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「好きな人に何度も繰り返す言葉はアイラブユーと変わらない」と言うならば、一見険悪な2人お決まりの「君が嫌いだ」「俺も嫌いだよ」の応酬も、「愛してる」「俺も愛してるよ」という告白に相違ないですね。嫌悪を確認し合っているようで好意を確かめ合っている、2人だけのアイラブユーは素晴らしい
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「何度も繰り返す言葉はアイラブユーと変わらない」とは知らないままに、毎日の「おはよう」の言葉に、毎日の「また明日」の言葉に深い愛をこめる人は良いですね。相手もその一言がないと落ち着かない体に作り変えられてしまい、挨拶をされるとほっとした様子を見せる。静かに育まれる穏やかな愛は素敵
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嘘つきな人と、嘘と分かってのってあげる人の閉じられた茶番が好きです。「君なんて嫌い」と嘘を吐いたら「知ってるよ」と返されて傷つくのも、「あなたを愛しています」と嘘を吐いたら「両思いだね」と笑われて苛立つのも良い。狼少年のごとく嘘を繰り返し続ける内に、真実を見失ってしまえば可愛い
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「欲情してるの?」と散々煽った後に、濡れた瞳の相手を馬鹿にして笑う展開が好きです。この後は、火がついた相手に「誰のせいだと思ってんだ」と引きずり倒されて一瞬怯えた表情を見せても、「…してるよ」と官能的に指に口づけられて微笑みを深くしても良い #よくじょうと入力して欲情が出たら変態
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相手の香水を身に纏ってみる、自分の香水を相手の持ち物に秘密で振りかけてみる、相手の香水を嗅いだら抵抗出来なくなるように躾けられる、長く一緒にいたために自分と相手の香水が混ざり合ってしまって陶酔する。香水は一種の媚薬ですから、香水を媒介にした物語は美しい上に官能的で惹かれますよね
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手放されたいと願いつつ相手に束縛されることに喜びを感じる人と、手放してあげるべきだと思いながら相手から離れられない2人の共依存に惹かれます。一見束縛されている側は被害者なようでいて、相手に束縛されていない人生は思い描けず、束縛している側は相手がいないと生きていけない泥沼が熱い
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キスをしやすい身長差の2人が偶然密着した時に間近な唇に目を奪われ「こんなに簡単に触れられそうなのに」と思ってしまうのも良いし、キスをしにくい身長差の2人が「しゃがめよ」「ムードってものを学んで」「うるさい」と言い合った末に唇重ねるのも良い。身長差とキスを絡めた話は可愛くて愛しい
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相手を愛するからこそ臆病になって、「愛してるよ」とは告げられない人が好きです。相手から「愛してるよ」と言われた際も、耐えるように眉をひそめたり、泣きそうな顔で「ありがとう」と言ったり、聞こえないふりして口を塞いだりする人が、自ら「愛してるよ」と告げられるようになるまでを見守りたい
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出会って将来設計が変わる。天才を最初に見出した天才。同志でライバル。正反対なため対立するが、1番の理解者でもある。自分以外の人間が相手を悪く言うのは許せない。50年互いに敬語。見捨ててると言いつつ一緒に引退しようと誘った。「青春の全てを彼に捧げた」。どこの萌えCP?宮崎駿と高畑勲
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誰彼構わず「愛してるよ」と愛を振りまく人と、その人に「本当はあなた、人を愛したことないんでしょうね」と言い放ち、色を失った相手に「お前のことは嫌いだよ」と呟かれて「そう言われる方がまだマシです」と笑う人の組み合わせが好きです。皆を愛する人の唯一の嫌い、には夢と価値がありますね
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酔っぱらっても「好きだよ」ひとつ言えない不器用な人間が、言外に意味を込めて「酔ってるんだ」と告げるのが好きです。言いながら抱き寄せるのでも、言いながら服を脱ぐのでも良い。相手は「本当に酔ってるんだね」と楽しげに笑っていても、「明日になったら忘れるの?」と寂しげに尋ねていても良い
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口実がないと共にいることも出来ない2人が愛しいです。1人が思わず「愛してる」と情に流されたことを口にした時、もう1人は唇に人差し指を当てても、聞かないふりをしても良い。日常的に探り合い、探り合うことに疲れたら傍らの体温に癒されて、何も言えずに相手への情を飼うような関係でいて欲しい
