西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(いいね順)

976
暦。5月28日は「図書室に出現する霊的美少女の日」。1583年のこの日、大学者ジョン・ディー博士の図書室に不思議な美少女の霊が現れ、書物の山のなかを飛び交いながら他愛のないおしゃべりをしました。英国魔術史上もっとも魅力的な瞬間とされています。
977
雑。教会の墓守、寺男のなかには「まじない師」の顔を持つ者もいて、教会のさまざまな備品を使って依頼人を占ったり、呪術を代行していたとの話。とりわけ面白いのが鐘を使う占いであります。寺男にお金を渡して鐘を鳴らしてもらい、その音のなかに将来の指針や神託を聞き取る術が伝わっていますーー
978
さて新年度を前に銀器磨き。おおむね春夏の曇りは青系、秋冬は赤系なのですが、石油ストーブを焚くと斑点が加わります。なにかのネタになるかもしれません。専用のクリームで1時間かけて磨くとこの通り。銀器の輝きはメイドのプライド(いやまあ自分で磨くんですが)。ともあれ気分転換になります。
979
雑。むかしむかし、「武器軟膏」の一種にそれを刀身に塗ると切れ味が激減するという効能のものがあり、実演付きで販売されていた模様。まえもって肌に塗っておくと負傷防止にもなるとのこと。もちろんインチキですが、奇跡の霊薬を求める心理は普遍なのであります。
980
猫英語の話し方。per はすべて purr にする。me 等の音はすべて meow にするのです。エクスキューズ・ミャウ? おっさんがやると不気味ですが、まあパーティーということで。
981
暦。9月29日は天使の祝日ミクルマス。大天使ミカエルに捧げられる日にしてすべての天使を祝する日。世俗的には四半期分の家賃を納める日とされていて、店子が大家さんのもとに金銭を持参します。特定食物はガチョウとブラックベリー。秋の深まりが実感となる時候なり、と。
982
そういうわけで4月23日はドラゴン退治というよりはドラゴンと聖人が共謀した日ととらえておるのであります。 #ドラゴンの日 twitter.com/MuseeMagica/st…
983
雑。珍品を見つけて読みふけってしまうのは悪癖と自覚しております。『ウーノ王子、あるいはフランクおじさん妖精国に行く』(1897)。普通、フェアリーランドに迷い込むのは少年少女でありましょうに、なぜか中年のおじさんが招待されてしまいます。風刺的な作品かと思いきや直球勝負のファンタジー。
984
#メリーさんの羊の日 学校にいろいろ連れてきてはいけないのは万国共通。この「いろいろ」に霊的存在を含めるとき、ファンタジーなりホラーなりが生まれるのでしょう。面白や、と。
985
雑。チャターボックス誌には日本関係の記事もあります。図は1879年の同誌から「日本のライオンズヘッドダンス」。テキスト部分は獅子舞の説明としてほぼ正確なのですがヴィジュアルはこの通り。なんとも魅力的な獅子頭と汎アジア的背景がいい味出してます。極東の不思議国の面目やいかに。
986
さらに鐘。聖具たる鐘の下に隠れてなおキヨヒメドラゴンにレンチンされた安珍を思うとき、正邪もまた力関係かと。ここらへんは山口美央子「龍になって」(『フェアリズム』収録)を参照というか。鬼気迫るのであります。えこそ許さじ。絵はグリフィスから。
987
雑。アンダーソンの一幕劇「森の魔女」(1914)。無暗に自然を傷つける少年が魔女の呪いで飛べない鳥に変えられて、巨大なカラスや蜂に追いまわされます。姉妹からもほぼ見捨てられ、劇中で人間に戻ることなし。魔女が懲罰者として正義を実現する珍しい例でしょうか。絵はクレイヴン。
988
