西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(いいね順)

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雑。ホーンいわく、ロンドンで一番寒い時期は1月12日前後とのこと。記録によれば1797年から1816年までの1月12日の平均気温は華氏34度(だいたい摂氏1度)だったそうで、テムズが氷結するのであります。ジャック・フロストが本格的に活動し、窓ガラスに霜の羊歯模様が展開されるのです。
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聖金曜日に関する伝承 ・夕方に白い鳩が飛ぶさまを目撃するとラッキー ・鍛冶屋は釘を鍛造しない ・治癒系の魔法道具を充填する日 ・この日に焼いたパンには退魔効果あり ・午前七時半にホットクロスバンを七個六ペンスで購入するとラッキー 基本的に大凶の日なので仕事を休むのが正解とも。
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雑記。シートンによる妖精国への行き方。「夜、月光が海面に銀の道をつくるとき。周囲に邪悪なものがなく正しい風が吹くとき、秘密の呪文を唱えるとアザミの綿毛に乗ってかの国に至る」とのこと。その呪文を考えるのが楽しいのでありましょう。ところでアザミの綿毛はケサランパサランに似ています。
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指に関する伝承 ・人差し指と小指の先を手の甲の側でくっつけることができる人は支配者になれる ・両の中指に指輪をする人は不運に見舞われる ・爪の先端がとがっていない人は生計のために働く人 最初のやつはハンドサインによる魔術の一種なのかもしれません。
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雑。ブリテン島では古来より井戸や泉はパワースポットと見なされ、専属の司祭によって守護されたとのこと。その力はときに悪用され、19世紀中頃まで呪いの泉とその魔女の話も伝わっております。その後は伝承ごと英国水道局に吸収された模様。図はシュライン化した聖なる井戸(ウェールズ)。
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季節。冬の使者ジャック・フロストの到来を語る説話は多いのですが、春先に退場する模様を描くそれはあまり見かけないのであります。少年としてのジャックはフローラの到来を感じていじけてすねて、雪が残る高山へひっそりと向かいます。中高年ジャックは川に落ちて海に流されたりします。悲惨なり。
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雑。「ねこちゃん、どこに行ってたの」はよく紹介しておりますが、だいたい子猫かお嬢様風の猫が描かれていて、紳士風は希少であります。クイーンに拝謁となれば正装は当然かと。トップハット姿はいわゆる韻律属性になりますので、魅了力は倍増なり、と。ラング童謡集から、絵はレスリー・ブルック。
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卵に関する伝承 ・割った卵の殻はきちんと潰さないとアンラッキー ・夜に卵をとりこむとアンラッキー ・新婚の夫に義母がオムレツを作ってやると夫婦仲がうまくいく ・悪魔がくれるメンドリは黄金の卵を産む 卵の殻は悪しき手に渡ると呪術の材料にされるとのこと。義母のオムレツはロシアの伝承です。
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さて七月。先月の「カニ乗り」に続いて「獅子乗り」おやじの登場であります。「手に大鎌、腰に丸鎌、すべての衣をかなぐりすてて」と描写にありますが、そのまま描くと問題ですので画家たちが忖度しております。絵は1849年のロンドンアルマナックから。周囲の遊ぶ中高年たちもいい味出してます。
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雑。ゴーストマーチでカボチャランタンを持ち歩く様子はなにかしら首を小脇に抱える聖人たちを連想させるのであります。折しも本日10月9日はその方面の代表である聖ドニの祝祭日。後光を頭に描くか首筋に描くかで画家を悩ませるんだとか。ややこしいです。
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雑。1884年の日本訪問記にある「狐の影絵」。長崎で流行った遊びらしく、全身と手ぬぐいを使って狐を現出させるのであります。稲荷神社との関連があったはずなのですが、今となってはわからないのが残念なり、と。
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さらにどん。世に猫好きのたねは尽きまじ。
