西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(いいね順)

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季節。クリスマスの飾りつけが始まりました。  左から東方の三博士、牛、聖家族、羊と羊飼い。素朴な木彫り人形がいい味を出しております。  人形を並べていると干渉してくるのはニャンコの仕様であります。
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雑。そういえば西洋系にもアマビエさまに似た感じの不可思議がおりました。なんとかの賑わいで紹介しておきましょうか。浜辺にたたずむのは「海の老人」と称される変化。ボート乗りを脅しているのはマン島沿岸のバケモノ。怪魚系、でいいのでしょうか。
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猫魔術。「長靴猫」のお話はヴァージョンによっては猫が長靴をはく理由が説明されていません。あれは「藪漕ぎができるように」すなわち行動範囲を広げることが目的なのであります。「死んだふり」の狩りが得意であったネコに新たな機能を与えるブーツもまたマジックアイテムでありましょう。
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猫魔術。「猫の集会」の目的を推測するうちにたどりつくひとつの結論がこれ、「猫の裁縫サークル」。そこそこ見かける反復モチーフといえましょう。なお裁縫を通じて魔力を発動する伝承は多いのであります。服に護符を縫いこんだり、みえないところに紋章を刺繍したり。図は1900年頃の絵葉書から。
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厄除けの伝承 ・蛇の抜け殻を携帯すると厄除けになる ・銀貨を枕の下に入れて寝る ・帽子を前後逆にかぶる ・野宿する際はフォーク状の柳の枝で周囲に二重円を描く ・寝室に「ふるい」を置く 悪霊は「ふるい」の目をひとつひとつくぐる習性があるため、朝までかかりっきりになるとのこと。
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猫。今年ももう少しで夏至。この時期に猫の国へのゲートが開き、身寄りのないおばあさんが招待される伝承は紹介しましたが、猫の国から愉快な猫たちが派遣されてくるお話もございます。七匹の魔法猫がおばあさんを助ける「ウィギンズ夫人」のお話を長い黄昏のなかでゆっくりと味わうのも楽しいのです。
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猫魔術。猫の国へ通じるゲートは「猫の丘」にあるというのです。年に数回、霧や雲に包まれた丘が眠った猫に見えるとき、そっとそれを撫でにいくとよいとのこと。そこから先の話は伝わっていないのです。投げっぱなしがキャットロアの特徴と申せましょうか。
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雑。「お人形は口をきかないけれど、ずっと仕返しのことを考えている」。ドールストーリーの多くが乱暴に扱われたことへの復讐です。同じ目に遭わせてやる、と夢のなかで襲ってきます。根源的な呪術性の行き着く先は何処なのか。ともあれ標本を採取してまわるのであります。絵はジョニー・グルエル。
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さてイースター近し。英国ではこの日の定番のプレゼントとして手袋が流行った時期があります。理由は「愛があるから」 G"love"s とのこと。この種の文字遊びはどこで顔を出すかわからないので注意が必要です。なお金貨を入れておくとさらに歓迎されるのは常識。図は18世紀末の逸品。
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暦。ウェールズのクリスマスといえば奇習「マリ・ロイド」の出番。馬の頭蓋骨を使った獅子舞と思ってください。一時期、教会からの攻撃で廃れていたそうですが、近年は復活傾向にあるとのこと。攻撃理由のひとつが「カトリックの残滓」でしたが、カトリック側も骸骨獅子舞には身に覚えがないとのこと。
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こちらは1908年のグリフィスの日本童話集『ほたるの恋人』に見る「ぶんぶく茶釜」。文中からタヌキではなくてアナグマにされていて、絵もこの通り。英語タイトルは The Wonderful Tea Kettle 。
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雑。橋の絵を書斎に架けておくとよい、とだれかが言っておりました。じっと眺めていると、なにかが通るような気がしてくるとのこと。あるいは自分が渡っているような想像をすると、アイデアが湧いてくるそうです。異界に通ずる扉はいろいろな形をしているようです。