印象。英国の教会はあまり結界機能がないというか、神域ゆえに悪しきものを寄せ付けないというイメージが薄いというか。敷地内であやしげな儀式を行う話が多いのであります。銀行みたいなもので、たまったエネルギーを盗みたい輩が寄ってくる雰囲気です。
989
雑。かの英王室の離宮バルモラル城ではたびたびロイヤル・ハロウィンが行われたとのこと。バグパイプが鳴り響くなか、近隣の住民百余名が松明を集めて一大焚火となし、そこに魔女や妖精を模した案山子を放り込むという妖魔退散の儀式が執行され、ヴィクトリア女王も参加されたとの記録あり。面白や。
990
雑。「地球を40分で一周する」妖精パックは電気的存在とする短編、ゲイル・ハミルトン「パックのお仕事」(1866)。そのパックがいろいろと悪さをしてまわります。ちょっとしたことで電信線を破断するのもパックなのです。グレムリン系の先駆者といえましょうか。電信普及期は妙な話が多いです。
991
雑。英国古謡にクリスマスのご馳走風景をひたすら歌うというおめでたい曲がありまして、そこでリフレインされる文言「プラム・プディング、グースにケイポンにミンスパイにローストビーフ」が術式化できそうです。スカボローフェアの Parsley, sage, rosemary and thyme の仲間ということで。
992
暦。11月1日は万聖節、すべての聖人の日。  当館では先般お迎えした聖ヴァンサン・ド・ポールのレリックを飾ってローズマリーと白ワインをお供えするのであります。さらに聖人の来歴を学び、自らの糧とするのが本日の推奨されるべき過ごし方。自分が一番好きなことを知り、それを我慢する日、とも。
993
「川辺にて、魚が跳ねるのを見たならすかさず願いを唱えよ。着水までに唱えられたら願いはその日のうちにかなうであろう」 こちらもリーランドから。流れ星以上に時間がないと思われますが、「カネ!」と一言叫ぶのは難しくないかもしれません。汽水域ならボラがよく跳ねてくれます。
994
英国の伝承。大晦日の夜にーー ・南風が吹くと翌年は温暖 ・西風なら牛の乳の出が良く、海は豊漁 ・北風なら厳寒と吹雪が続く ・東風なら果実の実りよし ・北東の風ならば、人も獣も逃げるしかなし どうも北東から魔物が来襲するような雰囲気であります。
995
雑。恋人に贈る花束は、婚礼の際の花飾りの色合わせの意図があるとのこと。髪や瞳の色とのマッチングが重要なんだそうです。気の利いた花屋さんならお相手のお嬢様のご様子をさりげなく聞き出して適切な助言を差し上げたりするのでしょう。かくして成功率の高い魔法の花束が出現するのであります。
996
雑。ホーンによれば中世英国にあってもっとも薬草に詳しかった組織は托鉢修道会とのこと。ただし各地の僧院で草花に適当に名前をつけていたため、品種の同定が大変なのだそうです。スノウドロップを「うつむく二月の乙女」とか「聖母のシュミーズ」など、ずいぶんなネーミングもあった模様。
997
9月5日は #石炭の日 とのことで、関連伝承を。 ・暖炉から燃える石炭が飛び出してきたら来客あり ・燃える石炭を長時間眺めていると魔法にかかりやすくなる ・青く燃えると嵐が近い ・夕方にぼんやりしている蛇のおなかに石炭を乗せると、蛇に足が生えて歩く 最後のはよくわからないのであります。
998
米国で紹介された天岩戸神話に関して再掲。 twitter.com/MuseeMagica/st…
999
#むしろ中古が良い トレンチコート。適当にクタクタでないと雰囲気が出ないというか、ドラマを背負っていないのであります。新品じゃハードボイルドできません。
1000
おまじない。未婚の女性が11月25日に聖カタリナ関連の礼拝堂近くにある井戸で以下のお祈りを唱える。  夫が欲しいです、聖カタリナ様!  それもハンサムで、聖カタリナ様!  お金持ちで、聖カタリナ様!  なるべく早く、聖カタリナ様! その晩、将来の夫を夢に見るであろうーー