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グランヴィル。修道女に例えられるスイレン。それはともかく、悪魔の誘惑に鈍感なブルージュのウルスラ修道会修道女と、そこまで設定を詰める必要があるのか疑問であります。足元のコオロギ風悪魔が差し出しているのは「恋心の香り」。
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雑。1880年頃に出現し、不意に消えた感じの挿絵画家メアリー・シブリー Mary Sibree 。『パックとおしゃべり』『児童劇アリス他』くらいしか参加作品が見つからず、当然ながら伝記情報も不明。この不気味かわいい作風が当時としては早すぎたのか。好奇心を刺激されるのであります。
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雑。犬猫の擬人化像を探していて遭遇。「混浴」と題される1905年頃の絵葉書。もしかしたらいかがわしいアイテムなのかもしれません。100年過ぎれば時効でございます。オカルトとはあまり関係ありませんが、当時の若者たちの大胆な海水浴風景ということで。猫たちの表情がちょっと怖いです。
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#天使週間 アンデルセンの慰霊童話「天使」に登場する天使は厳密には守護天使ではないのですが、数々の挿絵が人の心に残り、全体として守護のイメージを醸し出します。カウルバッハはすでに紹介しましたので、それ以外を若干。
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歯に関する伝承 ・抜けた乳歯を枕の下に入れて眠ると翌朝に銀貨にかわっている ・赤子の歯の数を数えると不吉 赤子に関してはなんであれ「数えてはいけない」というのが多いです。  歯を銀貨に交換してくれるのは「トゥースフェアリー」さん。どういう理由か最近はきわめて狂暴な外見で描かれます。
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暦。「ブラックベリーの採取はミクルマスまで」という伝承が英国に多いのです。9月29日を過ぎると「悪魔がブラックベリーに小便をかける」とされていて、食用に適さないとのこと。そのまま放置されて堅くなった実は、今度は悪魔にぶつける「つぶて」に使うという伝承もあります。いろいろ忙しいです。
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雑。聖職者の杖にも治癒や解呪などの不思議な力が宿るわけですが、聖職杖の本体はヘッド部分とのこと。木製の柄は傷んだら取り換えます。保管する際はヘッド部分のみ。神通力を有する聖〇〇の杖のなかには独自のタイトルを持つものもあって、興味深いのであります。
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これは『ペイネ愛の世界旅行』に見るスペインの聖体行進。真夜中に行われることも多く、それは凄い雰囲気だそうです。
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雑。男の日傘が話題になっているような。 思い出すのはロビンソン・クルーソーであります。最近はいろいろとPCコードに引っかかるようで言及が少なくなっている印象ですが、サバイバルものの古典の地位はゆるぎなく。
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手塚治虫の問題作を稲垣吾郎&二階堂ふみで映画化『ばるぼら』公開日決定 | 2020/8/24 - SCREEN ONLINE this.kiji.is/67036590139154…
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雑。「ホワイトクリスマスは墓地が寂れる」という言い伝え。寒い時期は素直に寒いほうがなにかと好都合という意味でしょう。ちなみにホワイトクリスマスの反意語はブラッククリスマスではなくてグリーン。「グリーンクリスマスは墓地が賑わう」という対句もあります。
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雑。カード占いおよびカード占い師を指す用語としての card-cutting, card-cutter 。意外と用例が少なく、チェンバースの暦本にある「英国どんな小さな村にもひとりはカードカッターがいる。ロンドンには無数の占い師がいて、料金も6ペンスから予約前払い3ギニーまでさまざま」あたりが代表的ーー
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続・パンケーキ。準備も調理も簡単なパンケーキは、それゆえにぎりぎりまで食べていられるイメージがあります。パンケーキを焼きながら教会に走るレースあり、通勤前にあと二枚欲しがるビジネスマンあり。日本で発生した食パン女子の遠祖なのかもしれません。図は1927年のパンケーキの素の広告。