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ベルギー。例のワンコのお家では、庭先に咲くスズランを集めて飾るのが5月1日の行事とのこと。フランスでは一般人が自分で採集したスズランを路上で販売する期間限定の特別許可が出るそうです。面白や、と。
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現実。ハロウィンのトリックオアトリートに年齢制限はあるのか? 20世紀前半の児童雑誌の10月号を集めて点検した結果、12歳までというのが暗黙の了解だったようです。現在、米国では自治体によって条例で年齢規制を行う例も。ティーンエイジャーが年少組に付き添う場合は仮装しないのがルール。
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雑。「このままじゃティンカーベルが消えちゃう! よい子のみんな、妖精がいることを信じて、そして拍手して!」というお約束の展開をせせら笑う少女。周囲では妖精たちが抗議活動を展開中という風刺的一枚であります。ロンドン絵入り新聞1920年クリスマス号から。 時代の気分ということで。
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雑。19世紀英国で流行した「チャバネ色のあれ」除けのおまじない。 小さな紙に「ローチ様、貴方の所業にはもううんざりです。どうか隣家にてご活躍ください」といった趣旨の文言をきちん記し、小さな封筒に入れてローチさんの通り道に置く。そのうち封筒が消え、ローチさんも引っ越すとのこと。
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英国船乗りの伝承 ・バケツやモップを紛失すると不吉 ・甲板上で口笛を吹くと嵐を呼ぶ ・ロザリオのお祈りの際中に猫が鳴くと不吉 ・スペインの猫を船に乗せると嵐に遭う ・フランスの船はすべて不吉 言いたい放題であります。図は典型的な幽霊船。
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現象。16時50分頃に出現した虹のかけら。「こいつは蟲のしわざですな」と思わずつぶやいたのであります。えらく幅があるタイプで驚きましたが、10分とたたずに消えてしまいました。
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猫伝承。旅人がやめておけと言われたのに幽霊屋敷に泊まり込みます。真夜中になると人間より大きな茶色猫が出現し、旅人を見ると「こいつ食っていいかな?」と言います。するとどこからともなく「マーチンが来るまで待て」との声。さらに灰色猫、黒猫と出現し、同じやりとりが繰り返されーー
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妖精。この時期、子供が妖精界にまぎれこんで楽しく遊ぶ話が多いのです。しかしそのうち「帰るの?」「帰りたいの?」「帰れると思ってるの?」と話は不穏な雰囲気に。夢落ちで終わればラッキーでしょう。絵はパームリー読本(1914)から。全体に漂うダークな感じがよろしゅうございます。
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季節の挨拶。 ふとりたおした猫もいいのですが、育ちすぎたワンコというのもなかなか。 かわいいのであります。鬼瓦系の魔除けということで、昔の写真を一枚。 #育ちすぎたワンコ
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文化。リンダーの『日本むかしばなし』(1895)には三保の松原の羽衣伝説が紹介されていて、挿絵担当のT・H・ロビンソンが描く feather robe がなんかすごいことになっています。 資料無用の出たとこ勝負、嫌いじゃないです。天女に舞を所望する漁師もほとんど一筆書きのモブ。面白や、と。
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手袋に関する伝承 ・新年の贈り物としてラッキー ・手袋を頭にのせてから帽子をかぶるとラッキー(男子限定) ・外出に際し、手袋を着用したら鏡を見てはならない(女子限定) ・手袋の指先を噛むのは復讐の表明 クリスマスに靴下、新年に手袋が本来の姿らしいです。
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雑。「化け猫」に相当する英語表現をピックアップしておるわけです。 spectral cat 見えたり見えなかったりする警告系 phantom cat 幽霊系かつ奇行が多い vampire cat 鍋島の化け猫の英語表記 monster cat 図体がでかく、人を襲う wizard cat 人語を解し、未来を占う まだまだありそうです。
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ようやく事情が判明。イタリアの彫刻家ジュリオ・モンテヴェルディ制作の「少年コロンブス」(1870)がえらく評判を呼び、さまざまなメディアで紹介されて美少年イメージが定着した模様。