔の類が出現して未来を告げる説など、いろいろあります。これをテーマとする絵葉書類も無数にあって退屈しません。例をいろいろと。
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#天使週間 さらに天使の剣。リッピが描くミカエルはファルシオン(だと思います)を手にしています。英国ですとワーム特効のファルシオンが伝わっていたりしますので、この絵もなんらかの特定モンスター(あるいはドラゴン)を想定しているのかもしれません。
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ミツバチに関する伝承 ・巣に聖餅を入れると、ミツバチたちがそれを中心にロウで礼拝所を建立し、讃美歌を歌いはじめる  ミツバチたちの元気がいまいちのときに行うおまじないの類です。ミサの際にいただく聖体を(ほんとはいけないんですけど)とっておいて、ミツバチに与えるという習わし。
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オールドバチェラーにはいろいろと心得らしきものも伝わっていて、いわく身なりを整え、世間には善意を基本に応対すべし。また一点、やや高価なものを身に着けるべし、と。それは指輪であったり懐中時計であったりするわけですが、行き倒れた際はそれを売却して葬儀費用に充ててもらうため、と。
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雑。わかりにくい寓意画も面白いものです。ちゃらちゃら飛び回る蝶々はワルガキのターゲットにされる一方、地道にはい回る虫たちのほうが安全ということらしいです。もっとも少年を主体に考察すれば、派手なお姉さんに騙されるなという教訓になりましょうか。ギルモア読本から。
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雑。ヴィクトリア朝のクリスマス本の一種、彩色聖書文言手帳。366日分の引用句とそれに基づくデザイン、書き込み用のスペースを持つ小さな本(11x7㎝)です。メモ帳やバースデイブックとしても使えます。この一冊は1890年に父親が息子に贈ったとの書き込みあり。無意識の護符といえましょう。
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暦。さてメイデイ。当館ではグレアム・ロバートソンの『五月の朝の仮面劇』(1904)を推す日となっています。夜明け前、妖精女王と妖精たちが魔法の朝露を集めるのです。それで洗顔すると美しい人はより美しく、そうでない人はそれなりに、とどこかで聞いたようなーー
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暦。2022年のイースター4月17日まであと10日。そろそろ各方面が浮足立つ頃であります。グリーティングカード業界が汎用イースターカードを経て各人の趣向に訴求しはじめるのが1910年あたりからでしょうか。なにやら狙ったデザインが登場しているのであります。面白や、と。
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雑。修道院の花暦の3月12日の話題は「カエル」。いわく「逆境に接してはじめて神に祈る者は雨に遭って鳴くカエルに等しい。真の神の僕は日頃から神に感謝すべし。あたかも陽光のなかにあって新緑を音楽で満たすグラスホッパーの如し」と。ともかく英国では今頃からカエルが鳴きはじめるようです。
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チェンバースの暦本にいわく、彗星が出現すると― ・ワインの出来がよくなる ・双子の出産が増える ・蜂と蠅が減る ・疫病が流行る ・教会に隕石が落ちる ・著名人が多数他界する 天文学者ハレーが彗星の周期的出現を計算予測するまでこの種の話が絶えなかったそうです。図は1066年の彗星出現図。
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雑。どうも英国ではクリスマスは暴飲暴食の日という感じで、古くは猪の兜焼きといった野趣あふれるディナーも登場。ちなみに福岡では一時期、クリスマスはZ級映画鑑賞の日でした。24日深夜に予定のない人向けにTVで「シベリア超特急」などを放送していました。傷口に塩を塗るのであります。
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#槇えびし #魔女をまもる 『魔女をまもる。』。アグリッパがこれだけ生き生きと描かれた例が過去にあったかどうか。喧嘩上等の人は嫌いじゃないです。おすすめです。  古人いわく善意が力を持つとき地獄が広がるとのこと。food for thought のたねは尽きないのであります。
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珍品。ベルギーより到着。マラカイトのタマゴ。孔雀の卵。およそ4.5㎝x3.2㎝、115g。イースターのアクセサリーといったところでしょうか。ころころするため意外に置き所が難しい。安産、安眠、解毒などの魔術的効能が伝えられています。
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#自分が何度も投稿してしまう画像 ふとりたおした猫。貫禄、であります。
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雑。妙なものを見つけて読んでしまうのは悪い癖と自覚しております。イアン・ヘイの『明るい学校生活』(1914)。当時の英国に存在したらしい「少年至上主義」をユーモラスに批判するのですが、「昨今の学園ものはいい大人を読者対象としている」と嘆息するあたり、人類は普遍なのでありましょう。
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ミクルマス。かわいい絵も必要でありましょう。 twitter.com/MuseeMagica/st…
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雑。カウルバッハの「守護天使」図(左)はもともとアンデルセンの慰霊童話「天使」の挿絵だったものが独立作品としてプリントされ、ベストセラーになったのだそうです。色違いのプリントも多く、これだけを集めていても退屈しなさそうであります。守護天使のイメージを決定づけた一枚とのこと。
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#天使週間 信仰を同じくする男女のもとに天使が派遣され神意をもって結ばれるとする美しい発想は、ときどき人間サイドの(天使さまのほうが素敵)というツイストで破綻するのであります。スウェデンボルグ系のお約束といえましょうか。絵はトレイル・ローズ。
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刃物を持っているのは近場で暴れているオーガ。モモタローのお供はハチとクリと石臼というコラボレーションが素敵です。モモタローも商家の手代か若旦那風。リバーサイド読本(1911)から。
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雑。夏場、英国の古い家屋の屋根裏などでカチカチカチと不気味な断続音が聞こえることがあり、death watch 「死神の時計」の音として凶兆とされました。正体はシバンムシ類の求愛音(諸説あり)なのですが、いずれにせよ心理的不安の投影でありましょう。面白や、と。
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ハロウィンパーティー。安く済ませたい人はジャコランタン一個をどんとテーブル中央に。それも面倒な人は玄関先に置いて、若干の飲み物とおつまみでポーチ・パーティーを開いたそうです。そちらのほうが楽しそうです。
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雑。慶事には猫が楽隊を組んで到来するとの伝承。その際になぜかチターが登場するのであります。爪の様子が弦をはじくのに適していると思われたのか。グリーティグカードでは定番のモチーフなのですが、文献的バックアップが今一つ。