西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(いいね順)

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雑。ケリーの『鉱物収集少年』(1898)によれば、オパールが「不吉の石」という風評被害を被ったのはスコットの小説『ガイアシュタインのアン』(1829)にその種の記述があったからだそうです。しかしヴィクトリア女王が好んでオパールを贈答に用いるようになってからは悪評も消えていったとのこと。
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雑。「むかしむかし、TVで観られるもっともセクシーなものがバーバラ・イーデンのおへそだった頃」という言い回しが流行ったことがあります。人気シリーズ I Dream of Jeannie 「かわいい魔女ジニー」(1965- 70 )は米空軍とNASAの全面協力のもとで製作されていますので、ミリタリーコメディーの側面も
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魔法使い wizard に関する伝承 ・パンの発酵の邪魔をする ・ブリオニに接すると術が破れる ・やむを得ず会うときは両の親指を握りこんで対抗 ・魔法使いの葬儀にはカラスが参列する ・飛んでる悪魔を聖書で挟むことができる 図はウィザードの代表格マーリンがヴィヴィアンに誑かされるの図。
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雑。magic casement 「魔法の窓」は両開き。普通は庭に出るのですが、たまに異世界につながったりするわけです。あるいは庭先に現れた怪異はケースメントを通って居間や書斎に招待されたり侵入したり。窓際の攻防はなかなか苛烈なのであります。
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身近。アジサイの仲間なんでしょうが正確な名称がわかりません。庭先に咲いておりました。小さな花の集合ぶりがかわいいと思うのであります。
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雑。昔のスコットランド低地地方ではあえて右手に洗礼を施さない習慣があったとのこと。荒っぽい渡世で盗んだり殺したりする罪をまえもって魂と切り離しておくという発想でしょう。後年の「栄光の手」の背景のひとつかもしれません。
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ゆえにーー 貴婦人「きっとあなたには緑のガウンが似合いましてよ」 といったセリフもかなり怖いのであります。白では露骨すぎるわけです。面白や、と。
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コウノトリに関する伝承 ・赤ん坊を運んでくる ・屋根や煙突に巣を作られたお家はラッキー ・卵を食すとアルコール依存症が治る ・エジプト語をしゃべる ・年に一度、コウノトリ軍団がザンザス川を挟んでカラス軍団と決戦をして勝ったり負けたりする 渡り鳥は渡航先の言葉をしゃべるのであります。
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え、ここは・・?たしかわたし、トラックにはねられて・・・そうだ、ステータス画面! twitter.com/bijutsufan/sta…
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聖金曜日は魔法の指輪を作る日。昔日の英国の場合、国王が城内のチャペルにてまず礼拝し、続いて家来に持つ銀盤を祝福します。銀盤には指輪がいくつも入っていて、それに聖水を注ぐと各種けいれんを防ぐクランプリングと化すという手続きでした。図の137がそれにあたります。
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雑。シスルトン=ダイアによれば、19世紀当時のイタリアの女性は初夏になると恋のおまじないとしてバジルやローズマリーの小枝を耳にかけていたとのこと。かすかな香りがよいのでしょう。魔除けの意味もありましょうか。お洒落なり、と。
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謹賀新年。西洋魔術博物館、本年もよろしくお願い申し上げます。パメラ・コールマン・スミスが描いたウサギはこれ以外だとアナンシー・ストーリーに一点あるくらいです。ともあれ縁起物ということで。
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雑。なぜその場面を、と不思議に思う挿絵。それゆえに心に残って術式化する場合もございます。「ホレおばさん」の樹を揺する娘。王子を見つめる人魚姫。なんともスタイリッシュ。ともにシングルトンの『野の花童話集』(1905)から、C. B. Falls 作品。
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雑。イングランド北部ではエイプリル・フールを The Gowk Day 「カッコーの日」と称すとのこと。悪戯の内容は通常のそれと同じですが、いろいろとおまじないも行われる模様。鳴いているカッコーを見つけたら「あたしの結婚まであと何年?」と尋ねるのです。そこから鳴いた回数が年数になるわけです。
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ミツバチは近しい人間の冠婚葬祭情報に敏感なんだそうです。出席欠席は別にして、ミツバチには結婚式の招待状は出すべきとのこと。身内に不幸があったときは巣箱に喪章をつけるとか、いろいろと興味深い伝承が多い領域であります。
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猫。オランダ民話にて妙な猫たちを発見。港町フラールディングに突如として三本マストの船で乗りつけて、杯を先頭にかかげて街を練り歩くのです。神の御名を聞くと慌てて逃げていきますが、場所的に見て英国の猫たちがやらかしているような。脈絡なく襲来して退散する投げっぱなしの物語なり、と。
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雑。近世になり紳士階級が勃興しますと、悪魔も紳士の風体を装って人間界に出没するようになったとのこと。変身時にどこかヒントを残しておくのがお約束。尻尾を杖がわりにする者あり、赤ら顔に妙なヒゲをたくわえる者あり。もちろん甘言を弄して契約を持ちかけてくるのであります。
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今頃になってこれがRTされているので事情を調査。判明。この像の台座には1460という年号が彫ってあるそうで、すなわちコロンブス9歳か10歳の頃の姿という想定のようです。手にしている書物はおそらく東方見聞録。 twitter.com/MuseeMagica/st…
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幽霊馬車。spectral carriage といった表記もあります。図はスコットランド系の一家の前に出現したもの。ハイランドの貴婦人とおぼしき人を乗せた二頭立てが目の前でフェイドアウトし、雪道には轍の跡が残っていなかったそうです。霊視力を有するケルトの末裔には「見える」んでしょうーー
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#世界猫の日 ニュースペーパー・キャットは結構ポピュラーな存在です。一次大戦前後にはボストン・ポスト紙の「ヒンディー」が大変な人気者となり、ブロマイドが10万枚売れたとのこと。「ヒンディー」とはドイツの将軍ヒンデンブルクをおちょくるべくつけられた名前なんだそうですーー
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長崎県生月に伝わる潜伏キリシタンの聖画、いわゆる納戸神ではないでしょうか。モチーフは「太陽を身にまとい月を足元に置く女」「その女は身ごもっていた」(黙示録12章)。えらく抽象的な表現をされているものか、と。 twitter.com/ii_museum/stat…
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雑。メイデイではもともと五月の擬人化を the Lord and Lady of May のカップルで選出して祝祭を行っていたのですが、いつのまにか男性が消えて、lady が queen に昇格して現在のメイクイーンに至ったそうです。五月姫に花束をささげる青年たちの図。
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雑。冬の炉端。前に炎、後ろに闇と影という状況で老婆がゴーストストーリーを語り、子供たちがおびえながら耳をすますのであります。この時代、老人は生者と死者の中間の存在と見なされていた、とハーヴェイも語っております。ちなみにとある童話では50歳以上は「大変なお年寄り」だそうですーー
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雑。ティンカーベル等の小妖精に人気が出たためか、妖精といえばあのサイズと思われがちですが、伝承には大小いろいろな大きさの妖精さんが登場します。名前持ちはだいたい大きめの傾向。図はアリス・ブラウン『片足妖精』(1911)から「少年と妖精ドローラ」。
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雑。ウェールズ流の悪魔の呼び出し方には奇妙なものもあります。  「お通夜のときに棺の上でカード遊びをすると悪魔がやってくる」 陽気な見送りを是とするかの国ではお酒と博打がデフォなのだとか。なにが来るにせよ一緒にどんちゃん騒ぐんだそうです。呼ばれた悪魔もいい迷惑です。