西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(いいね順)

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紅茶に関する伝承 ・泡立ったらお金持ちになれる ・茶柱が立ったら来客あり ・茶柱に意中の名前をつけてかみ砕くと恋が成就する ・淹れ終えたお茶の葉を捨てるのは不吉。暖炉内にて乾燥させるべし ・ティーケトルが歌うと雨が降る 乾燥させた茶葉の使い道が今一つ不明なのであります。
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ドイツではイースター前夜に白ウサギの大群が野原のあちこちにエッグを隠してまわるとのこと。その様子を決して見に行ってはいけないとされていて、当然見に行く子供がいて、ウサギに見つかって呪われるのであります。悪い子は黒ウサギに連れていかれる説もあり。絵はウィラード・ボンティー・
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#コロナばっかりで気が滅入るから本テロしようぜ 英国の学校では12月末の終業時に優秀生徒を表彰し、ご褒美本を与える習慣がありました。選ばれる書物はとびきりの良書ばかり。緑色のはジェイムソン夫人の『シェイクスピアのヒロインたち』アニング・ベル挿画本。青いのはマクドナルドの『北風』。
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雑資料。1870年の欧州風刺地図。アイルランドというペットに手を焼く性悪マダムとしての英国とか、惰眠をむさぼるスペインとか、いろいろと興味深い描写が多いのです。
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月食に関する伝承 ・月食のとき、月の女神の裏の顔が見える ・月の女神のおしゃべりがとまる ・月食中はなるべく音を立てて食の邪魔をする ・はらぺこの巨大黒猫のしわざである ・ニンジンでタマネギを叩くと月食が終わる 叩かなくても終わるのですが、ここらが要諦でありましょう
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劇場に関する伝承 ・劇場内で口笛を吹くと不吉 ・マクベスの魔女の歌は最後まで歌ってはいけない ・黄色い衣装の役者は台詞をど忘れすること多し ・リハーサル時に舞台で猫が走るとラッキー ・チケットを最初に買う人が老人であればロングラン、若者ならば逆  劇場はフォークロアの宝庫であります。
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雑。スペインのイースターでよく見られるカピロテと呼ばれるとんがり帽子。もとは道化がかぶったもので、その後は信徒会会員が自らの愚かさを悔いる悔悟の象徴としてかぶるようになったそうです。英語圏では学校の劣等生がかぶるダンス帽に変化。ともあれ反省しているとのこと。写真はウィキより。
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#猫の日 英国では猫集会と魔女集会を同一視する時代も長かったのであります。普通猫と魔女猫の見分け方は「見かけよりずっと重い猫は魔女が化けたもの」「見た目通り重いネコはふとりたおした猫」。妖魔猫には「マーチンが来るまで待て」と囁くと「わかった」と人語で返事をするとの伝承あり。
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雑。だれかにプレゼントするための刺繍は一旦開始したら完成するまで心を乱してはいけなんだそうです。どんなにお天気がよくても窓辺に小鳥が誘いにきても、ただ相手のことを思って針を進めるべし、と。護符化の要訣なのでしょう。古風なお話であります。
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一枚食べると煉獄の魂がひとつ救われるというソウルケーキ。霊たちはこれを求めてハロウィンの夜にさまようのであります。 twitter.com/CentreMyth/sta…
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カササギに関する伝承 ・一羽は不吉、二羽は喜び、三羽は結婚、四羽は誕生 ・カササギがとまる屋根の家は頑丈 ・左側に出現するカササギには挨拶しないと不幸が訪れる ・カササギ柄のドレスは喧嘩上等の表明 なんであれ白黒はっきりさせる、ということでしょうか。図は仮装舞踏会のカササギドレス。
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さらにリーランドから。人に生命を与えるのが太陽の光なら、人形に生命を与えるのは月の光とのこと。就寝前に人形に触って「月よ、わたしを照らせ。生命よ、人形に流れこめーー」という呪文を唱えると、夢のなかで人形と遊べるという術式が紹介されています。絵は「人形たちの女王」。