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「嫉妬してるんですか?」と尋ねられた時、あの人はどんな反応示すかを考えるのが楽しいです。「なんで私が?あなたに?」と返す顔が強張るのも、「君が思うより子供なんだよ」と笑っているのも、「嫉妬させたかったのか?」と顔を覗き込むのも良い。醜い嫉妬の裏にこそ、美しい愛は隠れていますよね
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嫉妬する側と嫉妬させる側の2人がいたとして、一見嫉妬する側が惚れぬいて独占欲過多だが、実は嫉妬させる側こそ深く歪んだ愛を抱えていて、気を引くのに必死なのが好きです。嫉妬させる側が他人に「なぜそうなの?」と尋ねられた時は「愛されている実感がほしくて」と笑って欲しい。面倒で愛しいです
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食べ物を食べた時「この美味しいものを一緒に食べたいな」と微笑む愛は可愛らしいし、「この美味しいものを食べさせてあげたいな」と切実に考える愛は美しいし、「この不味いものも一緒に食べれば美味しく感じられるのにな」と想像する愛は楽しいし、どれが1番あの2人に合うのかを考えるのが好きです
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1人の食事の際、2人の食卓の記憶が蘇って、嬉しくなったり悲しくなったり恥ずかしくなったりする物語は艶めいた空気があって素敵ですよね。なにを食べても相手を思い出して、「あなたのことばかり思い浮かぶから食事が進まない」と可愛らしく吐露するのも良い。食べ物と恋心は結びついていて欲しい
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1人きりで相手のことを考えた時、楽しくなって思わず笑みが唇に浮かぶ関係性は幸福の香りがして好きですけれど、思い浮かべただけで寂しさに襲われていてもたってもいられなくなって唇を噛む関係性も、切実で狂おしくて惹かれます。寂しいの理由を理解して自嘲しても、理解出来ずに苛立っても良い
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正反対の相手に恋をして、普段は感覚のズレばかり目について苛立つことが多いも、いざという時には自分と正反対の選択をする相手を見て「この人には敵わない」と胸が焼けるような想いを自覚する2人が好きです。正反対の相手だからこそ惹かれて、正反対の相手だからこそ離れられなくなるの素敵ですよね
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正反対だから分かり合えないと思っていた相手の側にいる内に、自分と重なる部分を次々に見つけ出してしまい、どんどん離れられなくなっていく関係も絶妙です。自分と似た考えや欠陥を持つ人に「あなたがまるっきり理解出来ない人のままだったら良かったのに」と呟いて、重なった運命を噛み締めて欲しい
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セックスにお仕置きの名目をつけて「お仕置きだから喜んじゃ駄目だよ」と余裕のない息のもとで囁く話も良いですし、ご褒美の名目をつけて「ご褒美にさせてあげる。…嬉しそうにしてよ」と妖艶に相手を引き寄せる話も良いですね。表裏一体のお仕置きとご褒美が、最中に完全に同化する展開は魅惑的です
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命令形で告げるのも良いですが、「ご褒美欲しいの?」と顔を覗き込んだり、「お仕置きして欲しいんだ?」と肌をなぞったりして、相手からの「はい」の答えを引き出すのも悩ましい。「はい」を聞いたらご褒美の場合は「いい子だね」と微笑んで欲しいし、お仕置きの場合は「悪い子だ」と冷笑して欲しい
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フリルワンピを着れば「痛々しい」と言う。花柄ワンピを着れば「没個性」と言う。ボーダーワンピを着れば「モテない」と言う。ロックTを着れば「クソサブカル」、ヒョウ柄を着れば「ヤンキー」、チェックシャツを着れば「オタク」と言う。嫌がらせでしょうか?いいえ、「親切で言ってるんだよ」な社会
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相手に好き大好きと惜しみなく愛を口にする人と、好きとは口にしないけれど行動に深い愛を滲ませる人の恋人達は祝福したいですよね。他人から「本当に好きだね」と言われた時、「愛してるよ」と恥ずかし気に笑う人と、「言葉に出来ないほどね」と余裕たっぷりに口元綻ばせる人の組み合わせに惹かれます
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相手の影響で趣味が同じになる2人も良いですが、相手の影響で性癖が同じになる2人も良い。対象はコスプレでもなんでもいいですが、最初は嫌悪感だけだったのに焦がれる眼差しを向けられることに愉悦を覚えてのめり込んでいき、気がつけば自ら倒錯に身を投げ出すようになる流れが艶めかしくて好きです