西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(いいね順)

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面白いですねえ。ロケット鳩は聖霊を表し、表にある山車みたいなのは地獄の門。磔刑によって肉体から解放された聖霊が地獄の門を破壊し、なかから無数の魂が解放される様子を表現しているのでしょう。そして聖霊は再び現世に戻ってキリストとして復活する、と。 twitter.com/vismoglie/stat…
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珍品。ローラ・リチャーズ『わたしの子供部屋』(1890)から「サメ」。なぜかサメが屋上でブーツを磨きながら「これまで食べた人や舟の歌」を歌っております。片眼鏡の紳士風なのも謎です。オカルトとはあまり関係ないでしょうが報告として。
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暦。2023年のイースター。なにか新しいもの、なにか古いものを身に着けて、まだ眠いけどイースター礼拝に向かうのであります。受胎告知の天使がおりてきそうな低い空、とあの歌のシンボリズムはよくできておる、と今更ながらに想います。ウサギたちもイースターパレードにお出かけなり、と。
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#ドラゴンの日  さて今年もまた4月23日すなわち「ドラゴンの日」が近づいてまいりました。一般には聖ジョージ祝祭日だったりしますが、そこはそれ。大多数のドラゴンは書物のなかに棲息していますから、書物の日でもある23日にみなさんのお気に入りのドラゴンを紹介してください。
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雑。英国古謡「デモンラヴァー」。夫も子供も捨てて昔の男と逃げる女。しかし男は実は悪魔だったというよくあるパターンですが、興味深いのは船に乗って沿岸から3リーグ離れると悪魔が正体を現すという描写。地霊の保護範囲というか霊的領海という発想があるようです。
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雑。イースターシーズンに教会で灯す大きな絵ロウソクをパスカルキャンドルといい、これの一部をくすねて呪術に用いる話が英国に多いのであります。上の方の溶けた蝋を頂戴して小ロウソクを作り、納屋で灯すと魔除けになるとか。図は米アマゾンで売られているパスカルキャンドル。
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#小さいころ勘違いしてたこと選手権 成仏とはフランス人になることだと思っておりました。
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珍品。上品な六姉妹猫がお茶会を開くなか、イタチやテンが訪問してきて恋がはじまるという物語。当時としては風刺的な作品なのでしょうが、現在では楽しみどころがわかりにくのであります。『ウルテンベルグ鳥獣戯画』(1852)から。長女猫の歌がご近所迷惑なんだそうです。
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雑。人体パーツの独立擬人化、ようするに目玉おやじの類もけっこう昔から見られるのであります。怪奇やファンタジーというよりもお笑い風刺系が多く、真面目に考察しても徒労感が残ります。図はモーレイのチキンマーケット童話集(1877)から、絵はチャールズ・ベネット。目玉紳士はいい感じです。
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暦。4月25日の聖マルコ祝祭日は夏至やハロウィンとともに幽霊出現の特異日とされています。なかば言葉遊びの部分もありまして、地上に「マーク」を残す日とのこと。図は1920年のライフ誌の表紙から「洗濯物の幽霊」。古い軍服を洗って干したところ、前の持ち主とおぼしき霊が出現しております。
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ナーサリーマジック。 「草花にはおとながつけた名前があって 妖精さんがつけた名前もあって」  スティーブンスンの「花々」は命名が持つ不思議な力に触れつつ、あえて深層には踏み込まないのであります。このあたり、猛獣や毒蛇を図鑑で眺める気分に近いものが。絵はウィルコックス・スミス。
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雑。貧富の差が拡大する一方のヴィクトリア朝にあって、貧しい側の子供たちが「ごっこ」で対抗するという構図。お金持ちのクリスマスツリーを手持ちのがらくたで再現する様子はなにやら呪術性を帯びておるのです。貧しさゆえの創意工夫と、そこから生まれる小さな幸せは重要なテーマでありましょう。