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テントウムシに関する伝承 春先にテントウムシを見つける乙女は、それを指先に乗せよ。テントウムシが腕を這いまわる様子を「結婚式の手袋の採寸をしている」と称し、飛び去る方角を確認せよ。その方角に将来の夫が住んでいる。 北欧系の伝承のようですが、飛翔と方角の件は英国にもあります。
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雑。天使の武器というトピックでよく登場するのがフランベルジュ、火炎型の刃を持つ刀剣であります。創世記にエデンの園を「炎のつるぎ」で護との記述があるためでしょう。これで切られると傷口の縫合がむずかしく、結局は落命する率が高かったそうです。
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聖体行列関連。突如やってきて悪い子を箱に詰め込んでどこかに連れていくブラックラビッツも、原形は聖体行列ではないか、と個人的には思うのであります。これもたいがい怖いです。
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クリスマスイブの伝承 ・24日午後11時から12時にかけて水がワインに変わる ・この時間帯に十字路で耳をすますと不思議な声が未来を教えてくれる ・この晩にニワトコの枝を燃やすと近隣の魔女や魔法使いが発作を起こす ・家にいる動物たちがなにやら不穏な会議を開く 不思議の時刻なのであります。
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雑。吸血鬼や魔女の灰を十字路の中央に埋めるという伝承。英国の場合はさらにその上にフィンガーポストを立てるのだそうです。天国あるいは地獄の道を指し示すも、指標そのものは動けないという地縛の呪いを表すとのこと。興味深いのであります。写真はウィキから。
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暦。11月25日は聖カタリナの祝祭日。高齢独身女性の守護聖人でもあり、英国では11月25日にそういった女性たちが Catharning カタリナ集会なる女子会を開く伝統があったとのこと。集会の詳細は不明ですが「楽しく騒ぐ」とされています。図は調子に乗って言い寄ってくる権力者を足蹴にするカタリナ。
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雑。幽霊の行動が時間とともに変化する例。ダラムの領主館で殺害されて幽霊となったレディー・ジャラットは、最初は血染めの手形をあちこちの残す怨霊タイプでしたが、時代を経て領主館が救貧院に改装されると穏やかな性格となり、ついには病人を看病したり紅茶を淹れてやったりしていたとのこと。
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雑。船舶のマスコットとして猫を搭乗させる伝承。その理由はというと、キャンベルの説によれば結局は魔女除けとのこと。そもそも海上の嵐は魔女のしわざと考えられていて、猫がいる船舶はいわば友軍識別信号を出しているのだとか。もちろん諸説あります。
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さらに猫伝承。 ・黒猫にキスするとふとり、白猫にキスするとやせる ・黒猫がいる家の娘は男に不自由しない 黒猫を新月とすれば増大する一方であって、満月たる白猫はどんどん細くなるわけです。「男に不自由しない」は魔女系の伝承でしょう。多数の例外報告の提出が予想されます。
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雑。魔法学校は昔から伝承上では存在していて、ローマ、トレド、セビリア、サラマンカといった都市にあったとされています。経営母体はさまざま。悪魔が経営している黒魔術校は全寮制で、学費がいらないかわりに卒業試験に失敗すると一生悪魔の召使にされてしまうとのことーー
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蔵書票。よーく見ると英語なんですよ。この種の遊びが19世紀あたりから流行っていたのであります。一見魔法円風に見えて実はジョークという場合もありますのでご用心。
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爪切りに関する伝承 日曜に爪を切るくらいなら生まれてこないほうがまし 月曜に爪を切ると健康によい 火曜に爪を切るとお金が入る 水曜に爪を切ると報せが入る 木曜に爪を切ると新品の靴が貰える 金曜の爪切り、悲しみばかり 土曜の爪切り、恋人に会う準備 図は1903年出願の新案爪切り。
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雑。7月22日はハメルンの笛吹きの日です(諸説あり)。1376年、ドイツはブラウンシュワイクのハメルンの街でドブネズミが大発生。駆除を依頼されたものの成功報酬を貰えなかった笛吹きが7月22日に百人余の子供たちを連れ去ったという事件であります。教訓:相手がなんであれ契約は守るべし。