西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(いいね順)

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春。金星のインフルエンスが大気を通過するとハニーとなって花にたまるという魔術的宇宙観。それを収集するミツバチは同時に世界の情報も得ているとされています。ミツバチに会ったら自分のニュースを伝えるのが礼儀とのこと。写真はローズマリーの花にとまる通信員。庭先にて撮影。
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雪に関する伝承 ・雪の日の婚礼はラッキー ・猫が暖炉に背を向けて座ると雪がふる ・死者の夢を見ると雪がふる ・犬が月に向かって吠えると雪がふる ・月の周囲に二重の輪が見えると雪がふる ・ウクライナの雪娘はとんでもない美人さん 雪だるまをスノー・ゴーレムと呼びましょう。
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雑。猫の合唱団。猫の鳴き声にはスペルブレイク効果があって、詠唱が中断されるのであります。喉をならすゴロゴロ音には魅惑エフェクトがあって、あれを聞くと仕事する気がなくなります。危険なのであります。絵はセントニコラス誌から。
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ハロウィンの雑。"Trick or Treat" お菓子をくれないと悪戯すると悪霊どもが言うておるわけです。どんな悪戯をするのかというと、記録に残るところによれば「門扉を外して隠す」「ピンポンダッシュ」「ドアノブ外し」「小麦粉の手投げ弾」などなど。悪霊どもは秋の夜長に罪を重ねていくのであります。
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謹賀新年。西洋魔術博物館、本年もよろしくお願い申し上げます。  絵はウィリアム・ブレイクの「虎」。この人の絵はオカルト関係者が大いに好むところであります。
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季節。クリスマスカードといえばヒイラギとロビンの組み合わせ。  伝承によればロビンは十字架上のキリストの額から茨の刺を抜こうとして胸を血に染めたとのこと。以来、神に愛でられる小鳥として尊重されるのであります。なおロビンを害する者は1000年の不運に見舞われるとの伝承もあり。
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人形魔術関連で珍品に遭遇。「ベベ・ジュモー、生命を宿どす」(1893)。少女の願いがかなってお人形に生命が宿りますが、人形は「気がきかないわね。紅茶とサンドイッチはまだ?」「ああ、自由って甘美ね」ととうてい少女の手に負える代物ではない。ベベ・ジュモーと具体的に記述するのも珍しいーー
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中世の英国。あくどい儲け方をしたお金持ちが亡くなると、修道士の粗末な衣をまとわせて埋葬し、地獄から迎えにくる悪魔をだますという習俗があったそうです。もちろん教会にしかるべきお布施をしないとやってもらえないわけで、最後の最後にむしるあたりに凄みを感じるのであります。
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雑。エイプリル、メイ、ジューン、ジュリエット、オーガスタと各月擬人化娘たちは成長していくのであります。よくできております。「つぼみがわれ、ことりがうたうとき、わたしとおどって」と誘ってくるのはスチュアート・ウォーカーが描く「エイプリル」。
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またこの夜は生まれながらに吸血鬼の人が自己に目覚める日。突然口から青い炎を発して家から飛び出し、墓から出てきた吸血鬼たちと殴り合うとのこと。こちらは覚醒型とでも称しましょうか。街の十字路ではバンパイヤたちの不思議な乱闘が朝まで続くのであります。
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雑。英国の伝承。夜、からの揺りかごを揺らしていると目に見えないものが宿る。  重くなるのでわかるんだそうです。だからやるな、ととらえるか。そんなものでもいいから、ととらえるか。恐ろしく、やがて悲しい話が始まりそうです。
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鏡に関する伝承 ・赤子は一歳になるまで鏡を見てはならない ・鏡を割ると不運が七年続く ・花嫁の控室にある鏡を未婚女性が覗くと不幸が続発する ・花嫁の控室に鏡を設置してはならない ・家のなかで亡くなる人の魂は鏡に宿る ・酒を飲みながら鏡を見ると一生結婚できない いろいろあります。
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猫に関する伝承。 猫を引っ越し先になじませるには―― ・抱きかかえて三度その場で回る ・前足にバターを塗る 「猫は家につく」と言われるのは英国も一緒であります。新居に落ち着いてもらう方法がいろいろ伝わっています。
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ローズマリーの花はほぼ一年中採取できる蜜源としてミチバチに人気があります。その象徴は「結婚式、あるいは葬式」。乙女に渡されると婚姻となり、おっさんが貰うと葬儀になるんだそうで、なかなかややこしいのであります。写真は当館のローズマリーとミツバチ。
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クリスマスに関する伝承 ・この日に生まれた子供は動物の言葉を解する ・当日朝、先にメリークリスマスと挨拶した人が勝ち ・クリスマスからの12日間が続く12か月を象徴する ・クリスマスにお人形がお祈りするとラッキー  人形がなにを祈るのかーーともあれこの夜の夢はたいがい荒れるとのこと。
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雑。夏至前夜から聖ヨハネ前夜までの数日間、魔女たちも全力全開で編隊飛行するのだそうです。下界では兵士たちがかがり火をたいて警戒にあたり、上空のそれらしき影に向かって石を投げたり花火を打ち上げたり。結構楽しそうです。絵はデラメア詩集からラスロップの魔女飛行図。
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術式。食事の前の挨拶というか儀式というか。「いただきます」をいつぞやいまいちのAIに翻訳させたら "I'll eat you" となりまして。なんか違うだろう、と。ここは昔からある "Thanks for food" が無難でありましょう。小鳥も猫も唱えております。絵はルース・ニュートン。
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#私の猫ベストショット タキシード系の大物の貫禄たるや。いわゆる「ふとりたおした猫」であります。
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3月17日はアイルランドの守護聖人パトリックの祝祭日。いろいろ伝わる奇跡のなかでも有名なのがアイルランドからすべての蛇を追い出す話。なんでも巨大な太鼓をたたいて蛇を駆逐したそうで、当の太鼓も聖遺物として長らく飾られていたとか。  なお実際アイルランドには蛇は棲息しておらずーー
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#これが私の代表作 写真に関していえば明らかにこれ。1985年ロンドンにて撮影。いまだこれを超える猫に会ったことがございません。現像も自分でやった思い出の一枚。いわゆる「ふとりたおした猫」。さんざん使いまわしております。
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そして子猫は衣装箪笥のなかのスリッパーを「我が馬草桶」と呼称し、なかに収まって安らぎます。「呼ばれても返事をするものか。見つけられるものなら見つけてみよ」。面白や、と。
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暦。5月8日はバッキンガムシャーの霊能聖職者ジョン・ショーン(?-1308?)の記念日。痛風と歯痛の緩和に長けていたとされ、それらをもたらす悪魔をつかまえてブーツに閉じ込めたとの逸話持ち。悪魔は新たな居場所が気に入ってしまい、そのまま住み続けたとかーー
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トレンドになぜか黒うさぎが。ならば再掲を。 twitter.com/MuseeMagica/st…
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雑。「眠りの谷の妖精たちはすべてが眠い、姿も眠い、やる気なし」とヴァンス・チェニーの詩にあるわけです。輪郭もぼんやり、色彩もぼんやり、動きもにぶい。たまに小川のそばで眠い歌を歌うのが仕事といえるかどうか。夢をみるのもめんどくさい、と夢のなかでも眠いのであります。共感者多し。
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#世界猫の日 とのこと。 猫は変わらないのであります。120年前のキャットショーの入賞者たちもこの通り。猫の国と猫の王様の物語も400年前から語り継がれ、内容もほぼ一緒。面白きかな、と。猫魔術の伝承は滅びることなし。