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#ドラゴンの日 以前も紹介したチューダー・ジェンクス『ドラゴンのお話(作り話保証)』(1896)。木を切り倒し森を荒らすヒトを退治する若かりし日のお父さんドラゴン、その勇姿を子供たちに語り聞かせるお母さんドラゴン。「騎士はちゃんと甲羅を剥いて食べないとおなかを壊しますよ」ーー
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#猫の日 長靴をはいた猫の名前は諸説あって、よく見かけるのがグリマルキン。単に「プス」としている版も多いようです。ご主人さまが出世すると猫も出世して貴族となるあたり、夢があるようなないような。
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さてジャック・フロストが出没する時候となりました。場所によってはいまだ山の紅葉を担当していたりします。姿形は一定でなく、幼児から青年までさまざま。窓辺の結露や氷結をあやつって様々な絵画的メッセージを伝えてくるのであります。絵はマルグリット・デイヴィス。
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暦。12月14日は討ち入りの日。47 Ronin の物語は英国でも結構有名でありまして、ronin も "wave-man" と訳されたり。主君を持たないウォリヤーと定義されるため、モモタローも「ヤング・ローニン」と表記されたりします。ずぼらな文化伝播はファンタジーの土壌なのでありましょう。絵はゴブル。
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雑。薔薇の茂みには一か所ぽっかり空いた空間があって、そこは守護妖精さんの詰め所なんだそうです。妖精さんはつぼみたちが開花するまで見守ったあと、他の妖精たちに誘われて遊びにいってしまい、帰ってくるとーーエメライン・S・スミス『妖精の探訪』(1847) は言葉遣いが興味深い佳作なり、と。
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猫魔術。「手袋を無くした三匹の子猫」。手袋猫は人の願いをかなえるという伝承がありますので、この子猫たちは人間に利用されて手袋をなくし、ママに泣きついておるのでしょう。手袋はやがて戻り、子猫たちはまた遊び出すのであります。優しい心で見守るべし、と。絵は1890年代の玩具系絵本から。
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続・九尾の猫。九つの尾がそれぞれ芸術神ミャウズに対応しているとの説もあり、面白いのであります。猫の九つの生はそれぞれ抒情、舞踏、叙事、喜劇、悲劇、恋愛、賛歌、天文、歴史に捧げられ、九芸をきわめて神に至るとの発想でしょうか。絵はハッティ・ブラウン『猫九話』(1891)から。
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ナーサリーマジック。 「はないちもんめ」に似た遊びを西洋に求めますがなかなかこれというものが見つかりません。マリオネットの演目にそれらしきものがあって、 「貧乏な人形でございます」 「金持ちで高慢な母親ざます」 「娘さんをお嫁にいただきたく」 「ちゃんと食わせていけるのかや」ーー
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で、こちらがアマゾンUKで販売されているストーンヘンジ復元図キット、1/135スケール。庭に天然石を並べるのが面倒な人に。遺跡ヴァージョンもあるようです。
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こちらは当館のローズマリーを取材するセイヨウミツバチ(だろうと思うのですが)。女王陛下によろしくお伝えください、と声をかけるとよいのだそうです。
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ーー少年たちは靴磨きの技量と平素の態度等によって三段階に分類され、バッジなどによって昇進を奨励される仕組みです。「卒業」は18歳前後で、その後は協会が預かっていたお金(50ポンド貯めた子もいたとか)を支度金として軍隊に入ったりオーストラリアやインドなどに移民したりーー
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夏至。もちろん自宅の庭にお手製のストーンサークルを建立する強者もいらっしゃいますが、だれもがチャレンジできるわけもなく。  こちらは卓上ストーンヘンジ完成型モデル。他社のものには遺跡ヴァージョンもあったと思います。
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ハロウィンで亡者どもが「お菓子をくれなきゃいたずらする」とわめいておるのは、救済用のソウルケーキを求めているわけです。現代ではそのあたりの事情が失伝していて、どんなお菓子でもOKとなっているそうです。ソウルケーキが地方によって成分も製法も異なっていたことも失伝の一因かと。